[PLC]官僚の認識 | 俺様広場

[PLC]官僚の認識

総務省のページを見ているとこのようなものがあった。

情報通信審議会 情報通信技術分科会ITU-R部会(第11回)議事録

ちょっと古いのですが、昨年のITU-Rの前に開かれた部会の議事録です。
長くなりますが、一部抜粋すると、
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○ 根元部会長 (略)
 それでは、私から1つ、教えていただきたいのは、45ページに対応するんですが、
PLCの規格というのは、おととし、情報通信技術分科会で日本としての答申が出され
ているわけです。そのとき、きつめに出ていて、いろいろな意見があったわけですけれ
ども、一応答申として提起。それとこの52ページの記述との関連を少し教えていただ
ければと思うんですが。
○ 戸田課長補佐  こちらの勧告案につきましては、確かにかなり厳しい条件を設定し
てございまして、ITU-Rのこの勧告では、同一宅内にPLT機器と放送受信機とが
共存する可能性を想定していまして、そのような場合でも影響が出ないような基準の勧
告案となっておりますけれども、我が国としては、同一宅内では利用者がみずからの責
任で調整することを前提としておりまして、PLT機器と放送受信機の間に壁とか、一
定の距離が共存する状況を想定して基準を規定してございます。
 ですので、PLTと放送が共存できるような現実的な条件となるよう対処していく必
要があろうかと思います。
○ 杦浦課長補佐  事務局より、若干補足をさせていただきます。今、放送技術課から
説明がありましたように、確かに前提とする条件、その最悪と想定するシナリオとの違
いはございます。
 一方で、世界的な運用条件についての動向を見ますと、多くの国で日本よりも、むし
ろ緩めの形で運用条件が設定されている国がほとんどでございます。その中で、日本は
PLT関係の技術革新等も動向に入れながら、少し全世界的には厳し目の値で運用条件
を規定しているところでございます。
 一方、SG6で議論をされております放送システムを守るための勧告案につきまして
は、日本の規定よりも数値上で見ますとさらに厳しい、さらに最悪な状況を仮定して、
非常に厳しい条件を設定しているものでございます。
 そのような条件を現実性ですとか、実際の運用の条件等々を考えますと、もう少し現
実的な条件で解決ができるのではないか。むしろその方が我が国の規定ぶりとも整合し
てよいのではないかという観点で、このような対応が適当かということかと思います。
(略)
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総務省の官僚の感覚では、数字遊びのザル許容値としか言えない日本の許容値に
ついて「世界的に見ても厳しめの使用条件」ということらしい。で、数字遊び
ではなく真の意味で漏洩を押さえようというITU-Rの勧告案については事実上
反対をしようということです。

客観的に見ると新興宗教の教祖と信者が外の世界に教義を説こうとしているように
見えますが、このようなオカルトまがいのことがまかり通っているのが日本の
電波行政なのです。

しかしITU-Rのような国際的な場でこのようなオカルトまがいが通用するはずも
ないのですから、ただ恥を晒しに行ったというのが実情ということなのでしょう。