12月20日(水) 18時半~21時 愛媛大学法文学部にて、

「ジョカツ(女性活躍)オープン講座inえひめ」の第5回目最終回が開催されました!



少子高齢化が進み労働力が減少する中、

企業における「人
材の能力活用」はますます重要になっています。
その能力の活用の1つの切り口である、“ジョカツ(女性
活躍推進)”。



地元企業の事例紹介 と 参加者で対話セッション

企業・行政・学生で、垣根なく考える講座です。


<コメンテーター>


岩丸裕建さん  (社団法人愛媛県法人会連合会)

桐木陽子さん  (東雲短期大学)

近藤智佳さん  (にいはま女性ネットワーク)*当日欠席

長尾由紀子さん (聖カタリナ大学) )

松井名津さん  (松山大学) 

宮崎幹朗さん  (愛媛大学)

横山ぬいさん  (株式会社エス・ピー・シー)


参加者は、定員30名のところ、31名の参加でした!


今回の事例会社は、

八幡浜市の和洋菓子製造・卸の

株式会社あわしま堂 さん。


「美味しさつくり  笑顔つくり」を企業理念としている会社です。



ワークとライフをコラボしよう。


人事・情報部 人事課長 市川 晋氏



最初の自己紹介にて

「私自身、共働きの両親のもとで育ったことから

女性が働くことは当たり前で、違和感もない

そういう生い立ちもあり、このジョカツプロジェクトに賛同できる」


というお話がありました。


おっしゃるように、自身の生い立ち、親のワークライフスタイルを見て

それぞれ価値観を持っていることもあります。


狭間にいらっしゃる人事の方が、違和感を覚えない、むしろ賛同できると思っていただけるのは

心強く感じました!



あわしま堂さんというと、全国的にも知名度の高い、

老舗和菓子メーカー。


これまでのジョカツオープン講座で事例発表していただいた企業さんの中で

従業員数も一番多く、いわゆる大企業です。従業員数800名強。

(これまでの企業・・・30~100名規模)



これまでの(労働局系の)女性活躍のセミナー等では、

大企業の事例が多く、かつ、
我が社は育児休業は法律を上回る規定で、◯%の人が取得し…と、

制度整備やってるよ、的な話が大半でした。


ですが、あわしま堂さんは

育児休業取得者が増えつつある事実や、有給休暇取得率も

全国平均を上回っている事実を伝えつつも


「応募、採用ともに女性が多く、ヘビーユーザーも女性。
なのに、女性社員の離職が多く
女性管理職ゼロ。

女性の能力を活かさないと会社は成長できない!
経営課題として自覚し、
今秋プロジェクトを立ちあげ、取り組みはじめた」


あえてできていないネガティブ部分をオープンにし、
「成果はこれから、しかし3年後を期待してください」と公の場で宣言。

イメージ戦略でもなく、行政指導でもなく
経営課題だ、と言い切る会社は愛媛ではまだ皆無。



これまでは、会社が制度整備をしたことで、それを取得した人がいることで、

「成功」と位置づけれらている感がありました。

「女性の能力活用、両立支援、ワークライフバランスは、

中小企業ではムリ、大企業でしかできない」


と、よく言われますが


大企業こそ、たくさんの価値観の入り混じる中で、

プロジェクトとして、会社全体で取り組まないと、非常に難しい事実に気づくことができました。



ワークとライフをコラボしよう。

参加者は間違いなく、好印象を持ちました!アップ



<ディスカッションの時間>


今回は、前回と同じくグループではなく、

コメンテーターさんを中心にした、全体ディスカッションで時間を進めました。



ワークとライフをコラボしよう。

進行は、松山東雲短期大学の桐木陽子先生。


「ジョカツ、わかっていてもとっかかりに悩む」。ということで

各コメンテーターよりあわしま堂さんへの質問や感想を伝えながら

時間を進めました。


営業職のコト(転勤がある、ということは女性にネックになっている)

社内結婚のコト(社内婚だと、同じ職場で働けない?会社として対応をどうするか?等)

教育のコト(男女共同参画という考えの、早い段階での教育・・・等)


女性の能力活用、といっても、

一律に対応できない、職種によっても違いがあり対応にバリエーションが必要なことを

改めて感じました。



ワークとライフをコラボしよう。



休憩中には、名刺交換やつながりをそれぞれ作っている光景が。



ワークとライフをコラボしよう。



また、休憩後には、参加者のみなさんより


①あわしま堂さんへの質問

②感想・要望

③わたしの宣言


のツイートボード?!を準備し、みなさんにそれぞれ書き込んでいただきました!


①の質問には、

「女性部下とのコミュニケーション、やり取りはどのようにしているのか」等々


②の感想には

「あわしま堂さんのお菓子をもっと買います!!」というファンになったという感想や(笑)、


③では

「自社にもプロジェクトを立ち上げたが、まだ形になっていない。それをどうにか動かしたい」

「埋もれている能力を活かせる職場にするために、自分にできることからやってみたい、会社に提案したい」

等々



それぞれの立場で感じることや、今後に向けてのメッセージを発表していただきました。



ワークとライフをコラボしよう。


ワークとライフをコラボしよう。



あわしま堂の従業員の方からも、日常の所感などご意見いただきました。


ワークとライフをコラボしよう。


ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。



今回すべて終了した「ジョカツオープン講座inえひめ」は、まだまだ導入編です。


成果として、

●企業と企業の間で、「ともに何かやらなければ」という主体的な結びつきがでてきたということ。


●企業だけの、行政だけの問題ではなく

 行政と企業と働く人とのつながりができたということ。


●何をしなければいけないのか、という現場で起きている問題が浮き彫りになり

 それを共有できたということ。





変革をしようとする企業や働く方々に関わらせていただけるのは、本当に幸せです。

また、変革をしようとする企業や働く方々がますます増えてほしいと思っています。


自社の商品やサービス、マネジメントは、
男性社員目線に偏っていませんか。
自社を愛する女性社員の目線も入れなければ、多様化する時代に合わない。


男女問わず、活かされていない能力を活かすために。

これからもますますきっかけを提供できる団体として、成長したいと思います!( ´ ▽ ` )ノ


今回のすべての講座について、またアンケートについて

ただいま報告書作成中です。


また追って、ご案内をさせていただきます!