ラブ・アクチュアリー(2003イギリス)

いろんな愛というか、“好き”“恋”に溢れた様々なシーンの物語が集結されている作品。人を好きになるのや、人を大事に思う瞬間って、まさに答えはなくて、人間はいろんな顔や性格があるのと同じで、愛にもいろんな形が存在している。恋人・夫婦・親子・友達・仕事仲間・・・・・。

ドラマと悩みに不安、どきどき感の素晴らしさと忘れたくない想い。


どんな関係にも愛がなければ成り立たない。愛がなければ人生哀しいよ!!ってメッセージを伝えてる映画。 イギリスが誇る出演者達が多数出ていて豪華キャストです。

イギリス映画といえば、80年代、美しいゲイ映画がイギリス映画の全盛期だった頃があった。「モーリス(1987)」 や、「アナザー・カントリー(1984)」 は、社会現象にまでなったもの。当時それらの美形スターといえば、ヒュー・グラントとコリン・ファースとルパート・エベレットだった。

それぞれ活躍してるけれど、こうしたイギリス映画に揃ってコリン・ファースとヒュー・グラントが出演するのは、何ともいいものだ。

ヒュー・グラントは、今やアメリカ映画界の中でも、ユーモラスで愛嬌のあるキャラクターがすっかり定着した感があり、コリン・ファースも最近は多数の作品に出演していて、何だかほっとする。

その他出演者達は、「パイレーツ・オブ・カリビアン(2003)」 のヒロインで一躍有名になったキーラ・ナイトレイに名優エマ・トンプソンとリーアム・ニーソン。曲者俳優ビリ・ボブ・ソートン等が脇を固める。


全体的に優しい雰囲気で、色気勝負ではない知性とユーモアと恥じらいで愛を綴っているのが、イギリスっぽい。

また、いろんな設定を組んでいるのだけれど、どのシーンにも自分をあてはめてみれる事が出来て、親近感が沸きます。

例えば、ヒューグラント演じるイギリス首相が恋に落ち、取る行動も可愛くて、納得できる。

(ヒュー・グラントのダンスシーンは笑える)


妻の死を乗り越えようとするダニエルと、イケてる同級生の女の子に恋する息子のサム。

妻の連れ子の息子のサムと、恋する気持ちを応援する事で、2人の心はぐっと通い合う。


恋人に裏切られた作家のジェイミーは、傷心の旅先で言葉が通じないオーレリアに惹かれる。

通い合う2人に、本物の愛には言葉の壁は必要ない。勇気だけである。


最愛の妻があり、デザイン会社の社長ハリーは、そこそこ人生は幸福である。

だが彼の秘書がモーションをかけてくる。そこには危険な恋が潜んでいる・・・・。


親友の恋人が好きなマーク。思いを告げることは許されず、切ない恋心を抱えている。


特に私が好きだったのは、同じ会社に勤めるカールに2年7ヶ月もの片思いをしているサラ。

どうしたって言えない彼女の気持ち。とても分かります。

恋ってステキなんだけれど、年齢を重ねる毎に自分の殻を打ち破るのにすっごく勇気が必要で、

相手よりも自分との闘いのような気がする。賢くなってしまった自分には、必要以上にボキャブラリーが増えてたり、知恵が増してたり・・・・・と、シンプルに出来ない邪魔者がたくさん。

でも、恋心は決して忘れたくない。どんな時にも。と思えますよ、この映画を観れば。

何より自分の気持ちが豊かになるから。


確かに空港は愛が飛び交う場所かもしれない。

何を隠そう、私は空港が大好きです。世の中であんなにもロマンティックな場所はないと思うの。

旅立ち、別れ、再会、出発、認識。それらが共通の空の下で行われてるんだもの。


【おまけ】

この映画でめちゃくちゃかっこいい俳優を発見!カールを演じたロドリゴ・サントロ。

ブラジル生まれの30歳。ガエル・ガルシア・ベルナルなどエキゾチックブームの昨今。

彼もブレイク必至です!少し前、話題になったニコール・キッドマンのCHANEL No.5のCMでも共演しています。


ロドリゴ・サントロ   あ、もちろん下の人ですよ。