「生ビールが何杯飲んでも200円!」

先日、近所の居酒屋から届いた
メルマガのタイトルです。

5日限定キャンペーンの案内でした。

わたしはこのタイトルを見た瞬間に、
「何杯飲んでも200円って安いよなあ~」
と思いました。

さっそく妻に
「200円でいくらでも飲めるみたいよ」と
メルマガを見せたところ、
「違うよ! これは、何倍飲んでも、
 1杯につき200円っていうことだよ!」
と言われました。

あ、そうか。

たしかに「何倍飲んでも200円」だと、
200円ポッキリで飲み放題ということ。
相当な大サービスです。

それに、もし本当に飲み放題なら、
最初から「200円で飲み放題!」
と書くはずです。

ですので、妻の言う通り、
おそらく「1杯につき200円」が
正解なのでしょう。
お店に確認はしていませんが…。

ですが、ここで問題にしたいのは、
わたしが、たとえ一瞬でも
「何倍飲んでも200円!」を
「200円で飲み放題」と
勘違いしたという事実です。

このメルマガのタイトルは、
結果として、
読む人に「伝わらなかった」
ということになります。

「何倍飲んでも200円!」

ではなく、

「何杯飲んでも、1杯につき200円!」

と書かなければいけなかったのです。

読む人のなかには、
(わたしのように…)
トンチンカンな解釈をするヤツがいる、
という前提に立つ必要があるのです。

もしも、わたしと同じ勘違いをした人たちが、
わっさわっさとお店に押しかけて
ここぞとばかりにビールを飲みまくり、
お会計に行ったとしたら……
あるいは、トラブルになるかもしれません。

文章で大切なのは、
「伝える」ことではなく、
相手に「伝わる」ことです。