おはようございます。昨夜は、野球の経過を気にしつつ、知人との会食を楽しみました。ブランド責任者のNさんと、コンサルタント会社に所属するNさんとの会話は、自然と仕事の話に・・・。どんな事業でも、いかにして「勝ちパターン」を創れるかが、成功への鍵となる!というところに行き着きました。



No.159:勝ちパターン


 我が阪神タイガースは昨日、本拠地阪神甲子園球場での巨人戦に勝ち、2年ぶり5度目のセ・リーグ優勝を果たしました!岡田監督は就任2年目で、球団OBの監督としては、85年に日本一を達成した吉田義男氏以来のリーグ制覇となったのです。


 今シーズン、パ・リーグとの交流戦で調子を上げたタイガースは6月9日、単独首位に。その後、一時は中日ドラゴンズに0.5ゲーム差まで詰め寄られたものの首位の座を守り続けました。9月14日には優勝へのマジック「13」が点灯。その後、順調にマジックを減らし、28日に「1」とし「王手 」をかけていたのです。


午後8時49分。最後の飛球を捕った左翼の「アニキ金本」が、ウイニングボールを自慢げに持ってマウンドへ走ります。選手の輪の中に「寛美似岡田監督」が吸い込まれ胴上げが始まりました!


 その約2時間半前。1回の攻撃内容は、今季最多の約4万8500人のファンに、優勝を確信させるものでした。平凡な遊ゴロを打った「レイザーラモン赤星」が一塁へ「全力疾走」し、名手二岡の悪送球を誘います。暴投で二進すると、頼れる四番金本が一、二塁間を破り、先取点を奪います。核弾頭の赤星が出て、金本や今岡の中軸できっちりかえす、今季の典型的な得点パターンで挙げた先制点で、試合の主導権をがっちりとつかみました。


 打線の援護を受け、ますます安定した先発の「ひげ親父下柳」が、6回を無失点に抑えます。3点のリードで、磐石の救援陣「JFK」の舞台が整うと、この日で登板試合79という新記録を達成した藤川(F)、ジェフ・ウィリアムス(J)が7、8回を三者凡退の無得点に抑え、久保田(K)は9回に1点を許しながらも、必勝リレーを締めくくったのです。


 先制して先発が試合を作り、盤石の救援陣で逃げ切る。優勝がかかった一戦でも今季の「勝ちパターン」を、集大成のように出し切ることができたのです。それは、2年前に達成できなかった「日本一」という大きな「目標」に向かって、「自分たちの野球をやれば絶対に勝てる」という自信が選手たちにみなぎっていたからだと思います。



 地元で、しかも、宿敵読売ジャイアンツの前での胴上げに宙を舞った岡田監督が言った、「最高の舞台で、まして宿敵・巨人の前で胴上げができた。最高の選手に恵まれ、本当に幸せ。ファンの皆さんにも、甲子園だけでなく、敵地でも12球団で一番足を運んでいただいた。2年前に一つ忘れ物(日本一)をした。また甲子園で胴上げされるよう、がんばる。」という言葉は、感無量の響きがあります。


本当に強いチームを目指してスタートし、最高のチームになりました。そして、大事な試合で強いタイガースの試合が出来ました。この「勝ちパターン」を武器に、10月22日に開幕する「日本シリーズ」に臨みます。パ・リーグは、「プレーオフ」でどの球団が勝ち残るのかまだわかりませんが、どうせなら、圧倒的な強さでリーグ優勝したソフトバンクホークスと戦い、2年前の「雪辱」を果たし「日本一」になって欲しいものです。



PS.

 「勝ちパターン」とは逆の「負けパターン」というのもある。典型的な例は、先発が打たれ、エラーが重なる、「自滅」というパターンだ。今季、絶不調のジャイアンツは、この日もこの「負けパターン」を演じてしまった。「日本一」という目標に向かってひた走るタイガースと、大差をつけられ、もはや気持ちは来季に向かっているジャイアンツでは、「モチベーション」が違いすぎた。そんな意識や気持ちの差が、如実に現れるのも、スポーツの醍醐味である。もっとも、ビジネスの世界でも同じなんだが・・・。