住友金属工業と住友商事は27日、鉄道用車輪を製造する米スタンダードスチール
(ペンシルベニア州)を買収すると発表した。


鉄道は環境に優しい大量輸送手段として見直されており、北米やブラジルなど各国

でプロジェクトが相次いでいる。住友金属は高速鉄道や貨車等に搭載される高品質

車輪を得意とする鉄道用車輪の国内トップメーカーだ。


高速鉄道の需要増が見込まれる北米で今後10年で高品質車輪の需要が6・5倍に

伸びる見通しだ。買収によって住友金属の世界シェアは21%から25%に高まる見

込だ。


現在、鉄道用車輪の製造はの大阪製鋼所(大阪市)1拠点のみだが、北米に拠点を
設けることで「欧州などへの輸出拠点としても位置づけ、震災リスクも軽減できる」と

している。