僕がミュンヘン留学中に、驚いたことの一つで、文化が生活に根付いているというのがありました。

とあるアマチュアオーケストラの、助っ人を頼まれた時のこと。

「このオーケストラは、なんで1880って言うんですか?」
「1880年に作られたからだよ」
「!!」

決して上手というほどではなく、近くに住む人が、教会に楽器を持ち寄って続けているという感じでした。だからホルンがたまたまその時足りなくて、頼まれたんでしょうねぇ。



さて、昨日はスクールコンサートで酒田に行きました。
中学校では、開始前の先生の挨拶の中で、
「亡き王女のパヴァーヌはやらないんですか?」とか、
「前で聞きたい」
などの意見が生徒さんから出たとのこと。 

文化レベルの高い話だなぁ、と思いました。
山形交響楽団というプロの楽団が何十年と存在し、学校での演奏会を続けているからこそ、こういう状況が生まれたんだなぁ、と感動しました。



特別なうちは、まだまだ文化として根付いたと言えないと思うんです。

「当たり前」ではなく、「平和だからこそ音楽が出来る、聞ける」とわかった上でもっと楽しめるようになったとき、日本の文化はオーケストラを吸収したことになるんじゃないでしょうかね。


山形は、その最先端になれる土地なんだな、と思いました。

さて、今日もスクールコンサートに行ってきます♪