おはようございます。サッカー・ワールドカップ代表が決まり、いよいよ本番に向け期待が高まっています。

6月9日に開幕するドイツW杯の日本代表MF中村俊輔(27)=セルティック=が16日、ジーコ監督(53)らとともに天皇皇后両陛下から皇居・御所に招かれた。4年前の02年日韓大会メンバーから漏れた俊輔は、両陛下がかけられた「4年間たいへんでしたね」というねぎらいの言葉に感激の面持ち。この気持ちはドイツから感動という形にしてお返しするだけだ。17日、W杯戦士は国内最終合宿地の福島に集結し、ジーコ・ジャパンの最終章が動き出す。

10

 いつもながら両陛下の「見識」と「心配り」には「敬服」いたしますが、「屈辱」を味わった背番号10を背負う「中村俊輔」選手が、あこがれの「舞台」で思いっきり暴れてくれることを期待したいですね。

No.314:たたき上げ

たたき上げ:下積みから苦労して一人前になること。また、その人。

 今日はこんな話題を取り上げます。

国内外の約860店で中古書籍を販売するブックオフコーポレーション(東証1部上場)は16日、パート出身の橋本真由美常務(57)が社長に昇格する人事を発表した。6月24日付。代表取締役会長に就く坂本孝社長(66)とともに、店舗運営に携わってきた実績を買われた。上場企業のトップにパート出身者が就くのは珍しい。

 橋本さんは一宮女子短大卒業後、18年間は2児を育てながら専業主婦をしていた。41歳になった90年4月、「娘の学費の足しに」と思いブックオフ1号店(神奈川県相模原市)の開店に合わせパートに応募。時給600円で働き始めた。

 だれもが入りやすい店づくりを進める手腕を見込まれ、9カ月後にはパートのまま、売り上げが伸び悩んでいた2号店の店長に抜擢(ばってき)。91年8月に正社員になり、94年に取締役。03年に常務になったが、月に2~3回は店のレジに立っている。

 正社員約600人、パート・アルバイト約5900人を率いることになった抱負は「社員がやりがいを持って働ける最強の現場をつくりたい。社長になってもレジには立ちます」。橋本さんは、ブックオフのCMに出ているタレントの清水国明さんの実姉。 

新社長

 上場企業では、ほかには、アルバイト出身でトップに上り詰めた吉野家ディー・アンド・シーの安部修仁社長の例があるらしいのですが、パート出身女性が社長に就くのは実に珍しいですね。

 女性の社会進出がいわれているとはいえ、本当にすばらしいニュースだと思います。今では、「ブックオフ」の代名詞ともいえる「お売り下さい!」というコピーを考えたのが、この橋本氏だったという話をきいたことがあります。女性の目線、お客様の目線を「大切」にして、店舗オペレーションを磨き上げてきたのでしょう。

 「修行」や「下働き」といった「愚直」で「地道」な「体験」を嫌い、一足飛びに「出世」や「起業」、「一攫千金」などをあおるような「風潮」に、「ちょっと待った!」をかけてくれるような話題だと思います。

 橋本新社長の「実績」や「実力」もさることながら、「抜擢」した創業者である坂本現社長もすごいですね。

 たぶん、先日紹介した「ヴィレッジヴァンガード 」も、いつかアルバイト出身者が社長になるんでしょうね。

 別に、社長になることが目標でも目的でもないと思いますが、ちゃんと「評価」してくれている「社長」がいる「会社」ってすばらしいことだと思うのです。

PS.

 「現場主義」というか「小売」の「主役」は、やはり「お客様」と直接接する「販売スタッフ」に尽きるということ。