5月13日(金)

Quality of Life in Colorado


昨晩遅く11時半くらいにツアーガイドがやってきて、明日ワイナピチュに登るか聞かれ「それってなんだっけ?」って予備知識不足の私は「登るなら3時半起床ね」と言われ「じゃ、無理」と即断念。マチュピチュの入場券を手配するからパスポートを預けてと言われて恐る恐る渡したが、翌朝5時半にパスポートと入場券を届けに来ると言う。もう12時前なんですけど・・・いったいどういうシステムなのよ。

朝5時半、ホテルの入り口に行ったが誰も来ない。ホテルチェンジをしたので、伝達が上手くされていなかったかな。不安になったので、歩いて2分のもう一方のホスタルにも行ってみたが人影はなし。5時45分くらいにホスタルに戻ってみると昨日と違う人が待っており、無事入場券とパスポートの受け渡しが出来た。一安心。

私が購入したツアーパッケージにはAquas Calientesからマチュピチュの入り口までのバス往復券(往復16ドル)が含まれていなかった。が、私はもともとココを歩いてみるつもりだった。バスで行くとジグザグの山道を登り、約20分掛かる。歩いていく場合は、同じ山に作られたハイキングコースを1時間半掛けて登るらしい。昔テレビでマチュピチュに現れるグッバイ坊やを見た事があった。少年は各カーブで観光客を乗せたバスに向かって「Good Bye~!」と手を振るのだが、次のカーブでまた同じ少年が待っていて手を振るのである。少年はこのハイキングルートを使ってバスより早く登っていたに違いないし、他人のマチュピチュ関連のブログからココを歩いた体験記を見つける事が出来なかったので、「私が体験して教えてあげよう!」という変な使命感もあった。

まずは腹ごしらえ。まだ暗い中、ホスタルの横にあるオープンカフェでコーヒー、パン2個、バナナの朝食を頂く。私は朝が大好きだ。しかも今日は気持ちのいい山の朝に、オープンテラスでウルバンバ川を流れる水の音と鳥の声を聞きながら朝食を食べている。それだけじゃない、今からあのマチュピチュに向かうのだからこの静けさの中で私の心は抑えきれないくらい高鳴っていた。最高に幸せだわ。(写真上、朝ごはん)

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6時10分にカフェを出発し、昨日言われた通り川沿いをひたすら歩いていった。ウルバンバ川の激流を耳と肌で感じ、アンデスの山々を見ながら歩くのは本当に気持ちがいい。観光客を乗せたバスが10分置きに往来していたが、コレを体験せずにバスで通過してしまうなんてもったいない。Botanic GardenやMuseumを通り過ぎると橋があり、入場券のチェックがある。守衛のお兄さんが写真を取ってくれると言うので、記念に2枚ほどお願いした。ひとりで旅をしているといろいろ親切にしてもらえるので得だ。

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橋を渡りきったところからハイキングコースが始まるが、矢印で誘導されるので迷う事はない。バスが大きなジグザグで登ってくる山をハイキングコースは直行で上がれるようになっているため、バスルートより距離は大分短縮されるがかなり傾斜がある。地元の人はコレをEASYと呼んでいたが、マイルハイシティ(標高1600m)に暮らす私でさえ結構疲れたので、標高に慣れていない人や定期的に体力作りをしていない人にはかなりキツイと思われる。

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石の階段で道は舗装されているが、草木に覆われた細い山道を進むので時期によっては蚊対策が必要なのと、太陽が山から顔を出す7時過ぎからは直射日光が強いので暑さにやられる。7時半、全身汗だくでマチュピチュの入り口に到着!カルロス一家や電車の中で一緒だったアルゼンチンの2人に再会し、「全身から湯気が出てるよ・・・。まさか歩いてきたの?!」と驚かれた。それなりの達成感はあったが、ここはバスで行ってワイナピチュを登るために体力を残しておくほうが賢いだろう・・・。

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