アイテムを 2組購入すると貰えるギフトで,今回 (:と言っても 5月末か6月初でしたが) は,2003年に MASTER PORTレーベルからリリースされた 『Newport Jazz Festival (MASTER PORT-219)』 です.

 こちらも,レッド・ツェッペリンのギフト 『Physical Explosion (No Label)』 同様に,過去にリリースしている商品をギフト・アイテムにしたものです.
 当然,プレスCDですが,プレス CD の在庫終了から,新ジャケットの CDR に切り替わった模様.

 私が,ブートから遠ざかっている時期にリリースされたものですが,これを聴いてびっくりしたのは,テープが収録された年を考えれば,非常に高音質である事です.

 音像が近く,ボーカルを含めた各楽器のバランスも良く収録されています.メーカー情報に記載されているように,収録者の会話等はあるものの,限られた箇所であり,非常に楽しめます.
 
 この時期のレッド・ツェッペリンは圧倒的なパワーを全面に出しての演奏ですね.

 ジェスロ・タルも,この時期,米国での人気は相応にあったはずであり,イアン・アンダーソンもフルートを吹きまくっています.

 ちなみにギフトは水物で,該当週を逃すと,余程人気のギフトで無い限り,翌週には消えてしまい手に入りませんので,毎週欠かさずチェックが必要です.(笑)


メーカー情報では
 『著名な音楽評論家、故F田氏が1969年に渡米した際に録音した、ニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるレッド・ツェッペリン、ジェスロ・タルらのライヴ音源を、オリジナル・マスター・カセットより収録。(テープはTDK、C-90F)。
 氏はこのあとに行われた7月12日のブラインド・フェイスのニューヨークMSG公演も録音しており、それは旧MPレーベルより音盤化されました。
 レッド・ツェッペリンはテープの冒頭に3曲収録されており、音質はこの時代としては抜群に良いレベルのオーディエンス録音です。音の劣化や割れもありません。ただ残念なことに、氏は Dazed & Confused の7分目位から場所を移動し始め、次第に音が遠くなってしまいます。その間、同行者との会話や歩いている際のノイズが聴こえます。8:40での「ジミー・ペイジって、やっぱテクあるね」という氏の言葉は聞いていて「おお」と思う一瞬です。ファーストアルバムのリリース約半年後、伝説の初来日公演実現がこの2年2ヵ月後の遥か先であることを考えると、この時期のステージを日本人有名音楽評論家が見ていたという事実は歴史的にも凄いことと感じます。ツェッペリンの収録時間は約20分と短いわけですが、収録されている時間は短くともフルステージを収録ししている既発盤の音質とは比較にならない程に優れている上に、音源としての重要性は凄い物があると確信致します。これぞ、ヴィンテージ・ブートレッグ・テープの面白さ、と言ったところでしょうか。
 以降は2NDアルバムを発表したばかりのオリジナルのブラッド・スウェット&ティアーズとフリーキーなブラス演奏を聴かせてくれるローランド・カークから一曲ずつ、そして最後にはジェスロ・タルの33分に及ぶフル・ステージが高音質で収録されています。(冒頭では「ジェスロ・タルってのは凄いんだよ、迫力は」と言う日本語会話が聴こえます。)ロック・ファンなら誰も知っている代表曲を5曲収録しており、凄まじいパフォーマンスは圧巻で、こちらもツェッペリン同様に聴き応え満点です。音質は各バンド全て良好ですが、ツェッペリンが頭一つ飛び抜けて音が良いのが幸運と言って良いでしょう。ファン必聴のオリジナル・ヴィンテージ・テープから、時空を超えた61分をお楽しみ下さい。

 ★beatleg誌 vol.43(2004年2月号)のレビュー要約です。ご参考まで。

 1969年7月に行われたニューポート・ジャズ・フェスティバルの模様をダイジェストに収録。
 まずはデビュー・アルバムのリリース後、通算三回目のUSツアーの一環として出演したレッド・ツェッペリン。この頃はどの日も抜群の演奏力を誇っており、このフェスティバルで初めてツェッペリンを体感した人は度肝を抜かれたことだろう。この時のツェッペリンの演奏を記録したオーディエンス・テープはこれまでに2種類が流出しているが、本アイテムにはこれまでとは異なるオーディエンス・テープから収録されており、音質的には最も優れている。但し、「Dazed & Confused」は途中までの収録で、マイクが隠れてしまったのか、最後の30秒は音が籠って聴こえない状態になっているのが残念だ。途中で聴こえる「ジミー・ペイジって、やっぱテクあるねぇ」という日本語の話し声が凄い。
 続くのはセカンド・アルバム・リリース時のBS&T、一時期はシカゴ、チェイスらとブラス・ロックと言うカテゴリーを確立していただけあって、なかなか白熱した演奏が聴ける。但し、途中からカット・インで始まる僅か一曲だけの収録なのが残念だ。
 ローランド・カークの演奏もカット・インでしかも3分弱で終わってしまう僅か一曲だけの収録だが、キング・クリムゾンの「Earthbound」を彷彿とさせるインプロヴィゼーションはなかなか圧巻だ。
 最後はジェスロ・タル。1970年代前半までのジェスロ・タルは音楽的にもアメリカでの人気は群を抜いていたわけで、それはこのステージからも克明に伝わってくる。どうしても、イアン・アンダーソンのフルートとボーカルに耳が傾いてしまうが。他のメンバーの演奏力と音楽性の高さも決して忘れてはいけない。いずれにせよ、このジェスロ・タルの部分は本アイテムのハイライトと言えるだろう。ツェッペリンの部分ほど、音質は優れないが、この時期の野外の録音としてはまずまず良好だし、33分に渡るショーの全貌を捉えた価値は高い。

 ★★忘れていた超名盤・降臨!2003年にリリースされ、一部の熱心な音楽ファンの間で話題となったカルトな一枚「NEWPORT JAZZ FESTIVAL」が、嬉しい今週のギフトタイトルで登場です!』

Newport Jazz Festival (MASTER PORT-219)
 
 Live At Newport Jazz Festival,New Port,RI,USA 04th-06th July 1969
 (From Original Masters)

 Led Zeppelin  06th July 1969
  1. The Train Kept A Rollin'
  2. I Can't Quit You Baby
  3. Dazed & Confused

 Blood Sweat & Tears 05th July 1969
  4. You've Made Me So Very Happy

 Roland Kirk 04th July
  5. The Theme

 Jethro Tull 04th July
  6. My Sunday Feeling
  7. Bouree
  8. A New Day Yesterday
  9. Dharma For One
  10. Nothing Is Easy
  TOTAL TIME (60:51)

 The Train Kept A Rollin' : Led Zeppelin
 
 You've Made Me So Very Happy : Blood Sweat & Tears
 
 Nothing Is Easy : Jethro Tull