先々週、九段下のТОKYО月イチ映画祭で16ミリのフィルム上映があった。終わったあとの飲み会の席で、司会の岩崎友彦さんがふいに「(アイデアが)降りてくるまで、待つの」と言いだした。岩崎友彦さんは目下「鉄ドン」というオムニバス映画を大阪で上映中で、「鉄ドン」はおバカがウリの映画だが、社会風刺の効いたアイデアに違いない。話を戻すと、私が調子に乗って「台詞を思いつくまで、パソコン画面の白紙の部分を見つめ続ける」と言うと、山川直人さんが「それで思いつくなら、すごい」とつぶやいた。誉められたような気がして、動揺してビールをこぼしたが、液体は上手くテーブルの中心に向かって流れ、お店は飲み放題だったので、損害はおしぼり5枚で済んだ。

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