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画像引用: http://hato.de-blog.jp/hatokaku/2012/10/2089_7b8a.html



日本、中国、韓国というアジア主要三国の、戦後70年に及ぶ「面倒くさい関係」について、Liza Gonjalwisという米国人女性が書いた文章がとても面白いです。

An American woman named Liza Gonjalwis has written a relatively short but very intriguing piece about the tumultuous 70 years of postwar relations among Japan, China and Korea.




歴代総理大臣 靖国神社参拝回数

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画像引用: http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1557.html

中国のウイグル侵略問題や、韓国軍がベトナム戦争時に行った蛮行にまで触れています。

She suggests that these three countries are in a unique position to bring about world peace. Her reasoning is something I had never thought of before. Take a look.

元記事: https://medium.com/@LizaGonjalwis/the-tensions-when-discussing-the-70-year-history-of-the-major-countries-in-asia-c4afc20f43f1


Liza Gonjalwis:https://www.facebook.com/liza.gonjalwis


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参考: SAPIO 2014/08 amazon review http://goo.gl/dg9Ypb




先日、夕刊フジに私が書いた「優等生に対する不良の嫉妬心」という視点があれば、この三国の関係をもっと分かりやすく理解できるかも知れません。

参考: http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141118/dms1411181140003-n1.htm



今回も友人が情報の提供と日本語への翻訳をしてくれました。この場を借りてお礼を申し上げます。



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アジア主要国の70 年間の歴史を語る際に生じる緊張



アジアのこの70 年間の歴史を語る際、いつもどこかしら緊張した空気が流れる。今日に至るまで、世界中で数多くの論争が巻き起こり続けている。現在のアメリカに目を向けると、オバマ大統領が、「優柔不断さ」とISIS (イラク・シリア・イスラム国) への空襲で非難されている。地上戦に参加する構えも見せたことで、一層多くのアメリカ人たちが、前大統領のジョージ・W・ブッシュがもたらした混乱を、現大統領が払拭してくれるだろうと期待することをやめた。



多くの人々は、この現状はアメリカが「世界の警察」だと証明するためだけのものではないと感じている。他の国々では、いまだに宗教的な論争をめぐって戦争が勃発し、自分たちが生まれる何十年も、もしくは何世紀も前の聖典をめぐって血が流され続けている。 その一方で、アジアは宗教的な論争からは実質上、距離を保ち続けている。



アジアの3 大巨頭は、中国、日本、韓国である。国際的な生産力という観点でそれぞれの国を眺めると、中国は世界第2 位、日本は第3 位で、韓国はその後を追って14 位の位置にいる。このような高い生産力があるにもかかわらず、世界でも有数の力を持つこの3 ヵ国は、半世紀も前に起こった出来事について子供のように議論し続けている。



毎年中国の人々は、国民が大日本帝国軍の脅威から脱したことを祝っている。彼らは、「日本と世界的なファシズムに対して勝利した記念日」を祝っているのだ。世界中の有力な政治家や活動家たちは、第二次世界大戦において日本の軍人を性的に癒すよう女性たちに強要した慰安婦問題について今なお言及し続けている。



もう一方の側面で中国は、戦争が終わったにもかかわらずチベットや東トルキスタンの無実の人々を殺し続けたとして、長い間疑念の目にさらされている。中国における戦後の最も悪名高い残虐行為のひとつは、新疆ウイグル自治区における虐待と侵犯行為だ。



日本は政府としても国家としても、第二次世界大戦中に行った侵害行為に対する謝罪の意を表明した。日本はアジア女性基金 (第二次世界大戦終戦50 周年を機に設立され、2007 年に解散した)を設立し、第二次大戦において日本軍の慰安婦となった200 人を超える女性のために5 百万ドル以上を集めた。過去の過ちを認めているにも関わらず、日本はいまだに中国や韓国から疑念の目を向けられ続けており、多くの人々は日本がアメリカなどの欧米諸国と親密な関係を保っていることに不信感を抱いている。



およそ70 年前に第二次世界大戦が終結して以来、日本と韓国の間では敵対感情が消えず、後者はいまだに慰安婦問題について怒り続けている。しかし、韓国の慰安婦たちは、自分たちの憎悪の矛先を韓国政府に向けた。韓国政府はこの繊細な問題を日本に突きつけ続けている一方、韓国はベトナム戦争における侵略行為について問題視されている。ベトナム人の大虐殺について、アメリカにより行われたというこれまでの報告に対し、韓国軍により行われたとする報告が上がってきたのだ。



これらのアジアにおける主要国は、国際レベルで重要な役割を担わなければならない。強大な力を持ちつつ、宗教的な主義や論争から自由であることにより、これらの国々は宗教的な寛容さというメッセージを世界中に広める力になれるのだ。各国が結束せずに、過去の問題について議論を続けるようであれば、世界に混乱をもたらし続けることにしかならないだろう。



2006 年の胡錦濤国家主席との合意に基づき、日本の安倍首相は、外交で最も大事なのは「共通の戦略的関心事を中心に、相互に利益をもたらす関係を築くこと」だと話した。これはどの国にとっても真実だと言えるのではないだろうか。