修飾語と被修飾語を近づける。

文章の基本中の基本です。

<例文>
太郎はいつものように、手早く朝食を平らげて、8時10分のバスに乗った

この文章↑では、「いつものように」が、「手早く朝食を平らげて」を修飾しているようにも、あるいは、「8時10分のバスに乗った」を修飾しているように読めます。

しかし、じつはこの太郎さん、毎朝、ゆっくり朝食を食べています。手早くは食べていません。

つまり、本当は「いつものように」が「8時10分のバスに乗った」だけを修飾していなければならないのです。

誤読を招く文章になった原因は、「いつものように」(修飾語)と「8時10分のバスに乗った」(被修飾語)の距離が離れすぎている点にあります。

両者を近づけなければなりません。

<例文>を修正しましょう。

<例文の修正>
太郎は手早く朝食を平らげて、いつものように、8時10分のバスに乗った

↑これで、誤読を招く心配がなくなりました。

修飾語と被修飾語が離れていると、分かりにくい文章、伝わらない文章になってしまいます。

修飾語と被修飾語の距離は、書いている最中にはなかなか気づきにくいものです。

読み直すときに、チェックするようにしましょう。