ミゼット(DSA型)「ナショナルのお店」Ver.②(メイキング編) | ワイリーガレージQ

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私の趣味であるチョロQのコレクションとカスタムをメインに
その他おもちゃなどを紹介するのブログです。

さて、今回はメイキング編です。

今回のカスタムのベースに使ったのが

 

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こちらのオート三輪コレクションのケサブローです。

前にも書きましたがベース車がミゼットでは無いのは

ケサブローがフラットエンジンを使っているので

それを活かしたかったからです。

 

どうせボディは大幅に改造するつもりだったので

オート三輪であれば、どちらを使っても大差はありません。

 

最初に頭の中でイメージしたカスタムプランを元に

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こんな感じに切り刻みました。

 

フロントガラスは流用して楽をする予定でしたが

窓が大きさがもっと大きくないと

実車の雰囲気が出ないと

ピラーの傾斜角もこのままだとイメージと違ったので

大人しくあきらめて茨の道を進むことに…

 

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荷台は上面をばっさりカットして

底板はプラ板で作り直すプランです。

 

そしてここからプラ板やエポパテで

改造しまくってこんな感じに

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カットしたのみの上の写真と比べると

キャビンが前に向かって絞れているのが

良くわかると思います。

 

あと実車のイメージだとキャビンが縦長なので

底部で2mm程延長しています。

 

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荷台は下部もカットして、さらに爪部で

2mmほど車高を上げて腰高な感じにして

もっさり只の箱だったものを

リアルな荷台に仕上げました。

 

車高が上がった分フェンダーと車輪との

隙間が広がるのでプラバンを貼って補いました。

 

フェンダーのアーチは後部分が短くなったので

前の部分もそれに合わせて削って短くしています。

 

この状態からさらに改造してこうなりました。

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これがサフ吹き前の最終形態です。

ドア部の凸モールドなどプラバンで再現しています。

 

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こらわりの幌の山部3本化は

エポパテで作っています。

 

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特徴である一つ目のヘッドライトは

チョロバイスーパーカブからの流用です。

 

この大きさも非常に迷ったポイントで

キャラクター性を考えると

もっと大き目のライトにした方が良いのですが

ライトを大きくし過ぎると縦にスペースが無くなり

他のモールドとのバランスが破たんしてしまうので

デフォルメのさじ加減が難しいところです。

 

モドバイのもう少し大き目のライトも用意してたんですが

今回はちょっとリアル寄りに小さ目のライトにしました。

 

あと窓枠はちゃんとモールドを彫ってあります。

 

外装はこんな感じでお次は内装です。

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ベース車はこんな感じで

フラットエンジンの押さえのカバーに

内装が再現されております。

 

今回は前輪のマウント方法も変えたので

カバーの横枠のみを使用して

 

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こんな感じに仕上げました。

 

上に開いている丸穴は天板を極力低くしたため

フラットエンジンの可動部に干渉したので

それを解消する為のもので

この穴のおかげでちゃんと走行します。

 

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前輪は実車の様にバイク風の吊り上げ式に変更して

プラモのランナーを加工して作ってあります。

固定はフラットエンジンのカバーにしてあります。

 

 

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前回も紹介していますが完成形がこちら

一人乗りなのでセンターに座席を

その前にはシフト部を再現しています。

 

サイド前面が少し絞れているのは

ボディとの固定用のパーツの干渉を防ぐためです。

 

ベース車では前輪の側面少し後ろに

固定ネジがありましたが

今回前輪をリアルに改造したので

その部分のシャーシが丸ごとカットされているので

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こんな感じのネジ受けをボディに設けてあります。

 

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完成品とベース車の比較です。

 

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並べると結構違っているのが判ると思います。

 

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キャビン部は縦に延長して、縦長感を強調

逆に荷台は下げて

実車同様キャビンと幌の高さが近い様にしています。

 

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荷台のスリム化と腰高化が

効果的なのが良く判るアングルです。

一応荷台下にはテールランプも造形してあります。

 

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横からも荷台の違いが良く判りますね。

 

ちなみにホイールベースは

ベース車と同じにしてあります。

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裏から見るとタイヤの位置が

同じなのが良く判りますよね。

 

ネジは3か所あり、真ん中の小さいのが

前輪と一体化したフラットエンジンのカバーの固定用で

左右の2つがボディへの固定用となっております。

 

今回の製作にあたり、ネットで集めた画像はもちろん

色んな角度から見た時の立体物の参考資料として

TLVを使おうと思ったのですが

買っていた手持ちのTLVのミゼットが行方不明で

探してみたのですが結局見つからず…

 

替わりに見つけた

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タイムスリップグリコのミゼットを

立体物の参考資料にしました。

 

さすが海洋堂が作っているだけあって

それなりに出来が良いので参考になりました。

 

あと去年の静岡ホビーショーの前日に

名古屋のトヨタ博物館へ行きまして

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その時に見た実車と、撮った写真が

非常に参考になりました。

 

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内装なんかは資料が少ないですから

実際に見た事がかなり役立ちました。

 

トヨタ博物館で実車を見たという事が

今回この作品を作ろうとしたのを後押しした感じです。

まあいつかは作りたい候補ではあったのですが…。

 

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やっぱり働く車仕様のオート三輪は良いですね。

思わずオート三輪コレクションと並べてみました。

 

この作品を作り始めたのは11月末だったのですが

結局大晦日までかかったので、結構大変でした。

 

時間が掛かりましたが、その分こだわって作ったので

作品の出来には満足しており

充実感はありましたね~。

 

去年はあまりカスタムが出来なかったので

今年はもっと作れれば良いなと思っております。