11月21日(水) 18時半~21時 愛媛大学法文学部にて、
「ジョカツ(女性活躍)オープン講座inえひめ」の第2回目が開催されました!
コメンテーター
岩丸裕建さん (社団法人愛媛県法人会連合会)
桐木陽子さん (東雲短期大学)
近藤智佳さん (にいはま女性ネットワーク)
長尾由紀子さん (聖カタリナ大学)
松井名津さん (松山大学)
宮崎幹朗さん (愛媛大学)
横山ぬいさん (株式会社エス・ピー・シー)
「女性活躍推進」は、
経済復興の手法として、少子化の観点からも、国も重要施策として掲げていますが、
(※ 国家戦略室HP→ 働くなでしこ大作戦 )
地域差や、産業職業でも差があると思われます。
また、企業も、女性の活躍を感じる傾向は強くなっていますが
「他社はどうしてるの?」がもっとも気になるようで
入口で悩んでいるケースは多いです。
そこで、
女性の能力活用に力を入れている企業の事例紹介&ディスカッションを
当事者だけではなく、企業&行政&大学 と一緒に進めていく。
「活かされていない能力をどう活かすか?」という
人財育成の切り口でこの講座を開催しています
第1回の 医療法人ゆうの森 さんにつづいて、
今回第2回目は、松山市の 石田クリーニング株式会社 さん。
事例者:常務取締役 清本有策さん
石田クリーニングさんは、愛媛県内に14の直営店舗を持っています。
従業員さんのほぼ9割が女性。パート従業員の方がほとんどです。
3ヶ月くらいたって、さあこれから!というときに辞められる。
見えないコストや時間もかかる。
クリーニングは、季節によって預かるものが違うので
最低1年は、現場を見ておかないとお客様対応が難しいとのこと。
約10年前までは、そのパートさんの「人間関係」による離職が絶えなかったそうです。
そこで、その人間関係をどうにかしようと、
*お客さんの声を拾ってもらい、みんなで共有。
(工場内のスタッフは、直接お客さんの声を聴くことがないので、
そこでの部門間の行き違いもあったとのこと。)
*スタッフ同士の「ありがとう」をみんなで共有。
を導入。
「お客さんにこんなことをして喜んでもらった」等の声や、
「〇〇さん、子どもの病気での急遽の休みに代わってもらい、本当に助かりました。
ありがとう」
等、内外問わずのコミュニケーションを全員で共有することで、
スタッフのモチベーションが上がり、
自然と「助け合う」「お互い様」の雰囲気が生まれたとのこと。
他、
*「社外役員手当」 → 地域の役員を引き受けた人には応援手当を支給
*「イシクリビューティーコロシアム」
→ 楽しみながら、お客様への第1印象について考える機会に。
「生活者としての会社」らしく、一人一人に活き活きする機会を与えている
素敵な事例でした。
また、業界市場は下落している中、こちらでは10年増収。
この取り組みも一因しているのでは、とのことでした。
事例ここまで ・・・・・・・・・・
事例を聞いたのちは、グループ(5~6名)にわかれて
テーマは「長く働き続ける・働き続けてもらうためには?」
ワールドカフェ形式で、テーブル移動を3クールしながら
意見を深めました。
今回は半数近くの学生参加があり、かなりにぎやかな場に☆
学生の発表。 緊張しながらも、的確な意見を見出してくれました。
発表では、
「働き続けるには、今の価値観・現状に合ったロールモデル(この人のようになりたい)が
必要だが、いない現状がある」
「会社に長く働いているベテラン社員の意識や態度に問題があることが多い、
ベテランと若年者や女性の間に入る人財が必要」
「共働きが増えていることからも、共家事も必要。
男性の意識改革のためにも、ジョカツを理解している男性メンターを増やして
それを伝える必要があるのでは」
等々、これを、どれかひとつでも、企業経営者に、働く人に
ヒントにしていただきたいと思いました。
次回は、12月19日(水)、株式会社ヴァンサンカンさん(エステティック)です!!