東京湾奥の黒鯛釣り | 幕末ヤ撃団

幕末ヤ撃団

勝者に都合の良い歴史を作ることは許さないが、敗者に都合良い歴史を作ることも許しません!。
勝者だろうが敗者だろうが”歴史を作ったら、単なる捏造”。
それを正していくのが歴史学の使命ですから。

2017年春のゴールデンウィーク初日ということで、今日は東京湾奥の若洲海浜公園で黒鯛釣りに挑みました。
 
↑若洲海浜公園にある釣り施設。ゲートブリッジがど迫力ですね。

 ここは、東京都内にある唯一の釣り施設です。釣り施設前には、釣り具屋がオープンしてまして、簡単な釣り具はそこで購入することも可能。釣り具レンタルもしており、手ぶらで釣りができるということで、休日ともなれば東京都民であるファミリー釣り人が家族連れで大挙して押し寄せます。

 つまり”人多すぎ”なのですな……。マイカーで早朝から来るか、始発電車に乗るぐらいの感じで出発しなければ、釣り座が確保できません。
なので、ココに来るときは釣り施設は利用せず、人工磯の方で竿を出すことにしています。

 
↑巨大なゴロタ石をどかどか置いただけという感じで作られた人工磯

 こちら側は、もうファミリー向けではないので釣り人の数が制限されてきます。
最初からこちらで釣るつもりで準備しておいた方が無難なのですよ。
 で、当然人工磯で釣るとなると、釣り施設にある釣り具屋では規模が小さ過ぎて必要なものが売られていない。なので、事前に準備してから来ることになります。

 今回は、春のノッコミ期を迎えた黒鯛を狙って、ウキフカセ釣りです。
寄せ餌をまき、魚を寄せて釣るウキ釣りですね。
 今日は、12時頃に干潮を迎え、夜の8時ごろに満潮になる大潮。潮が大きく動くので、魚の活性もあがる。その上、黒鯛はノッコミ期(産卵のために浅場に寄ってきて荒食いする季節)です。黒鯛を狙うべきでしょう-。

 ということで、昼の12時頃に到着し、人工磯で早速竿を出します。最初は撒き餌なしで様子見。干潮ということで潮も動いていない…はずなんですが、なぜか潮が動いてます。ともかく何の反応も無く1時間が過ぎました。
 しかし、今日はなぜか風が強い。これは甘く見てました。所詮東京湾奥だし、三浦半島の荒磯に出るわけではないとタカをくくって、レインスーツとか持ってこなかったんですよね。ウキフカセは道具が多く、電車釣行の私にとって荷物を減らすことは至上命題なのです。特に寄せ餌につかうオキアミや袋入りの配合コマセなどで、軽く5キロは越えますんで。
 風が強いため、当然海は荒れて波はうねっている……。波が岩に当たり、水しぶきがあがるわけですが、運の悪いことに向かい風なんですわ。おかげで、高くあがった水しぶきは全部コチラに降ってくる……。レインスーツ欲しかったな……。

 ともかく、寄せ餌を作って本格的にウキフカセ釣りを開始します。
餌を付けて投入し、ウキのまわりに寄せ餌をまく。黒鯛を寄せて食わせて釣るのです。
 向かい風の強風にウキが煽られて苦労しながら釣っていると……

 ウキが沈んだ!

 ということで、早い段階で42㎝の黒鯛げっとです!。
 

 この後も今日は夜釣りまでやって、ガッツリ楽しもうと思っていたのですが、とにかく風が強い。強いだけならいつもの事なのですが、これが向かい風となると冗談じゃなくなるんですな。
 風に煽られてウキが岸寄りに寄ってくる…。岸には岩がいっぱい有るわけですから根掛かりするんですわ。まして、少し沖合の砂地と岩場の始まる境がポイントなのに、遠慮無く根掛かりの多い岩だらけの浅場に仕掛けが流れていってしまう。
 しかも、水しぶきも全部こっちに飛んできて、上半身も下半身も海水を被ってびちゃびちゃ……。これには参った。

 なにしろ、行きも帰りも電車釣行です。ずぶ濡れで渋谷や新宿を走る満員電車に乗るわけにはいかないわけで、濡れても渇くレベルにしときなきゃなりません。が、ずぶ濡れになるのですよ。あーレインスーツ持ってくればよかったと後悔するばかり。

 で、結局水しぶきを浴びてずぶ濡れになる事3回目の午後4時に挫折。帰宅の途につきました。ちなみに、海が荒れて濁りが出てましたので、こういう濁り方は黒鯛には良いのです。なので、波に負けずに釣り続ければ、この後も釣れた可能性が非常に高い。
 とはいえ、実はこの40㎝黒鯛を釣った段階で、私のクーラーボックスはいっぱいです。二匹目が釣れても持って帰ることはできません。生の黒鯛を抜き身で持って電車乗る訳にもいかんしなー。
 というわけで、本日の釣りは気合いを入れていた割には、たったの4時間で切り上げました。それでも目的の黒鯛は釣ったわけですので満足です。不完全燃焼気味ではあるけれども。

 
↑自宅にて撮影。42㎝ぐらいあるかな。

 岩も有り砂地もある。こんな黒鯛の釣れる場所は、東京都には少ないのです。若洲海浜公園の人工磯は、その意味では貴重な場所です。にもかかわらず、東京オリンピックでは、この人工磯がヨット競技会場になっているため、無遠慮に潰されてしまう運命です。
 ヨットハーバーになるんだとさ。ああ……なんとかならないものか……。