自分の考えや感情を文章にすると、その人自身が大きく「成長」します。

考えや感情を文字化することによって、それまで、アタマやココロにあった曖昧模糊とした「あれこれ」が具体化され、いろいろな気づきを得るからです。

文章にしてみて初めて、物事の本質が見えたり、世の中の真相が見えたり、自分の価値観に気づいたり、他人の気持ちに気づいたり——。

「あ、自分はこんな感情を持っていたのか!」

「あ、自分はこんな偏見を持っていたのか!」

「あ、◯◯とは、こういうことだったのか!」

「あ、自分のやりたいことって、これだったのか!」

「あ、あの人が言いたかったのは、このことだったのか!」

「あ、今なら、当時のあの人の気持ちが分かる!」

気づくことによって、人の視野は広がります。思考が深まります。物事の見え方が変化します。価値観が更新されます。これらは、すべて人間的な成長です。

スラっと書けそうなものでも構いませんが、ときどきは、書くのに少々難儀しそうなテーマで書いてみましょう。

たとえば、「自分はどういう死を迎えたいか?」とか。

「自分が人から一番言われたくない言葉は?」とか。

こうした質問に対するアンサーを書ければ、自分の人生観や価値観が見えてくるはずです。

仮に明確なアンサーを書けなかったとしても、がっかりすることはありません。

難しいテーマの問いに答えようとチャレンジすること自体が、成長の一部だからです。

もちろん、最後まで書き切れば、難儀した分の「成長」が得られるでしょう。

考えや感情を書くことによって、自分の奥深くに眠っていた“新たな自分”に出会えるかもしれません。


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