3月31日の日曜日に診察に行って以来、サヴァはほとんど
ごはんを食べなくなった。
エリスロポエチン打つのは、もう何度目か数えるのもやめてしまった
くらい回数打ってる今回。
今までのようにめざましく数値がアップすることもなくなり。
でも打っていなかったら、もっと貧血は進んでいるだろうと先生。

高カロリーのペースト状のごはんを、かりかりにまぶしてあげて
いたけど、もうひと粒ふた粒ほどしか口にしない。
動かなくなり、大好きなお布団の中で丸くなっていることがほとんど。
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この1週間の様子で、「そろそろかもしれない」と覚悟はしていた。
代休消化中のダンナが、朝イチで病院へ行き、検査の結果は。。。

リンの数値の高いことも溜息だったが、猶予ならないのは
カリウムだった。その数値7。
これが8になると、いつ心臓が止まってもおかしくないそうだ。

最後の最後まで、輸血は取っておきたいと言っていた先生も
ついに輸血しましょうとおっしゃったそう。
輸血しても、腎臓の機能が戻る訳ではなく、本当に一時しのぎ
に過ぎないんだ。それは承知している。
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でもね、このまま連れて帰れば確実に死んじゃう子をそのままに
しておけないよ。
強制給餌はやめよう、腹膜透析も、もちろん腎臓移植もしない。
でもうちにいる他の猫からの輸血は、1回だけ試してみたい。
わずかな希望ではあるけれど、もしかして調子がよくなったら
食欲が戻ってくれるかもしれない。
食べてくれさえすれば、エリスロポエチンは効いてくれるし、貧血が
少しでも改善すれば、点滴の量を増やして腎臓の数値をあげる
ことにもつなげられるから。

急いでやよちゃんとマシュを連れて、ダンナ病院へ戻る。
在宅していた娘も手伝ってくれたそう。
2匹いても、血液型が一致しないこともあるし、クロスマッチテストで
OKでも、あとでショック症状が出ることも皆無ではない。
輸血するリスク、供血するリスクについては、事前に先生に
いろいろうかがっていた。

やよも、マシュも、完全室内飼いで、ワクチンも接種している。
元気で、体重も5キロ以上、血液検査しても健康状態は問題なし。
第一にオスを選ぶそうだけど、マシュは今日急いで食べ過ぎて
ごはんを全部出しちゃったんだ。
それを先生に言うと、「じゃあやよいちゃんにしましょう」と。
血液型は3匹ともA型でした。

仕事中の私を含め、猫らを預けて一度家に帰ったダンナと娘も
落ち着かない気持ちで過ごしたわ。
3時過ぎに電話をもらって、やよとマシュを迎えに行くと、サヴァは
もう輸血を開始していた。
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最初は警戒して、なかなかこっちに来ないサヴァ。
静脈から、入れているのね。

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エリザベスカラーがいやでいやで、怒っている。
ダンナにもすっげえ文句言ってたそうだ。
ここ数日はどんなになでてやっても、喉をごろごろ言わせることも
なかったから、その回復ぶりに笑った。
新鮮な血って、すごい威力なのねえ。

輸血のあとの急変を防ぐ意味でも、基本こちらの病院は1泊だそう。
これから静脈点滴でいろんなお薬や何かを入れ、体調を整え
長くても1週間でおうちに帰れるそうだ。
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家に帰っても、輸血の効果が切れるのが早いか、もしや今の
崖っぷち的状況から改善するのか、それは誰にもわからないけど。。。

残された日を、後悔しないように大事にしよう。
輸血することによって、一緒に過ごせる日が増えたことをギフトだと思おう。
この可愛い寝顔がまた見られるのを喜ぼう。
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献血してくれたやよ姐と、血液検査してくれたマシュには
今日は、鮪の刺身とささみのスペシャルごはん。
やよは鎮静麻酔(ごくごく弱くかけるそう)の後遺症もなく
元気にごちそうを平らげていたわ。
胸のあたりを5㎝くらいの三角形に剃られました。
ごめんごめん、すぐにきれいになるから~(汗)。
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抗体ができてしまうので、血をもらえるのは1匹につき1回きり。
やよいちゃん、ありがとう。
サヴァをまた家に帰すことができてよかった。
もしもうちに猫がいなくて、供血してくれる猫さんを自分で探さない
とだったら、輸血もあきらめてしまったかもしれないね。