読点(テン)を適当に打っていませんか? テンは、意味のまとまりを示すものです。見た目や気分で打ってはいけません。

<例文1>
あの人は、先日の交流会で見かけた、友人の上司だ。

<例文2>
あの人は、先日の交流会で見かけた友人の、上司だ。

<例文3>
あの人は、先日の交流会で見かけた友人の上司だ。


<例文1>では、
交流会で見かけたのは、「友人の上司」ということになります。

<例文2>では、
交流会で見かけたのは、「友人」ということになります。

<例文3>では、
交流会で見かけたのが、友人なのか上司なのかが、よく分かりません。

このようにテンは、意味ごとに区切る大切な役割を担っています。

ただし、一文中にたくさんテンが出てくると、いくら意味ごとにまとまっていても、誤読を招きやすくなります。

<例文1の修正>
あの人は、友人の上司です。先日の交流会で見かけました。

<例文2の修正>
あの人は、友人の上司です。友人のことは、先日の交流会で見かけました。

このように、句点(マル)を用いて、文章を分割してあげることも大切です。