菊の季節に桜が満開~ -3ページ目

歴史は繰り返される

一昨日の第80回日本ダービー。
武豊騎手が2005年ディープインパクト以来のダービー制覇。勝ったキズナはディープインパクト産駒というのも縁を感じる。しかもキズナのお姉さんのファレノプシスもかつて武豊騎手が手綱を取って桜花賞、秋華賞を制した。道中も後方2番手から進めて直線に掛けるという、99年アドマイヤベガで制した時のような大胆なレース振り。最近は昔ほど勝てないが技術が衰えて無いことを証明してくれた。

最後にエピファネイアは2着。完全に勝ちパターンだったが最後にキズナにねじ伏せられた。
エピファネイアの父・シンボリクリスエスも2002年のダービーで同じように勝ちパターンに持ち込みながらも勝ち馬にねじ伏せられての2着。

歴史は繰り返される。

そういえば2002年、シンボリクリスエスをねじ伏せた馬の鞍上にいたのは…

あぁやっぱり歴史は繰り返される。

エアグルーヴ

稀代の名牝が亡くなった。

『エアグルーヴ』

父は凱旋門賞馬トニービン。 母はオークス馬ダイナカール。
後に管理することとなる伊藤雄二調教師は産まれたばかりのエアグルーヴを見てこう言った。
『男のシンボルがついていたらダービー馬だな』

3年後、エアグルーヴは熱発明けにもかかわらずオークスを制覇。母・ダイナカールと親子2代制覇となった。

伊藤師の言葉が現実以上となったのは翌年。

前年の天皇賞馬・バブルガムフェローを下し、久方ぶりの牝馬による天皇賞制覇。

その後もジャパンカップ2年連続2着など常に第一線で戦っていた。

母としてもエリザベス女王杯を勝ったアドマイヤグルーヴやルーラーシップなど優秀な産駒を輩出している。

最近では牡馬を蹴散らす牝馬が多いが、97年の年度代表馬・エアグルーヴは稀少な存在であった。獲得GⅠは2勝だが自分の中ではブエナビスタやダイワスカーレットに並ぶ史上最強牝馬であった。

97年天皇賞・秋でのバブルとの壮絶な叩き合いは忘れない。
『バブルか、エアか、バブルか、エアか、エアグルーヴ~!』
当時中3の私はテレビの前で興奮しきりだった。

御冥福を祈ります。

サンデーサイレンス系

一昨日の皐月賞。
1番人気のロゴタイプがレコード勝ち。
鞍上のミルコ・デムーロは先々週の桜花賞をアユサンで勝ったクリスチャン・デムーロの実兄。ミルコ兄弟の2週連続GⅠ制覇となった。

さて、優勝したロゴタイプの父親はローエングリン。

2着はシンボリクリスエス産駒のエピファネイア。

3着はキングカメハメハ産駒のコディーノ。

非サンデーサイレンス系のワン・ツー・スリー。

最近の皐月賞はサンデーサイレンス系ばかりだったが今年は違う。思い出してみると2007年の皐月賞以来、昨年までサンデーサイレンス系のワン・ツーが続いていた。

1995年、サンデーサイレンス初年度産駒のジェニュインが皐月賞を勝って以来、イシノサンデー、エアシャカール、アグネスタキオン、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、ディープインパクト、キャプテントゥーレ、アンライバルド、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップと数々の皐月賞馬を産み出したサンデーサイレンス系。あまりにもサンデーサイレンス系過ぎてつまらないのも事実。

そう考えると今年の皐月賞は良かった。

しかしよく見ると今年の皐月賞ワン・ツー・スリーの馬の母父はサンデーサイレンス系でした。

偉大な種牡馬です。