接続詞(だから、また、もしくは……等々)は、前後の関係性を示しながら、文と文をつなぐたいへん便利な言葉です。

しかし、多用しすぎると、文章がぎこちなくなります。

<例文>
 社長から大きなプロジェクトを任された。ということは、私に期待をかけてくれている証拠といえるだろう。そして、それは、従来のリーダーの失墜を意味してもいる。
 したがって、どうやら私は、プロジェクト実現後のチーム作りについても、青写真を描いておく立場にあるようだ。
 とはいえ、ことは簡単ではない。だから、まずは、既存のシステムを解体することから、始めなければなるまい。


この<例文>から以下4つの接続詞を省きます。「ということは」「そして」「したがって」「だから」

<例文の修正>
 社長から大きなプロジェクトを任された。私に期待をかけてくれている証拠といえるだろう。それは、従来のリーダーの失墜を意味してもいる。
 どうやら私は、プロジェクト実現後のチーム作りについても、青写真を描いておく立場にあるようだ。
 とはいえ、ことは簡単ではない。まずは、既存のシステムを解体することから、始めなければなるまい。


スムーズに読めるようになったと思います。

残した接続詞は「とはいえ」だけです。厳密にいえば、「とはいえ」を省略しても、意味は通じます。

ですが、話の流れが変化する場面なので、ここでは、あえて残しました。劇的さを演出するためです。

本当に必要な接続詞というのは、さほど多くはありません。とくに、「そして」「したがって」「だから」など順接の接続詞は、省略できるケースがほとんどです。

あなたが書いたその文章に、不要な接続詞はありませんか?

<追記>
文章が脱線しがちな人や、散らばりがちな人、書きながら頭が混乱してくる人などは、ムリに接続詞を省く必要はありません。ひとまず接続詞を用いて文章を書き、必要に応じて省いていけばOKでしょう。