ビザってーのはやっかいだ。
事前に大使館だか領事館だかに申請して、発行してもらわないといけない。
国によっては、発行するのに1週間以上かかる場合もある。
僕達が取得したブラジルビザも、なかなか良い感じの難易度だった・・・
って事で、今回はラクダさんと僕が体験した、ブラジルビザ取得までの険しい?道のりをお話します。
ブラジルビザを取得しやすい国として有名なパラグアイ。
今までは、エンカルナシオンで簡単に取得出来たそうなのだが。
実はここ数日、システムが変わったらしく、エラーが相次いで取れなかったという話を聞いていた。
そこで手順は難しいが、確実に取れる『シウタデルエステ』にて、取得する事を決意。
以下がシウタデルエステで取得する為に必要な書類だ。
①ブラジル出国の航空券
②銀行の残高証明書
③ビザ申請書
④写真1枚
もう、どんだけめんどくさいねんって感じやろ?
航空券なんか持っているわけもなし、
残高証明書はATMまで行って、引き出さないといけないし、
ビザ申請書も、やたら長い書類に、住所やら滞在ホテルやら記載していって、やっと作成出来る。
その点エンカルナシオンでは、そういった書類なく入手できるわけだ。
だから皆、シウタデルエステではビザを取りたがらない。
が、タイミングが悪いのか何なのか、ここ、シウタデルエステで取得しなければいけない状況になってしまった。
僕はまだ初めての申請だから良いが、ラクダさんは一回、ビザ申請で失敗している。
ここでも失敗すると、何かが爆発しそうだ。
シウタデルエステ。
さわやかな太陽と舗装された道路が広がる。
こういう風景を見ていると、
とても外務省のホームページで『渡航の是非を検討してください』という勧告が出されているとは思えない。
どんなに危険といわれている場所でも、平和はあるんだなあと感じた。
さてさて、イグアス移住区を朝早くに出発してこの町に到着した二人。
申請書とダミー航空券(深く追求しないで下さい)は前日に入手していたので、
残りは残高証明書をATMで作成するだけだ。
んな訳で、早速セントロのATMへ行く。
が、なかなかその残高証明書が出てこない。
何台目かのATMでやっとこさ証明書を引き出し、申請書、航空券と合わせてついに3種の神器を揃えた。
これで、ビザが取得できる!!
僕とラクダさんは領事館へ向かった。
意気揚々と領事館の門をくぐる。
そして、館員に3つの書類を差し出した!!
しかし!!!
僕が提出した残高証明書は不適切だと告げられる。
その証明書があまりにも適当すぎた為だ。
金額は日本円なのに、通貨はグアラニで表示されている。
馬鹿げた証明書だ。
ま、その証明書で、ごり押しでいけるだろうと思った僕たちも僕たちだが・・・。
日本語でもいいから、ネット上で正規の証明書を出してこいと館員。
その指示通り、猛ダッシュでネット屋を探す。
ラクダさんはネット上のパスワードを忘却したらしく、再びATMめぐりに向かった。
僕はついに見つけたネット屋に駆け込み、すぐさま新生銀行のホームページへと進んだ。
約20分の格闘の末、日本の残高証明書を入手!!
・・・本当に日本語でいけるのか・・・??
そんな不安を抱えながら、再度領事館へ・・・
ラクダさんと合流し、ラクダさんは旧3種の神器を、僕は新3種の神器を提出した!!
日本語の証明書にやはり若干の抵抗を持つ館員だったが、
自ら指示した物を拒めるはずもなく、なくなくOKを出した!!
問題はラクダさんだった・・・
やはり適当な証明書では不適切だと告げられる。
その時のラクダさんは怒りが頂点を通り越したのか、魂の抜け殻のようだった・・・
一人だけ取得しては後味が悪いと思い、僕もラクダさんと一緒に抗議。
すると、なんとか書類だけは受け取ってくれた。
『ビザを出せるか解らないけれど、2時に戻ってきなさい。』
僕たちににそういうと、女性館員はさっさと奥の部屋へ入っていった。
怒りと悲しみと、取れるかどうかわからない不安に包まれた男の姿。
が、2時を迎えるとこの表情が嘘のように消え去る。
そう。
ビザの申請が受諾されたのだ。
僕たちは歓喜した!!
実際にビザを取得できるのは、これから3日後になるのだが、まあそれは良しとしましょう。
とにかく、苦労して手に入れたので、本当にうれしかった!!
まるで宝物を手に入れたような感覚だ。
これでブラジルへ渡れる!!
僕たちがシウダデルエステにて申請を行った翌日、エンカルナシオンではシステムが回復したらしく、
即日発行してもらった人が相次いだ。
・・・こんなもんすね。