枝野さんが出た番組を見た。
いま、ブレブレでわからない経産大臣。
そんな風評の枝野さんがどんな発言をするのか?

ひとことで言って
短期的なことと長期的な展望は違う。
それが誤解されているのでは、ということだった。
長期的には脱原発依存は少しも変わっていない。
だが、短期的な電力というところでは再稼働もやむを得ないのでは
ということだろう。

短期ということでも異論はある。
①本当に関西の電力は不足するのか。
(いろいろな論者が不足しないと言っている。
 飯田哲也さん、広瀬隆さんなど)
②本当に安全対策は万全なのか。
(古賀さんは全然出来ていないと言っている)
②なぜ、再稼働という結論になったのか。
(電力需給や安全対策をどう判断して、、だから、再稼動である
 という説明をすべきだろう。)

もっと大切なのは長期的な展望だろう。
いま、原発を新設しようというひとはいない。
それは仙谷さんも、前原さんも、自民党の推進派と
いわれるひとも。少なくとも表立っては。

だから、原発はやめることになるのだ。
どう考えても、原発の寿命を40年とするなら、
約20年のあいだには消えていくことになるのだ。
(現在、運転開始10年以内の原発は5基である)

そうなれば、二つのことを考えなければならない。

①新たなエネルギー戦略は?
これは自然エネルギーの比率をどうやって上げていくのか
地産地消型の統治機構にどうやって切り替えていくのか
という統治機構の改革とも絡んでいくだろう。

②原発廃炉の向けての行動計画は?
本当の意味で脱原発するには様々な廃炉作業があるだろう。
ここがもっとも辛い選択を求めなければならない。
・高速増殖炉「もんじゅ」計画は。
・中間貯蔵施設「六ヶ所村」計画は。
・上記のふたつがダメなら、直接処分埋め立てにするのか。
・直接処分をOKする自治体はあるのか。
 (瓦礫処理ですら受け入れないのに、それよりはるかに危険な
  高レベル廃棄物を受け入れることはできるか。)
・その前段階のために高レベル廃棄物はどんな手順で処理するのか

など、科学的なこと、技術的なこと、それに携わるひとたちの
マインドも考慮しなければならないだろう。
しかし、ここに触るのがいやなためにいつだって、
議論は中途半端に終わる。


それこそ精緻な脱原発ロードマップが必要になる。

菅さんたちがやっている「脱原発ロードマップを考える会」を
注目しなければならないと思う。
責任ある人たちがここから逃げてはならない。