1973年初来日ツアーより,3月8日,9日,10日の東京3公演全てを高音質オーディエンスで収録したものです.ちなみに本公演は,昨年の秋にも同マスターから,CDR 6枚組「Close To The East (Amity 250)」として発売されており,今回はカット部分の補填と,最新のトリートメントを行っているとの事ですが,たかだか半年程度でCDRをプレス化して再発売するのは....勘弁して欲しいですねぇ.ちなみに,昨年の 6枚組CDRは Disc1と2が逆転しており,購入後に即取り替えて貰いました.(笑)
メーカー情報では
『過去にリリースされていた名盤「Heart Of The Sunrise」「Close To The East」「In Japan」のマスター音源を改めて現行の技術でリマスター収録し,伝説の東京3連続公演を6枚組で再現しています.昨年秋に同内容の企画でAmityレーベルよりCDRリリースされ,「これだけ高品質な内容のセットならプレス盤で欲しい」という,多くのファンからの熱烈なリクエストにお応えしての特別企画です.それぞれオリジナル・リリースより10年近い時を経て再リリースなわけですから,装丁・内容ともに,決定盤として相応しい作品に仕上がっています.3公演ともに大元のマスターカセットより丁寧にリマスター.Amity版6枚組のコピーでは無く,カットポイントの補填も含め,全ての公演テイクで念入りな処理を施してあります.(マスターからの再収録なので,その質感・音色は別物のような輝きを放っています.)
それぞれ別のテーパーが録音した,それぞれの公演を代表する高品質なカセットテープが,39年の時を経てここに集結し,今回,最良の形でセットリリースされることは,ある種の運命的な必然性すら感じさせるような出来事と感じます.音質はどれもが均等に素晴らしく,全公演とも時代を考えれば,全て「Perfect」とレイトしたくなるような絶品のサウンドで記録されています.
欠損の補填箇所としては,東京2日目の3月9日渋谷公会堂テイクの「And You and I」7分51秒~8分21秒の欠損,そしてアンコールの「Yours Is No Disgrace」と「Starship Trooper」は,同日別音源マスターより丁寧かつ自然に補填されています.こちらの別音源も高音質ですので,本盤の登場により,初めてこの日を最初から最後まで完全な状態で聴くことができるというわけです.東京3日目の神田共立講堂公演音源は「Firebird Suite」0分27秒~「Siberian Khatru」1分00秒までの欠損を,初日テイクで繋いで一気に自然に聴けるように調整しました.またこちらも元テープより欠損している「Close To The Edge」5分34秒~6分06秒も同じく初日テイクで繋いでいます.音質も全て向上しており,まさに「決定盤」に相応しいパーフェクトな内容になっています.』との事.
上述のメーカー情報にある既発盤は「Heart Of The Sunrise (Sirene 044)」が1973年3月8日,「Close To The East (Ayanami-255)」が1973年3月9日,「In japan (Sirene 071)」が3月10日となります.
Disc1&2 は,3月8日の新宿厚生年金会館の音源を収録.
「Firebird Suite」の冒頭部と,0分45~48秒あたりにマイクを触るようなノイズがあり,58秒ぐらいから歓声が上がるので,この時点でメンバーがステージ上に登場したのでしょう.続けて「Siberian Khatru」が始まります.「Siberian Khatru」終了後に何故はアンダーソンが日本語で「おはよう」と言います.ハウが「Clap」終了後に「ありがとう」と言った後,アンダーソンが先ほどは「Thank You」を誤って「おはよう」と言ってしまった旨,訂正しますが,これもご愛嬌です.
「I've Seen All Good People」冒頭部のハーモニーを聴くと,この音源がどれだけ優れているかが判るでしょう,またドラムはフェイザーというかフランジャーを効かせているかのような音を出しています.続く「Heart Of The Sunrise」では,0分32秒からスクワイアのベースが綺麗な音色で響き,バンドメンバー全員が緊張感のある演奏を披露しています.ハウのソロ的な「Mood For A Day」「Clap」はSBDを思わせる音で捉えられており,長めのMCの後に「And You And I」へと続きます.「Close To The Edge」では,冒頭部スクワイアがミストーンを出す部分がありますが,全体的にまとまっているので気になりません.そして12分07秒には,一瞬マスターに起因すると思われるカットがあります. これは補填忘れなのか,他のテープでは音質的な問題から補填できないのか微妙です.13分36秒台から音質が1ランク落ち,遠めになりますが,14分台に入るとまた元の音質に戻ります.「Close To The Edge」と「Rick Wakeman Solo」の間は,一部音源がだぶっていますが,ディスクが分かれるところなので,気にはなりません.何時もどおり「The Six Wives of Henry Ⅷ」からソロが始まり,「Roundabout」へと続きます.やはり,この当時のハウは凄いです.第一アンコール「Yours Is No Disgrace」では,初めての公演地で大歓声に迎えられてのアンコールでリラックスしているのか,ハウがのって演奏している様子を聴くことができます.05分55秒にテープチェンジによるものと思われる,カットがありますが,然程気にはなりません.そして第二アンコール「Startship Trooper」で終演となります.
初日という事もあり,全体を通して緊張していると思われる演奏が繰り広げられ,その様子が高音質で収録されています.上述したカットは取るに足りません.
Disc3&4 は,3月9日の渋谷公会堂の音源を収録.
当時、日本のレコード会社スタッフが録音したと言われるマスターを使用しているようです.ステージに近いところで録音しているのでしょうか,一部音が割れる部分がありますが,こちらもかなりの高音質.
「Startship Trooper」では,3分06秒でハウがミスタッチをします.アンダーソンは「Colours Of The Rainbow」を口ずさみ,その後「And You And I」へと移ります.ここはマスターに起因するカットがありますが,何の違和感も無く,補填しているのは流石です.Disc4の冒頭でアンダーソンは「東京空港に入った時,東京を見る事ができなかった.それをより良くする為,東京の公害防止にささげます」的な説明の後「Close To The Edge」が始まります.その後,ウェイクマンのソロになりますが,この中ではブギー的な演奏があり良い意味でリラックスしているのでしょう.また終盤では「Siberian Khatru」をモチーフにした切れ間ない電子音が繰り返され「Roundabout」にメドレー形式で演奏されているようですが,本当にこの部分はカットが無いのか微妙ですね.判断が難しい.実際に現場にいた人に聴いてみたいところ.最後のアンコールの「Yours Is No Disgrace」「Starship Trooper」は別ソースから補填しており,こちらも高音質ですが,若干遠めで捉えられています.
初日は緊張しており,3日目は演奏自体が危なくなる局面もあるので,演奏的に一番素晴らしく感じます.
Disc5&6 は,3月10日の神田共立講堂の音源を収録.
既発は,若干遠めの録音だったので,既発のカット部分を初日分で繋いだ部分「Siberian Khatru」の 1分00秒のところまでは若干音質が良く,キーボードも聴こえ易く,1分00秒以降は元々の音質になりますが,然程気にはなりません.「I've Seen All Good People」はオープニングはリズミカルな演奏で,その日の仕上がりの良さ感じさせますが,後述するように....
ファンサービスの「Sakura Sakura」は,日本のフォークソングとして紹介され,ジョンが日本語で歌いますが,バックのギターコードが何となく変な感じがします.まぁ独特の解釈なのでしょう.そこから「Mood For A Day」「Clap」と続き,「Heart Of The Sunrise」では,オープニングのキーボード音がピッチが狂っているかのような微妙な音です...もしかしてメロトロン..何の影響なのか判りませんが,モニタースピーカーの不調なのか,楽器・機材の不調なのか,しまりの無い,怪しげな演奏になります.「Close To The Edge」では,ハウのギターが何となく演奏からずれているような感じを受けます.また「Close To The Edge」の8分50秒~9分5秒では,ウェイクマンのキーボードのピッチ含めてバンド全体の演奏が怪しくなります."I Get Up,I Get Down"パートでは,本来コーラス・アンサンブルなのですが,バックの音が大き過ぎるのか,SE(:Sound Effect)を用いていて,機材トラブルで音を切る事ができなかったのか,非常に耳障りです.その後も"Seasons Of Man"パートに繋がる15分02秒で,各メンバーが一瞬リズムを見失います.全体的にウェイクマンのキーボードのピッチが狂っているようです.その後アンダーソンの紹介に導かれ「Rick Wakeman Solo」へとなりますが,ここではリラックスして弾いているのか,途中でブギーのフレーズを挟んでおり,そこで何時もの雰囲気とは変わりますし,全体を通じて,何の問題も無くこなしています.ようやく「Roundabout」持ち直した感がありますが,アンコールの「Yours Is No Disgrace」ではかなりラフな演奏に戻ります.そして2度目のアンコール「Starship Trooper」で終演なのですが残念ながら,8分58秒でフェイドアウトです.一部の記事では3日目の演奏が今一なのは,酒の飲み過ぎとしています.
Close To The East (Virtuoso 125/126/127/128/129/130)
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East](https://stat.ameba.jp/user_images/20120405/07/x-cinnamon/87/99/j/t02200187_0391033311896693327.jpg?caw=800)
Live At Koseinenkin Kaikan, Tokyo, JAPAN 08th March 1973
Live At Shibuya Kokaido, Tokyo, JAPAN 09th March 1973
Live At Kanda Kyoritsu Kodo, Tokyo, JAPAN 10th March 1973
Disc 1
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Heart Of The Sunrise
5. Mood For A Day
6. Clap
7. And You And I
8. Close To The Edge
Disc 2
1. Rick Wakeman Solo
2. Roundabout
3. Yours Is No Disgrace
4. Starship Trooper
Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 08th March 1973
Disc 3
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Heart Of The Sunrise
5. Mood For A Day
6. The Clap
7. Colours Of The Rainbow
8. And You and I
Disc 4
1. MC
2. Close To The Edge
3. Rick Wakeman Solo
4. Roundabout
5. Yours Is No Disgrace
6. Starship Trooper
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 09th March 1973
Disc 5
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Sakura Sakura
5. Mood For A Day
6. Clap
7. Heart Of The Sunrise
8. And You And I
Disc 6
1. Close To The Edge
2. Rick Wakeman Solo
3. Roundabout
4. Yours Is No Disgrace
5. Starship Trooper
Live at Kanda Kyoritsu Kodo, Tokyo, Japan 10th March 1973
Jon Anderson:Vocals
Steve Howe:Guitar, Vocal
Chris Squire:Bass, Vocal
Rick Wakeman:Keyboards
Alan White;Drums
※) クレジットはされていませんが Disc 5 は,Trackとして 9つに切られており,Track5「Mood For A Day」と,Track6「Clap」の間に「Tuning」が入っています.
I've Seen All Good People (Disc1 Track3)
Mood For A Day (Disc1 Track5)
Siberian Khatru (Disc3 Track2)
Heart Of The Sunrise (Disc3 Track4)
Rick Wakeman Solo (Disc4 Track3)
Close To The Edge (Disc6 Track1)
本CDには,1973年初来日プログラムをミニチュアサイズで完全復刻したレプリカ.
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes 1973 来日プログラム](https://stat.ameba.jp/user_images/20120408/09/x-cinnamon/26/b0/j/t02200165_0388029111903280638.jpg?caw=800)
初回ナンバリング分に付属の映像「Single-8」
細切れ映像ですが,東京公演2日目の3月9日渋谷公会堂の完全初登場 8mm映像「Single-8」(4分28秒) です.この映像はサイレント8mmに,当日の音源をシンクロさせたものですが,動きが早く撮影されてしまっているのは,現代のマスタリングで補正できるとも思えるのですが,そのままとは...
「Single-8」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Single-8](https://stat.ameba.jp/user_images/20120408/09/x-cinnamon/14/69/j/t02200217_0800079011903236467.jpg?caw=800)
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 09th March 1973
[参考]
Close To The Edge JAPAN Tour 1973
March 1973
08 Koseinenkin Kaikan, Tokyo, JAPAN
09 Shibuya Kokaido,Tokyo, JAPAN
10 Kanda Kyoritsukodo, Tokyo, JAPAN
11 Nagoya-Shi Koukaidou, Nagoya, JAPAN
12 Kouseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
14 Kyotokaikan Daiichi Hall, Kyoto, JAPAN
「Heart Of The Sunrise (Sirene 044)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Heart Of The Sunrise](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/b1/49/j/t02200220_0293029311901985311.jpg?caw=800)
「Close To The East (Ayanami-255)」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East (AYANAMI)](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/aa/1a/j/t02200216_0306030011901975705.jpg?caw=800)
「In japan (Sirene 071)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes In JAPAN](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/e5/5a/j/t02200219_0296029411901969789.jpg?caw=800)
「Close To The East (Amity 250)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East (Amity)](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/19/x-cinnamon/b4/28/j/t02200187_0391033311902093978.jpg?caw=800)
メーカー情報では
『過去にリリースされていた名盤「Heart Of The Sunrise」「Close To The East」「In Japan」のマスター音源を改めて現行の技術でリマスター収録し,伝説の東京3連続公演を6枚組で再現しています.昨年秋に同内容の企画でAmityレーベルよりCDRリリースされ,「これだけ高品質な内容のセットならプレス盤で欲しい」という,多くのファンからの熱烈なリクエストにお応えしての特別企画です.それぞれオリジナル・リリースより10年近い時を経て再リリースなわけですから,装丁・内容ともに,決定盤として相応しい作品に仕上がっています.3公演ともに大元のマスターカセットより丁寧にリマスター.Amity版6枚組のコピーでは無く,カットポイントの補填も含め,全ての公演テイクで念入りな処理を施してあります.(マスターからの再収録なので,その質感・音色は別物のような輝きを放っています.)
それぞれ別のテーパーが録音した,それぞれの公演を代表する高品質なカセットテープが,39年の時を経てここに集結し,今回,最良の形でセットリリースされることは,ある種の運命的な必然性すら感じさせるような出来事と感じます.音質はどれもが均等に素晴らしく,全公演とも時代を考えれば,全て「Perfect」とレイトしたくなるような絶品のサウンドで記録されています.
欠損の補填箇所としては,東京2日目の3月9日渋谷公会堂テイクの「And You and I」7分51秒~8分21秒の欠損,そしてアンコールの「Yours Is No Disgrace」と「Starship Trooper」は,同日別音源マスターより丁寧かつ自然に補填されています.こちらの別音源も高音質ですので,本盤の登場により,初めてこの日を最初から最後まで完全な状態で聴くことができるというわけです.東京3日目の神田共立講堂公演音源は「Firebird Suite」0分27秒~「Siberian Khatru」1分00秒までの欠損を,初日テイクで繋いで一気に自然に聴けるように調整しました.またこちらも元テープより欠損している「Close To The Edge」5分34秒~6分06秒も同じく初日テイクで繋いでいます.音質も全て向上しており,まさに「決定盤」に相応しいパーフェクトな内容になっています.』との事.
上述のメーカー情報にある既発盤は「Heart Of The Sunrise (Sirene 044)」が1973年3月8日,「Close To The East (Ayanami-255)」が1973年3月9日,「In japan (Sirene 071)」が3月10日となります.
Disc1&2 は,3月8日の新宿厚生年金会館の音源を収録.
「Firebird Suite」の冒頭部と,0分45~48秒あたりにマイクを触るようなノイズがあり,58秒ぐらいから歓声が上がるので,この時点でメンバーがステージ上に登場したのでしょう.続けて「Siberian Khatru」が始まります.「Siberian Khatru」終了後に何故はアンダーソンが日本語で「おはよう」と言います.ハウが「Clap」終了後に「ありがとう」と言った後,アンダーソンが先ほどは「Thank You」を誤って「おはよう」と言ってしまった旨,訂正しますが,これもご愛嬌です.
「I've Seen All Good People」冒頭部のハーモニーを聴くと,この音源がどれだけ優れているかが判るでしょう,またドラムはフェイザーというかフランジャーを効かせているかのような音を出しています.続く「Heart Of The Sunrise」では,0分32秒からスクワイアのベースが綺麗な音色で響き,バンドメンバー全員が緊張感のある演奏を披露しています.ハウのソロ的な「Mood For A Day」「Clap」はSBDを思わせる音で捉えられており,長めのMCの後に「And You And I」へと続きます.「Close To The Edge」では,冒頭部スクワイアがミストーンを出す部分がありますが,全体的にまとまっているので気になりません.そして12分07秒には,一瞬マスターに起因すると思われるカットがあります. これは補填忘れなのか,他のテープでは音質的な問題から補填できないのか微妙です.13分36秒台から音質が1ランク落ち,遠めになりますが,14分台に入るとまた元の音質に戻ります.「Close To The Edge」と「Rick Wakeman Solo」の間は,一部音源がだぶっていますが,ディスクが分かれるところなので,気にはなりません.何時もどおり「The Six Wives of Henry Ⅷ」からソロが始まり,「Roundabout」へと続きます.やはり,この当時のハウは凄いです.第一アンコール「Yours Is No Disgrace」では,初めての公演地で大歓声に迎えられてのアンコールでリラックスしているのか,ハウがのって演奏している様子を聴くことができます.05分55秒にテープチェンジによるものと思われる,カットがありますが,然程気にはなりません.そして第二アンコール「Startship Trooper」で終演となります.
初日という事もあり,全体を通して緊張していると思われる演奏が繰り広げられ,その様子が高音質で収録されています.上述したカットは取るに足りません.
Disc3&4 は,3月9日の渋谷公会堂の音源を収録.
当時、日本のレコード会社スタッフが録音したと言われるマスターを使用しているようです.ステージに近いところで録音しているのでしょうか,一部音が割れる部分がありますが,こちらもかなりの高音質.
「Startship Trooper」では,3分06秒でハウがミスタッチをします.アンダーソンは「Colours Of The Rainbow」を口ずさみ,その後「And You And I」へと移ります.ここはマスターに起因するカットがありますが,何の違和感も無く,補填しているのは流石です.Disc4の冒頭でアンダーソンは「東京空港に入った時,東京を見る事ができなかった.それをより良くする為,東京の公害防止にささげます」的な説明の後「Close To The Edge」が始まります.その後,ウェイクマンのソロになりますが,この中ではブギー的な演奏があり良い意味でリラックスしているのでしょう.また終盤では「Siberian Khatru」をモチーフにした切れ間ない電子音が繰り返され「Roundabout」にメドレー形式で演奏されているようですが,本当にこの部分はカットが無いのか微妙ですね.判断が難しい.実際に現場にいた人に聴いてみたいところ.最後のアンコールの「Yours Is No Disgrace」「Starship Trooper」は別ソースから補填しており,こちらも高音質ですが,若干遠めで捉えられています.
初日は緊張しており,3日目は演奏自体が危なくなる局面もあるので,演奏的に一番素晴らしく感じます.
Disc5&6 は,3月10日の神田共立講堂の音源を収録.
既発は,若干遠めの録音だったので,既発のカット部分を初日分で繋いだ部分「Siberian Khatru」の 1分00秒のところまでは若干音質が良く,キーボードも聴こえ易く,1分00秒以降は元々の音質になりますが,然程気にはなりません.「I've Seen All Good People」はオープニングはリズミカルな演奏で,その日の仕上がりの良さ感じさせますが,後述するように....
ファンサービスの「Sakura Sakura」は,日本のフォークソングとして紹介され,ジョンが日本語で歌いますが,バックのギターコードが何となく変な感じがします.まぁ独特の解釈なのでしょう.そこから「Mood For A Day」「Clap」と続き,「Heart Of The Sunrise」では,オープニングのキーボード音がピッチが狂っているかのような微妙な音です...もしかしてメロトロン..何の影響なのか判りませんが,モニタースピーカーの不調なのか,楽器・機材の不調なのか,しまりの無い,怪しげな演奏になります.「Close To The Edge」では,ハウのギターが何となく演奏からずれているような感じを受けます.また「Close To The Edge」の8分50秒~9分5秒では,ウェイクマンのキーボードのピッチ含めてバンド全体の演奏が怪しくなります."I Get Up,I Get Down"パートでは,本来コーラス・アンサンブルなのですが,バックの音が大き過ぎるのか,SE(:Sound Effect)を用いていて,機材トラブルで音を切る事ができなかったのか,非常に耳障りです.その後も"Seasons Of Man"パートに繋がる15分02秒で,各メンバーが一瞬リズムを見失います.全体的にウェイクマンのキーボードのピッチが狂っているようです.その後アンダーソンの紹介に導かれ「Rick Wakeman Solo」へとなりますが,ここではリラックスして弾いているのか,途中でブギーのフレーズを挟んでおり,そこで何時もの雰囲気とは変わりますし,全体を通じて,何の問題も無くこなしています.ようやく「Roundabout」持ち直した感がありますが,アンコールの「Yours Is No Disgrace」ではかなりラフな演奏に戻ります.そして2度目のアンコール「Starship Trooper」で終演なのですが残念ながら,8分58秒でフェイドアウトです.一部の記事では3日目の演奏が今一なのは,酒の飲み過ぎとしています.
Close To The East (Virtuoso 125/126/127/128/129/130)
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East](https://stat.ameba.jp/user_images/20120405/07/x-cinnamon/87/99/j/t02200187_0391033311896693327.jpg?caw=800)
Live At Koseinenkin Kaikan, Tokyo, JAPAN 08th March 1973
Live At Shibuya Kokaido, Tokyo, JAPAN 09th March 1973
Live At Kanda Kyoritsu Kodo, Tokyo, JAPAN 10th March 1973
Disc 1
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Heart Of The Sunrise
5. Mood For A Day
6. Clap
7. And You And I
8. Close To The Edge
Disc 2
1. Rick Wakeman Solo
2. Roundabout
3. Yours Is No Disgrace
4. Starship Trooper
Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 08th March 1973
Disc 3
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Heart Of The Sunrise
5. Mood For A Day
6. The Clap
7. Colours Of The Rainbow
8. And You and I
Disc 4
1. MC
2. Close To The Edge
3. Rick Wakeman Solo
4. Roundabout
5. Yours Is No Disgrace
6. Starship Trooper
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 09th March 1973
Disc 5
1. Firebird Suite
2. Siberian Khatru
3. I've Seen All Good People
4. Sakura Sakura
5. Mood For A Day
6. Clap
7. Heart Of The Sunrise
8. And You And I
Disc 6
1. Close To The Edge
2. Rick Wakeman Solo
3. Roundabout
4. Yours Is No Disgrace
5. Starship Trooper
Live at Kanda Kyoritsu Kodo, Tokyo, Japan 10th March 1973
Jon Anderson:Vocals
Steve Howe:Guitar, Vocal
Chris Squire:Bass, Vocal
Rick Wakeman:Keyboards
Alan White;Drums
※) クレジットはされていませんが Disc 5 は,Trackとして 9つに切られており,Track5「Mood For A Day」と,Track6「Clap」の間に「Tuning」が入っています.
I've Seen All Good People (Disc1 Track3)
Mood For A Day (Disc1 Track5)
Siberian Khatru (Disc3 Track2)
Heart Of The Sunrise (Disc3 Track4)
Rick Wakeman Solo (Disc4 Track3)
Close To The Edge (Disc6 Track1)
本CDには,1973年初来日プログラムをミニチュアサイズで完全復刻したレプリカ.
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes 1973 来日プログラム](https://stat.ameba.jp/user_images/20120408/09/x-cinnamon/26/b0/j/t02200165_0388029111903280638.jpg?caw=800)
初回ナンバリング分に付属の映像「Single-8」
細切れ映像ですが,東京公演2日目の3月9日渋谷公会堂の完全初登場 8mm映像「Single-8」(4分28秒) です.この映像はサイレント8mmに,当日の音源をシンクロさせたものですが,動きが早く撮影されてしまっているのは,現代のマスタリングで補正できるとも思えるのですが,そのままとは...
「Single-8」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Single8](https://stat.ameba.jp/user_images/20120408/08/x-cinnamon/e0/3b/j/t02200218_0340033711903214329.jpg?caw=800)
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Single-8](https://stat.ameba.jp/user_images/20120408/09/x-cinnamon/14/69/j/t02200217_0800079011903236467.jpg?caw=800)
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 09th March 1973
[参考]
Close To The Edge JAPAN Tour 1973
March 1973
08 Koseinenkin Kaikan, Tokyo, JAPAN
09 Shibuya Kokaido,Tokyo, JAPAN
10 Kanda Kyoritsukodo, Tokyo, JAPAN
11 Nagoya-Shi Koukaidou, Nagoya, JAPAN
12 Kouseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
14 Kyotokaikan Daiichi Hall, Kyoto, JAPAN
「Heart Of The Sunrise (Sirene 044)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Heart Of The Sunrise](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/b1/49/j/t02200220_0293029311901985311.jpg?caw=800)
「Close To The East (Ayanami-255)」
![$cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East (AYANAMI)](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/aa/1a/j/t02200216_0306030011901975705.jpg?caw=800)
「In japan (Sirene 071)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes In JAPAN](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/18/x-cinnamon/e5/5a/j/t02200219_0296029411901969789.jpg?caw=800)
「Close To The East (Amity 250)」
![cinnamonの音楽ときどき競馬予想-Yes Close To The East (Amity)](https://stat.ameba.jp/user_images/20120407/19/x-cinnamon/b4/28/j/t02200187_0391033311902093978.jpg?caw=800)