可能性というもの論、その6。 | やぎろぐ - 千代田区の税理士社長の情熱Blog

可能性というもの論、その6。

その1はこちら。


ひとつ前その5 はこちら。


長々とお付き合いいただきありがとうございます。


・・・


「先生、私、本当はなりたい職業があるんだ・・・・・・」


それは、保育ではなく、医療関係の仕事。

やはり国家試験の合格が必要な仕事です。

思いつめたように話す彼女たちの表情は、

いつも授業中、時にふざけたりしていた明るい子供とは、

ちょっと違うものでした。


なるほど。


付属の大学・短大といった上位校があると、

高校入学時になんとなくその先の未来が見えてしまうような、

いや、決まってしまったかのように思えてしまう。

そのことは、ある意味では自然です。


内部進学をするほうが、もう一回受験を経験する必要はなく、

また、もしかしたら自分の学校にすら合格できない、

というようなリスクを冒すこともないからです。



私は彼女たちに、次のように話しました。


行った高校で人生が決まるわけじゃない。

これからの3年間の過ごし方で、大学か専門学校かはともかく、

自分の進路を、進む先を開くことは十分にできる。

あとはやるかやらないかだけ。


やるだけやってチャレンジすれば、

きっと道は開けるはずだよ。

今からあきらめることはないでしょ。



「先生、勉強、できるようになるかな・・・・・・」



きっと、今まで本気でやってこなかったでしょ。

こんなもんでいいかってやってたでしょ。


高校受験で、推薦や単願だと学校の中での比較で決まるもの。

内申点がどうかだけだもんね。


大学は、もしかしたら推薦を取る方法もあるかもしれないけど、

行く先の高校に推薦で行きたい進学先がないんだったら、

一般受験するしかない。

でも、どこを受けるのも自由なんだよ。


そのためには、学校の外を見て、一生懸命勉強しなさい。

勉強はやればやった分だけ、できるようになるよ。

先生だって、英語は苦手で、偏差値30なかったんだぜ。

それでも大学に行きたくて60台半ばまで1年で上げられたし。

できないことないよ。まずはやってごらん。



そうです、結局私は、大学受験で経験し、思い知ったことを、

生徒に話しているだけです。

変わり者の親友のセリフだって、

言い回しを変えて同じことを言っています。



結局は、受験しなければチャンスはありません。

でも、そのチャンスを作るかどうかは、

ある程度は自分で決めることができると思います。


もちろん、家計の問題などはあるでしょう。

あくまで、単に受験する・しないの問題の時、

という条件はつきますが。

高校生、もちろん中学生においては、です。

その7につづく。