58日、本当なら今日が日本に永久帰国する日でした。東京での出勤開始日までやらなくてはいけない事があったし、14年ぶりの日本の暮らしに慣れる時間も欲しかった。そして、お葬式に出られなかった祖母のお墓参りをするために九州へ行こうとも考えていました。が、帰国日が近づくにつれ心の奥に何か遣り残したようなザワザワした感覚があることに気がついて、それがすぐに何年も夢見ていた「南米一人旅」だという事だとわかりました。

それに気付いてからは早かった!私のいい所は行動力。悪く言えば、熱しやすく冷めやすい。今回も『思い立ったら吉日』で、UAの予約センターがオープンすると同時に電話をして、ペルーリマ行きのフライトを手配しました。今までは周りから反対され続け何度となく諦めた旅でしたが、たくさんの人が南米ひとり旅をしているし、東京でサラリーマンになってしまったら地球の裏側へはこの機会を逃したらもう行けないかもしれません。

しかも、私は14年間暮らした住み慣れたアメリカから日本に永久帰国するという人生の大イベントを迎えていました。自分の気持ちを切り替えるためにもこの旅は必要でしたし、最大の理由は「14年間よく頑張ったね」と頑張ってきた自分へご褒美をあげたかったのです。

ペルー行きを決断したのは出発3日前。そして出発までにアパートを引き払い帰国できる状態にする必要があったので、出発直前までパッキングや送別会でまさに分刻みのスケジュール。旅の準備や情報収集なんて、全く出来ませんでした。出発直前にLonely Planetから出ているペルーのガイドブック、Patagoniaの25Lのバックパック、それから万が一のためにMoney Beltは買っておきましたよ(笑)。何とかなるだろうと思いつつもリサーチ不足なのと初めての南米一人旅と言う事で、到着後はリマにある日本人宿『当山ペンション』に2泊して情報収集する事に決めました。

持って行ったものは、向こうで捨ててもいいような服を上下3枚ずつ、下着、ダウンジャケット、薬、簡単なスキンケア&化粧品、エナジーバー5本セットをキャリーオンのスーツケースに詰め、一眼レフカメラ&8GBのメモリーと貴重品、ガイドブック、メモ帳、iphone、帽子をバックパックに入れて準備完了。