<例文1>
表は黒だが、裏は赤だ。
このとき使われる「~が、」は、逆説の接続助詞と呼ばれるものです。
「▲▲▲が、△△△△」の形で使われ、「▲の状態や予測、価値」が、「△の状態や結果、価値」と反する、という意味で使われます。
<例文2>
横になったが、眠れなかった。
これも逆説の接続助詞「~が、」の一例です。
ただし「~が、」は、逆説のときにだけ使われるとは限りません。
<例文3>
斉藤とはファミレスで偶然に居合わせたが、ちょっぴり顔が若返ったような気がした。
この例文の「~が、」は、逆説とはいえません。
この「~が、」は、それまでの文章を留保し、最も大切な判断(結果)については、「が」のあとに示します、という意味の「~が、」です。
こうした留保の「~が、」は、使い勝手いい反面、不用意に使いすぎてしまうという問題点があります。
「~が、」を連発した文章というのは、判断(結論)が先延ばしになるため、往々にして読みづらくなります。
次のような文章はどうでしょう。
<例文4>
夏休みの旅行のことだが、リゾート地の格安ツアーが気になるが、そもそも会社を休めるだろうか。
「~が、~が、~」と続き、判断(結論)が先延ばしになっています。
冒頭の「夏休みの旅行のことだが、」で、おそらく読者は「おっ、夏休みの旅行がどうした?」と思うでしょう。
ところが、次の「リゾート地の格安ツアーが気になるが、」でも、まだ判断(結論)が見えません。
しかもオチが「そもそも会社を休めるだろうか」ですから、読者としては「先延ばしして、言いたいことはソレかよ!」とツッコミを入れたくなります。
冗長にして曖昧な文章といえるでしょう。
悪文になった原因は、ワンセンテンス中に、複数の「~が、」が盛り込まれている点にあります。
<例文4の修正>
夏休みに旅行に行く。リゾート地の格安ツアーが気になる。そもそも会社を休めるだろうか。
いかがでしょうか?
「~が、」はひとつも使っていません。
先ほどよりも「冗長さ」「曖昧さ」が消えたと思います。
「~が、」(とくに留保の「~が、」)は、使い勝手がいいだけに、多用しがちになります(←つい使いたくなる気持ちはよ~く分かります)。
すでに使うのがクセになっている方は、連発しないように気をつけましょう。
表は黒だが、裏は赤だ。
このとき使われる「~が、」は、逆説の接続助詞と呼ばれるものです。
「▲▲▲が、△△△△」の形で使われ、「▲の状態や予測、価値」が、「△の状態や結果、価値」と反する、という意味で使われます。
<例文2>
横になったが、眠れなかった。
これも逆説の接続助詞「~が、」の一例です。
ただし「~が、」は、逆説のときにだけ使われるとは限りません。
<例文3>
斉藤とはファミレスで偶然に居合わせたが、ちょっぴり顔が若返ったような気がした。
この例文の「~が、」は、逆説とはいえません。
この「~が、」は、それまでの文章を留保し、最も大切な判断(結果)については、「が」のあとに示します、という意味の「~が、」です。
こうした留保の「~が、」は、使い勝手いい反面、不用意に使いすぎてしまうという問題点があります。
「~が、」を連発した文章というのは、判断(結論)が先延ばしになるため、往々にして読みづらくなります。
次のような文章はどうでしょう。
<例文4>
夏休みの旅行のことだが、リゾート地の格安ツアーが気になるが、そもそも会社を休めるだろうか。
「~が、~が、~」と続き、判断(結論)が先延ばしになっています。
冒頭の「夏休みの旅行のことだが、」で、おそらく読者は「おっ、夏休みの旅行がどうした?」と思うでしょう。
ところが、次の「リゾート地の格安ツアーが気になるが、」でも、まだ判断(結論)が見えません。
しかもオチが「そもそも会社を休めるだろうか」ですから、読者としては「先延ばしして、言いたいことはソレかよ!」とツッコミを入れたくなります。
冗長にして曖昧な文章といえるでしょう。
悪文になった原因は、ワンセンテンス中に、複数の「~が、」が盛り込まれている点にあります。
<例文4の修正>
夏休みに旅行に行く。リゾート地の格安ツアーが気になる。そもそも会社を休めるだろうか。
いかがでしょうか?
「~が、」はひとつも使っていません。
先ほどよりも「冗長さ」「曖昧さ」が消えたと思います。
「~が、」(とくに留保の「~が、」)は、使い勝手がいいだけに、多用しがちになります(←つい使いたくなる気持ちはよ~く分かります)。
すでに使うのがクセになっている方は、連発しないように気をつけましょう。