『読んだら忘れられない読書術』

どこかで目にしたことのある書名ではないでしょうか?

読んだら忘れない読書術/サンマーク出版

¥1,620
Amazon.co.jp

昨年、15万部の大ベストセラーとなり、2015年のビジネス書TOP10にランクインした名著です。

この本の著者・樺沢紫苑先生が、日本有数の読者数を誇る自身の公式メルマガで、私の新刊『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(日本実業出版社)の書評を書いてくださいました。

精神科医・作家である樺沢先生の観察眼、分析力、情報発信力は、まさしくケタ外れ。私が全幅の信頼を寄せているメンターの一人でもあります。

精神科医・樺沢紫苑公式メルマガ(購読をお勧めします!)
↓ ↓ ↓
http://scholar-ex.jp/fx/8b

樺沢先生に許可をいただきましたので、いただいた書評を全文転載します。

単なる書評ではありません。書評の形を取りつつも、文章力アップの秘訣が、いくつも盛り込まれています。ぜひ、最後までお読みください。

【転載ココから】

───────────────────
■ 本日の1冊
───────────────────
何を書けばいいかわからない人のための
「うまく」「はやく」書ける文章術
(山口拓朗著、日本実業出版社)
───────────────────

文章は事前準備が9割です。

まあ、文章を書き始める前に、
既に勝負はついているとさえ言えます。

私は、本を書く場合、たいてい3ヶ月かけて
1冊の本を執筆するのですが、
実際には1ヶ月目は、情報収集や取材。
2ヶ月目に、構成。目次作り。
そして、ようやく3ヶ月目に文章を書きはじめます。

時間配分的に言っても、
3分の2を「事前準備」に投入しています。

ただし、精神的には
「事前準備が9割」といっていいほど、
文章では書き始める前の準備が大切です。

しかしながら、「文章術」の本で、
文章を書く前の事前準備に特化して説明している本
というのは、意外と少ないです。

そうした現状を踏まえて、
プロのライターとして
今まで2500件以上の取材をこなし、
有名雑誌に記事執筆をし、
「書き方」の講師もしている山口拓朗さんの新刊
『何を書けばいいかわからない人のための
「うまく」「はやく」書ける文章術』を読みました。

私の感想は、
「文章を書く前の事前準備をここまで詳しく書いた本は、
読んだことがないな」というものです。

特に第1章の「文章の良し悪しは「情報整理」で決まる」
で書かれている
#文章のネタがみるみる吸い寄せられる「アンテナ情報収集法」
#読む人に貢献する
#メモを習慣化する
#書く前に、口でうまく説明しよう
などは、全て私も実践している、
非常に効果的な「事前準備」であるだけに、
「そうだ」「そうだ」を連発しながら読み進めました。

プロのライター、プロの作家にとって、
こうした事前準備はむしろ常識です。

しかし、普通の人は、
ここまで周到な事前準備はほとんどやりません。

つまり、プロとアマの最大の違いは、
「文章力」「筆力」にあるように多くの人は思うでしょうが、
それ以前の「情報収集」「情報整理」の差が
圧倒的に大きいのです。

そして重要なのは、「文章力」「筆力」は、
たくさん文章を書かないと上達しませんが、
「情報収集」「情報整理」は、言われたとおりに実行すれば、
誰でも短期間で簡単にできるようになる、
ということです。

つまり、
『「うまく」「はやく」書ける文章術』は、
プロにとっては常識ではあるが、
普通の人はほとんど知らない「門外不出のノウハウ」を
暴露した本とも言えるでしょう。

文章が下手な人。
文章を書くのが遅い人は、
「文章力」以前に「事前準備」に問題があります。

そうした、「事前準備」のコツさえわかれば、
誰でも文章が「うまく」なり、「はやく」書けるようになる。

『「うまく」「はやく」書ける文章術』を読んでそれを実行すれば、
まさにタイトル通りの効果が得られるというわけです。

あとこの本のおもしろいところは、
「文章のフォーマット」が5パターンも紹介されていること。

結論優先フォーマット
物語フォーマット
列挙フォーマット
主張フォーマット
紹介・宣伝フォーマット

「文章力」「筆力」は、数稽古をしないと上達しないのですが、
自分の用途に合わせて、このフォーマット(雛形)を使えば、
誰でもすぐに、「伝わる」文章が書けるはずです。

#文章の「事前準備」をほとんどしない人
#文章の題材、ネタ探しで苦労する人
#もっと上手な文章を書きたい人
#もっと速く文章を書きたい人
にとって、即効性のある文章術が身につく1冊です。

何を書けばいいかわからない人のための
「うまく」「はやく」書ける文章術
(山口拓朗著、日本実業出版社)
http://scholar-ex.jp/Lh765/34571


【転載ココまで】

最後まで読ませ切るパワー。樺沢先生の筆力の高さを感じずにはいられません。

新刊(第6章)のなかで、私は<SNSで文章を書くときには「エモーショナル」と「ロジック」の両方が大切>ということを書きました。

樺沢先生のこの書評こそが、まさにこの記述に合致します。「エモーショナル」と「ロジック」の両者をバランスよく盛り込んだ理想の文章といえるでしょう。

※精神科医・樺沢紫苑公式メルマガ(ほぼ毎日配信されています。お勧めです!)
↓ ↓ ↓
http://scholar-ex.jp/fx/8b

何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術/日本実業出版社

¥1,512
Amazon.co.jp