せんべろ酒場放浪記 大塚編 | ゲームと料理と趣味の話

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せんべろとは。

この意味がわからない坊ちゃん、嬢ちゃんに説明すると、

千円でべろべろに酔っ払う、もしくは千円あれば酔っ払えるコストパフォーマンスの良い店のこと。

国内競馬場の旅をあらかた終え、次におっさんの興味が移ったのは全国の地方競馬場メシ食ってきたけど、安酒安肴っていいもんだな。ということで今度は「都内のそういう飲み屋街を回りたい!!=せんべろ酒場放浪記」の企画になったわけ。おまえいつ仕事見つけるんだ。

現在旅のほうは動画を編集中だが、さすがにこっちも動画にしちゃうとまったく日の目を見ないまま時間とデータの彼方に消えていく恐れが非常に高かったので、こちらはブログでのまとめとあいなりました。

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大塚編



記念すべき第一回目は、分かる人には分かる「大塚」から!(ここらへんは都内有数の風俗地帯です)
大塚は山手線で言えば池袋の東隣、頂点よりちょっと西側みたいな。豊島区になります。


元々せんべろ放浪記はひとりでふらふらする予定だったのですが、大塚なら行きたい!ということで今回はAさんと一緒に回ることになりました。どうせ酒激弱だしね、ひとりだとすぐお腹いっぱいになっちゃうから、シェアしながらならより楽に回れるかもと思ったの。

Aさんが待ち合わせ時間の17時に来ませんでしたが。

当日は神奈川・東京・千葉・埼玉と大規模電車遅延があった日だったので、それに巻き込まれたかな?と思って、「先に一杯やってるんで連絡ください」と飛ばしておいて、いざ、大塚の飲み屋街へ!(実際は時間を間違えてたとのこと


で、駅出て北口ちょっと歩いて分かったね、「あ、ここは場末の匂いがぷんぷんする」って。スーツ来たお兄さん達の呼び込み、ちょっとくたびれた私服のおっさん達、駅前ロータリーの一等地の1階で居酒屋がある隣でラブホが入り口を構えてる。上流階級の人では足を踏み出すのをためらうんじゃないかって思う町並みです。

そうこうするうちに、一軒目へ到着。

晩杯屋 大塚店
入店時間、17:20頃。

バンパイヤと読みます。しゃれてますね。武蔵小山を発祥の地として、現在都内で凄い勢いで増えつつある立ち飲み会の超新星。本当は武蔵小山で行こうと思ったんですが、今日の目的の他店はAさんと行くことになってるので、時間つぶしにはここがいいかなと思ったのでやってきました。

はい、乾杯。サッポロさんですね。

立飲み業態はサッポロさん多い気がします(かつては出店祝い金として、各ビール酒販メーカーは新規店に現金を出してたようですが、現在はサッポロしかやってない、みたいな話を聞いたのでそれかもしれない?)

この晩杯屋、なぜ今センベロ業界で旋風を起こしまくっているかというと、


激安すぐる。

なにこれ、出来合い冷凍品なの?とお思いでしょうが、料理通信でも「出来合い品とか冷凍を使うと逆に高いから使わないんですw」というぐらい、圧倒的にコストコントロールされたレシピを公開したことがあり、早い、圧倒的に安い、それなりに旨いの三拍子を揃えてる立飲みなのです!


ポテサラ

¥130
ふつーにポテサラ(褒めてます
芋はチョイつぶし・ごろごろ系、味は意外とマヨは控えめ、よって酸味は薄め、ソースとかかけちゃいたい人にも対応しています的な。



煮込み

¥130
ふつーの煮込み(一応褒めてます
全国の地方競馬場で煮込みを食って回ったおっさんだから言うけど、


ふつーの煮込みだわ(一応褒めてます



アジフライ

¥110
でか過ぎだろ(隣の中ジョッキグラスと比べてください

アジフライ¥110って!どこのスーパーのお惣菜コーナーだよ!!これ、ちゃんと家賃・人件費もろもろ乗ってこの値段かよ!!あと、付属のからしがなんか旨かった。全然つんつんしてなくて、コレだけでも食べられるみたいな感じだった。

と、1杯3品でゆっくり40分ぐらいやってるとAさんが到着ということでここでお会計。
お一人様はカウンターに通されて、目の前の頭上にバチンとマグネットで伝票が貼られてます。そう、立飲みなのに後清算なんですよね、ココ。


しめて¥780(やばすぎだろ、この価格

晩杯屋は価格以外にも「提供スピード」をうたっているため、揚げ物以外の冷・常温メニューは速攻で出てきます。冷蔵庫には冷やしトマトや刺身などは皿にカバーやラップをかぶされて待機してます。


うーん、この価格でまぁまぁのこの味だったら、たしかに千円でおつりがきちゃうここに太刀打ちできるところは、そうそうないなぁと唸りながら駅前に戻るたかしなのであった。

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2軒目、鳥政

入店時間、18:10頃

写真撮り忘れたんで、グーグルストリートビューからでご勘弁を。
見ての通り、Aさんが「ここは一人じゃ入れない」と言った佇まい。
熱い季節はドアがちょっと開いてるので入り易い(のか?

18時ぐらいにお邪魔すると、口開けで入れた模様、一見さんの二人がどっかと腰を降ろします。大将とおそらくお母さんであるおばあちゃんの二人で切り盛りする地元店みたいな感じです。ここはカウンターのみですが、着席の店です。

アサヒスゥパァドラァァァイの大瓶で乾杯です。¥650。お通しで冷奴が出てきます。


ここは言ってしまえば焼き鳥屋さんなので串物を頼みます。

左が砂肝¥130×2、右が正肉¥140×2。肉の大きさは小ぶりなのが特徴です。大食漢には物足りませんが、ハシゴする人にありがたい仕様。砂肝は絶妙な塩梅でおいしかった。正肉はちょっと焦げてて微妙だったかな。

と、ここまではふつー過ぎる大衆居酒屋なのですが、ここにはここだけの名物があるのです。

鳥政名物、鳥皮の煮込み¥490

すげーうまい。
全国の競馬場の煮込みをryから言わせてもらうと、これ凄い旨い。
鳥皮は限界まで柔らかくなっており、くにゅくにゅしてない。臭みはまったくなく、皮煮込みなのに脂分も少なく、生姜?がきりっときいてて、すっきりとした味わい。

「煮込みは油が浮いているから食べるのがちょっと」
というAさんもココのは食べられるとのこと。

ちょっと話は外れるけど、大井競馬場の牛筋煮込みは凄いぞ。すげーヘビーな、ボディーブローを喰らうような重い味の煮込みだぞ。ちょっと置いておいて冷めてくると固まってくるんだぞ!!でも、あれはあれで、いいのよ。

この煮込みは大塚に来たら是非食べていただきたい。これ、飯にぶっ掛けて食うのが一番うまいんじゃないか!?実は。

最後にAさんが「生ピーマンにつくね詰めて、ごろーちゃんしたいんですが」というので、つくねと目の前にあったピーマンを指差して「これいただけるんですか?」ってきいたら「ピーマンですね?」っていうんでやってもらったら、ピーマン焼いてきちゃったw

いや、でも焼きピーマンつくね美味しかったよ。
つくね¥180×2、ピーマン¥?×2、あとAさんがレモンサワーを注文。

しめて二人で¥3000でした!
ここは口数は少ないけど、話しかけてみると大将がすごい優しい心根の持ち主なんだなって思うぐらい、目が澄んでてやわらかい口調だったwww 佇まいに負けずに皆も入ってください!w串物・煮込み以外に他のおつまみもありますよ!

(時間がたったら常連さんぽい人たちがやってきて、やや満席になっていた)

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3軒目、秀吉 大塚店

入店時間、19:10頃

ここも写真忘れたのでグーグry

天串を各種100円で食べさせてくれるというので、気になってやってきたのです。
ここは現金清算も可能ですが、回数券を買うとちょっとお得になります。回数券は

500円=550円分券
1000円=1100円分券
2000円=2300円分券

となっており、常連だったら買って置いて損はない。

最初にお手洗いにいってたらAさんが回数券を2000円買っていた。

この人、通う気満々や

(鳥政でこっちが若干多く出したので、「ここは私が」と買ってくれたのでした。けど、この人通う気まんまんですョ)

飲み物は僕は生中¥300、Aさんは、忘れました!あてはダダ茶豆\200!


そしてせっかくなので天ぷらを食べようということで、短冊の中から選びます。

セロリ?


セロリ!?

異色の天ぷら、セロリ天!せんべろ特捜班としてはこれを頼まずにはいられない。
「おばちゃん、セロリ天二人前!」

じゅわ~。

ちなみに二人が通されたのは店の一番奥の袋小路なんですが、逆に写真のように揚げ場の目の前でおばちゃんとのコミュニケーションができる特等席になっています。他のお客さんの揚げ物も見れて意外と臨場感溢れて良いと思います。
ふと、おばちゃんが冷蔵庫からタッパー取り出して、ポテサラみたいな塊をつかんで油に入れ始めたときはびっくりして、「お母さん、それ何揚げてるの!?」って聞いてしまったぐらい、目の前にフライヤーがあるのは、それなりに楽しかった。

(「ん?ああ、これ唐揚げ」あ、唐揚げだったのか。衣がついてたのがポテサラに見えてしまった)


セロリ天、二人前¥200。

セロリの葉の天ぷらなのですが、そこまで強い風味でもなく、かといってまったくセロリの風味が消えたわけでもなく、おばちゃんいわく「ありそでなかったでしょ」の天ぷら。

「これね、こっちのカレー塩で食べると美味しいのよ」(右)


カレー塩!そういうのもあるのか。

「これはね、S&Bの赤缶のカレー粉とね、お塩を混ぜるだけなの」

おばちゃん、企業秘密を軽々にしゃべっていいんですか。

しかし、確かにこのカレー塩とあわせて食べると美味しかったな!
もうちょっと天ぷらを食べるべきだったんだろうけど、さすがに三軒目でかなり酔いが回っており、あまり進まない。もう一杯レモンサワーを飲んで終わり!しめて二人で¥1000ちょいぐらい!わーお、せんべろならぬ500べろ!

この店は近所にちょっと欲しい。一杯のんで天ぷら4本頼んで、まだ1000円いかないってすごいわ。マジで近所だったらちょいと引っ掛けて行きたい感じ。今回は頼みませんでしたが、ドリンク+天串1本+茶豆+たくあんで¥500の秀吉セットもあるので、活用してください!!

また、この店の魅力は切り盛りしてる二人のおばちゃん(40代と60台?)との掛け合いなのかもしれません。常連さんぽい人は、ずっとおばちゃんとしゃべってるし、揚げ場の目の前は、頼んでもいないのにおばちゃんがちょいちょい話しかけてくれますw


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次の店に行く前にあの有名な角海老のボクシングジムがありました。
ガラス越しにスパーや練習が見物できます。



ちなみに大人の石鹸の国の「角海老」は同じ経営母体です。石鹸の国のほうが本業です。

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四軒目、かとバル。

入店時間、20:20頃

7~8人が立つとギューギューのカウンターのみの、がぶ飲みワインとホタテと肉団子が名物との店。当日もお客さんでギューギューで、ちょっとづつ隙間を開けてもらって店のやや奥に入りました。
ということで、さっそく名物の¥350ハウスワインを頼みます。


すりきりやないかーい!(ひげ男爵風

ウォーターグラスとはいえ、なみなみを超えてすりきり。これがここのハウスワインのスタイル。
ではさっそくデミソースを継ぎ足して、その日数を表示しているという名物の肉団子、390日目を!

「あ、肉団子ないんすよ」

え、なにこの孤独のグルメ的展開。


しょうがないのでホタテを醤油バターでいただきます。


北海道噴火湾ホタテの醤油バター¥580

注文ごとに殻を開けて調理してくれるタイプで、味が濃くて身の歯ごたえがしっかりしているホタテでした!
もう一杯、今度は熟成の赤というグラス¥600の赤ワインを注文。写真はとらなかったけど、ハウスワインではないボトルの赤ワインだったので、ちゃんとした赤ワイングラスに入れて出してくれました。

てなところで、Aさんの友人、大塚在住のMさんが合流。Mさんはハウスワイン白を2杯?飲みました。
ここはテレビがついており、DeNA対中日を流していました。マスターから「DeNAと中日なら、中日を応援してます!」といわれて、中日ファンのワイにっこり。

試合はDeNAのサヨナラ勝ちだったがな。

DeNAファンのAさんニッコリ。巨人ファンのMさん同率首位が単独首位になってニッコリ。ワイだけガッカリ。

しめて三人で¥3000だったかな。公式サイトではニッコリ笑ってるマスターですが、実物は(当日は?)そこまでにこやかではなく、顔のタイプからいえば、人によってはぶすっとしてるように見える感じだったんですが、最後は外までお見送りをしてくれて、ちゃんと締めるところは締める感じで、僕は結構良いと思いましたね。ワインを本当に安くてガブガブ飲みたい人(ボックスワインですけどね)は来てみるといいでしょう。他にもスパニッシュ系おつまみが揃ってます!

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五軒目、レアンドロ

入店時間、22:30頃

グーグry

せっかく合流したMさんを帰すのアレなんで、リザーブの店の中からこちらをチョイス。
ギネスも認定する、マデイラワインが世界一そろってるバーです。
マデイラワインとは


ぐぐれ!!


まぁ、簡単に言うとデザートワインとか貴腐酒のように甘く度数の強いワインです。
とにかく、ここのマスターがマデイラワインにこだわりと情熱を持ちまくってやってる店で、

「なに?マデイラワイン初めてなの?よし、今テイスティングでね、12種類出してあげるから」

と、出てきたのがコチラ。


三種類のワイナリーの、それぞれ若いのから熟成したのを4種類づつ。

「まず、コレを飲んでみてね、気に入ったのあったら、次を頼んでちょーだい!!」

とにかくマスターが元気で喋りが立って、でも親切に解説してくれる凄いバーでした。
ワイナリー違いでは香りはほとんど違いはないんですが、のんでみるとヤッパリちょっとづつ違う。熟成がすすめばすすむほど、甘みとコクがましていきます。

「マデイラワインはね、時間がたってもへたらない。これが特徴。だからうちの店で一番古いのは300年前もの。

まぁ、一杯十万円だけどね(リスト確認したらマジで十万円だった」

さすがにそれは頼めないので、各々「自分の生まれ年のマデイラワイン」を注文。つまりそれぞれウン十年前ものになるのですが、ここら辺になると大体1杯¥3000弱。やっぱり年が古ければ古いほどこなれていくというか、熟成した感じでしたね。

誰が一番古いのかは聞かないお約束です。

お代はしめて三人で¥10,060!テイスティングは大体1杯¥300ぐらいですね。バースデーマデイラは数千円ですが、もっと若いマデイラは¥300~飲めるらしいので、安酒が集う大塚にあって世界に誇れるギネス認定店に足を運ぶのは乙じゃないですかね?

てなところで、0時を少し回ったので今回はここでお開き!!
もうね、いつもは週1回ビール2本飲んで、寝てしまうおじさんがね、自分の限界突破で飲んだ一日なのでした。


翌日は二日酔いだったがな。


ツイッターでも公開してましたが、結局大塚の事前ピックアップ店は下記画像の感じでした。いけなかった店の中でも、食べてみたいなっていうメニューはあったんですけど、まぁ、縁がなかったということで。

タイプは
立=立飲み店 / 席=着席店
安=一人¥1000程 / 普=一人¥3000程 / 高=一人¥5000程