高ニ、秋。放課後、地下1階の個人練習室にて。 初めは貴方が「来なさい、」と言った。教えるからと。 「指揮に乗る様に弾けばいい、」 昔から伴奏は好きだったけれど 奥が深い事を知ったのはこの時だった。 それ以降、私の方からお願いする様になった。 半年間、私は憑かれた。 音楽に。先生に。 そして、壊れるスピードに追いつかない自分を知った。