医療従事者の夜勤について興味深いエピソードがあります。
前回、「医療関係者等に“夜勤”はあるものの、彼らとて製造業の人々のパターンほど不自然ではなく、
直後の熟睡でリズムを取り戻しやすい状況が設定されています」と書きました。
かなり昔の話ですが、ある大病院の「新生児・未熟児センター」で実験的に“製造業的夜勤体制”を試みたことがあります。
要は昼夜逆転モードです。
どんな結果に成ったと思われますか?
夜勤になれているはずのナースですが、3日目にはダウンしたそうです。
体は当然ですが、頭が全く働かなくなって仕事にならない(=患児の命が保障できない)のです。
換言すれば、製造業で頑張っている人たちは感情を消し去ったワーキングマシンに徹しているわけで
「逆走する台風」「P波のない地震」「開票していないのに当確」等という摩訶不思議な現象について
何も疑問を持たない人生を送ることになるのです。
企業には矢鱈内部留保を溜め込まないで、残業 ・夜勤手当がなくても充分生活が成り立つ待遇を実現し、
一人でも多くの人を幸せにしてほしいのです。