父と電話で話した本音  | ★小細胞肺癌の父と家族の物語★

★小細胞肺癌の父と家族の物語★

2013年5月に小細胞肺癌(Ⅲb)と診断され、その後脳転移、そして2014年6月には、骨転移と癌性髄膜炎にもなり、同年8月7日父自身の誕生日が命日となりました。最悪な状況の中でも、最期まで前向きに諦めなかった父と、その家族の日々の出来事などを綴っていきます。

26日に病院から連絡があって、父がまた転んでしまったのと、先生から検査の事でお話があると言われ、ほぼ毎日病院に行ってるので、母は少し疲れからなのか精神的なのか、体調を崩してしまったので、この日は母の事も心配だったので、実家に向かい1日休養させてもらって、昨日母の体調も少し良くなったので、一緒に病院に行って来ました。



ここ1~2日で、体調がまた一気に悪化してしまい、すぐに検査をしたら、感染症にかかってたとの事で、幸い早期発見だったので、急いで先生達が点滴や注射などで、治療してくれたおかげで、今日はなんとか体調も少し落ち着いたとの事でした。




数値を見せてもらったら、CRPが正常値0に対して14.82


他の数値を見ても、全体的にとにかく悪かったです。




尿があまり出ないのも、原因にあるとの事で、今回は尿の細かい検査もされてて、知識のない私が見て分かっただけでも、20項目ぐらいありました叫び


こんなにも沢山の種類があるんだと、初めて見る検査名に本当に驚きましたビックリマーク





いつも部屋にはない、見たことないような器械もあったり

ベッドでも動きまくる父の為に、更に工夫がされてて

毎回色々としてくれる、病棟の看護師さん達には、本当に感謝ですしょぼん

(ベッドなどの件に関しては後日また書きたいと思います。)










ただ・・・血管がかなり細くてもろくなってるので、点滴もなかなか上手く刺さらず、何度やっても漏れてしまって


相当大変だったらしく・・・その話を聞いて、父の腕を見てビックリした。






内出血して、すごく痛そうだと言うのは見てすぐに分かったけど、それ以上に気になったのは、一昨日に温タオルで体を拭いてあげた時は

こんなに細くなかったはず

腕を上げると、肉が減って少し皮が余って、しわしわになってるのがよく分かりました。




実はこの前日病院に行けなかったので、寂しかったのと、先生から今回の数値がかなり良くないと聞かされてたようで、不安だったのか電話がかかって来て

長い時間父と沢山話をしました。


今まで辛い治療にも、ずっと耐えて前向きに頑張って来た、我慢強い父。



家族や周りの人がみんな『頑張ってね!!

などと温かい応援の言葉を支えに、乗り越えて頑張って来ました。



でも私は、従兄弟が父と同じ病気になった時、『頑張って!!と励ましたいが為に、本人に直接言ったり、メールとかで何回か送ってしまってて、この言葉が、どれ程従兄弟を苦しめてしまってたか、後になって気付かされたので、冷たいと思われるかも知れませんが、今病気と闘ってる父やお友達には、体調を気遣う言葉とかは言えても、『頑張れ』とは絶対に言えませんでした。




だから弱々しい力のない声で父は

『俺もうダメでも、最後まで頑張るから』

と頑張るを連呼する父に


『お父さんもうね、頑張らなくていいんだよ。』



『体がね痛いよ苦しいよ~って泣いてるよ。お父さんは今までみんなの為に、本当に頑張りすぎたから、ちょっと体を休ませてあげようよ』



ボロボロの体になって痛くて苦しい思いをして、それでも堪えて闘ってる父に、もう無理して欲しくなかった。



正直治療自体にも、体力的にも精神的にも、限界な気がしました



でも抗がん剤を中止したとしても、決して諦めた訳ではなくて

今まで治療の事ばかりで、心に余裕をなくしてしまって、病気や薬の影響やストレスもあって、急に怒鳴ったり、母にきつい事を言ったりしてるのを、もう見ていられなかったんです。



いつも明るくて面白くて、冗談が大好きなちょっぴりお茶目な、そんな父にまた戻ってほしい。



『病は気からって言葉があるように、今度は気で病を治してやろうよ!!お父さんのやりたい事いっぱいして、好きな物いっぱい食べてさー。楽しい事いっぱい考えて、みんなで思いっきり笑って、NK細胞いっぱい増やして、免疫力UPだよ。治療は薬だけではないんだよお父さんにひひ




私の不器用な言葉に父は

『気持ちを分かってくれて嬉しい。本当は今まで苦しくて辛かった。』

『みんなを悲しませたくないから、無理をしてた。』


などなど・・・

父も泣きながら、自分の気持ちを私にしっかり話してくれて、すごく嬉しかった。



お互いに色々話せて、そんな中で迎えた次の日(27日)・・・



昨日の父とはまるで変わったかのように、体調は悪そうに見えるのに、口調はいつも以上にとても絶好調で、急に母や私に怒り出したり、全く聞く耳を持たない感じだったので



言い合いをしてしまいましたあせる

しかも本当にくだらない小さな事で。



父と私は普段はすごく仲は良いんですが、性格が似てるところがあるので、時々ぶつかるとお互い一歩も譲らずのバトル状態になるのですドンッ





でも体調の事もあるし、私が今回一歩引いたら『勝った~チョキと喜んでましたあせる

こんな時に勝ったなんて言う父に、ちょっと力が抜けてしまった(笑)



1つだけ良かったと思うことは、お互いに言い合いをしても、根に持ちたくないタイプなので、最後はお互いにごめんねと言ってあとに引かず、次の日にはケロっとするところですべーっだ!





この先父は強がって、本音を言ってくれないかも知れないけど

あの時のお父さんの気持ちは、きちんと私には伝わったからね!!





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