秋 | 空の行方☆



晴天。



雲ひとつない秋晴れの今日、

スカウトの仔悪魔たちと一緒にサイクリング&魚釣りに行ってまいりました。



子供たちが釣りをしている横で、川のせせらぎを聞きながら、

キラキラした水面を眺めていたら、なんとなく切なくなった。



日差しは日焼けしそうなほどキツイけど、吹いている風は少し冷たくて、

そんな秋の気配を目を閉じて感じていたら、あの頃のことを思い出してしまったから・・・・・。











具体的なことなんて、ほんの数えるほどしか覚えてない。

だけどあの時の心の痛みは覚えている。





人間って、そういう事をなかなか忘れられずにいられるもんなんだね。






自分の小ささ、自分の愚かさ、

自分でも知らずに人を傷つけていたという事実、

人と接することへの恐怖、

投げつけられる攻撃のための言葉たち・・・・・・。




ココまで追い詰められたのは、

ワタシにとって初めてのことだったのかもしれない。



今は全て形としてではなく、

あくまでもワタシの中に感覚として残っている。













「アンタにかかると、みんながいい人になっちゃうんだね~。」


「アンタは無防備過ぎる。」


「人を安易に信用し過ぎるな。」





ワタシが、よく人に言われる言葉。




自分ではあまり自覚していないのだけれど、

ワタシの友達が口を揃えてこう言う。





でもそれは、単なる現実逃避なのかもしれないな。




人は汚いところや嫌なところがあるけれど、

そういうところは見ないようにして、自分を守ってるだけかもしれない。




あるいは、ワタシは人とそこまで深く関わり合えていないのかもしれない。

表面上やうわべだけの付き合いなら、

嫌なところも汚いところも見ずにすむから・・・・・。






ホントにいい年して子供みたいだと、

現実と向き合うことができない奴だと、自分でも思う。






だけど・・・・・・・。






あんな事があった今でも、ワタシは人を信じることをやめられない。

だって、あんな事があって、もうしばらくは立ち直れないと思ってたワタシが

あんなに短期間で立ち直れたのも、

ワタシの周りにいる人たちのおかげだから。





「人から受けた傷は、必ず人が癒してくれる」





そう思えるようになったのも、ワタシの周りにいる、

ワタシの我がままや弱いところ、ちっちゃいところも全てわかった上で、

受け止めてくれた人たちのおかげだから。






ワタシは流れのままに生きている。





どこに行くのか、

そしてそれが正しい結果に辿りつくのかもわからない。




だけど日々の生活の中でささやかな幸せをたくさんもらって、

たくさん感じることのできる今の状況を、ワタシはいたく気に入っている。




それもこれも、あの事があったからだと思うと、不思議な気分だけれど、

今、ココに、この状況にたどり着くために、必要だったことなんだと思うと、

それはそれでよかったのかなと思う。






人間って、ほんの些細なことに左右されて生きている。






ワタシの中では大事件だったけれども、

あれも本当は些細なことだったのかな。





過去の辛い思い出を振り返る時、

ワタシは今の幸せに感謝する。




これからも、秋の匂いの風を感じる時、

その事を思い出しながら、今の幸せに感謝するだろう。

それもなかなか悪くない。






そう思えた秋の一日。






今、ワタシが大好きな人たち、ホントにホントにありがとう。