ウォーターズ在籍時のフロイドの最終公演である,1981年6月17日ロンドン・アールズコートを,収録したものです.
 本公演は,過去にも何回かリリースされており,Ayanamiレーベルの 『 Roger At Last (Ayanami-171) 』 ,Sireneレーベルの『 The Last Few Bricks (Siréne-074) 』 等が有名ですが,今回はそのタイトルから判るように,新たに発掘された 5番目のソースを使用しており,LEMレーベルからCDRでのリリースです.
 1980年,1981年のThe Wallツアーの音源は,相応に出ていて売れないのか,あるいは音質的に過去と比較して大した相違がない事もあり,コアなファンしか購入しないのか,ロジャー・ウォーターズの2012年等のライブ音源と一緒で,20セット限定だそうです.20セット故に,CDR......

 ただこのCDのアドバンテージは,メーカー情報にも記載されているように,ショウが始まる前に,10分程度開始時間が遅れる事を,ロジャー・ウォーターズ本人が観衆に対してアナウンスしている様子が収録されている点です.

 音質等の好みがあるので,どれが一番という事はないでしょうが,"Comfortably Numb" を比較の為に貼り付けていますので,聴いてみてください.
 本CDは,幾つかのアドバンテージはあるものの,本公演日を既発で持っているのであれば,新たに購入する必要はないと思います.

 メーカー情報では
 『ピンク・フロイドの80年代の最後のザ・ウォール公演である1981年6月17日たロンドン・アールズコートのライヴの新ソースが登場!!
 「SOURCE #5」の名の通り、この日の5番目のソースですが、これが、本来ならプレスCDが相応しいと感じるほどに、大変優良な超高音質音源なのです。ジャケットに掲載された録音者提供のチケット写真によると座席は「ブロック5のU列27」で、ステージ向かって右側の一階席からの録音です。
 ちなみにマスターカセットはTDKの「AD-C120」(こちらも写真はジャケットに掲載)、機材はソニーのデンスケです。この日の最優秀録音は、「SOURCE #3」と言われる超高音質音源で、こちらは「The Last Few Bricks」と言うタイトルでSirneから2005年にプレスCD化されています。ライン録音に匹敵するブライトで煌びやかな音の「The Last Few Bricks」に比べて、より自然で聴きやすい高音質で収録されており、音マニアなら、「The Last...」より、こちらを好まれるのではないかと思います。(実際、ヨーロッパのフロイド大家の意見は、「The Last...」より高音質との評価でした。)
 事実、非常にクリアーかつダイレクトなサウンドで収録されており、新音源でありながら、1981年アールズコート5日間音源の中でも最上位に位置するハイグレードな一枚であることが判ります。興味深い点としては、違う質感を持った、別マスターでありながら「The Last Few Bricks」で聴ける全く同じ歓声が本盤でも左右の音の振り分けも含め、全く同じ箇所で同じように聴こえる点です。これはテーパー同士が並んで録音したか、同じテーパーが2種の機材で録音したかしないとあり得ない現象です。
 故に同じポジションで、違う音像・ソースが生まれているという珍しいケースです。
 更に本テイクのアドバンテージとしては冒頭にロジャーの「ショウが10分程開始が遅れる」という30秒間のMCが入っていることです。これは既発には無かった初登場のパートです。更に、Hey Youの冒頭は歓声が「The Last...」より10秒間長く収録されています。先に言った通り、ポジションが殆ど同じですので、捉えている演奏・歓声は殆ど同じですが、録音機材の違いにより、音像は異なっており、「The Last...」のナチュラル・サウンド・ヴァージョン以上の魅力をこのニューソースから感じ取ることができます。ガッチリとした、濁りの無い、スケールの大きなサウンドは圧巻で、何十回と聴くに値する名音源の登場と言えるでしょう。』
との事.


The Final Wall In London 1981 SOURCE #5 (LEM 044)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-The Final Wall In London
 Live at Earls Court Exhibition Hall, London, UK 17th June 1981

  Disc 1
   1. Roger Waters MC
   2. MC Intro.
   3. In The Flesh ?
   4. The Thin Ice
   5. Another Brick In The Wall (Part 1)
   6. The Happiest Days Of Our Lives
   7. Another Brick In The Wall (Part 2)
   8. Mother
   9. Goodbye Blue Sky
  10. Empty Spaces
  11. What Shall We Do Now ?
  12. Young Lust
  13. One Of My Turns
  14. Don't Leave Me Now
  15. Another Brick In The Wall (Part 3)
  16. The Last Few Bricks
  17. Goodbye Cruel World 
  Total Time (58:30)

  Disc 2
   1. Hey You
   2. Is There Anybody Out There ?
   3. Nobody Home
   4. Vera
   5. Bring The Boys Back Home
   6. Comfortably Numb
   7. The Show Must Go On
   8. MC Intro.
   9. In The Flesh
  10. Run Like Hell
  11. Waiting For The Worms
  12. Stop
  13. The Trial
  14. Outside The Wall
  Total Time (55:46)

Roger Waters MC
 
In The Flesh ?
 
Another Brick In The Wall (Part 2)
 
The Last Few Bricks
 
 Hey You
 
 Comfortably Numb
 
 The Trial
 


 Comfortably Numb [Roger At Last (Ayanami-171)]
 
 Comfortably Numb [The Last Few Bricks (Siréne-074)]
 


 本CDには,以前よりギフトアイテムとして配布されたり,1980年,1981年のThe WallツアーのCDに,ボーナスとして付属していた,1980年8月8日,9日のアールズコート公演をプロショット映像「The Wall Performed Live Definitive Edition (Bonus DVDR)」が付属しています.

 The Wall Performed Live Definitive Edition (Bonus DVDR)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd - The Wall Performed Live Definitive
 
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd - The Wall Performed Live Definitive


[参考]
 The Last Few Bricks (Siréne-074)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd The Last Few Bricks
 Roger At Last (Ayanami-171)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd Roger At Last

[関連記事]
The Last Few Bricks (Siréne-074)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd The Last Few Bricks
The Wall Performed Live Definitive Edition (Bonus DVDR)
 $cinnamon の裏音楽、そしてときどき競馬予想-Pink Floyd - The Wall Performed Live Definitive
The Show Mast Go On (HL001 SEX)
 $cinnamonの音楽ときどき競馬予想-The Show Must Go On