目処、目途(めど、もくと:だいたいの見込み) | そんなの日本語じゃない

目処、目途(めど、もくと:だいたいの見込み)

どういう経緯があるのか調べませんでしたが、この二つの言葉の使い分けは、なくなっているみたいです。-がたつ、-がつく、は両方に使われていますし、例文を拾ったところで、大した違いは見つかりません。

目処: google
目途:google

この二つを眺めると、完全に同じ用途で使われているように見えます。さらには、

目処 目途:google

と、一つの文章の中で、両方が混在している文章も見られます。政府機関のドキュメントに数多く見られるので、正式文書上では使い分けているのかと思いきや、全く交換可能な用法ばかりです。さらには、

メド:google

カタカナ表記も一般的です。私の感覚からいって、もくとという音は、あまり流通しているとは思えません。そのあたりを考慮してか、目途メドと読むことも、通例上認められているようです。

どうするべきでしょうか。このブログの企画は、使えない言葉を使いこなしていこう、というものです。しかし、それは他の言葉で代用できない、あるいは他の表現を使うと語数が増えてしまうためです。代用できる言葉があるならば、わざわざ新しい言葉を導入する必要はありません。

さらに 1. 誤解を招かず 2. 視覚的な効果がなく 3.一般的に受け入れている(あるいは受け入れられうる)場合は、積極的にカタカナも使っていくべきだと考えます。

というわけで、ここではあえてメドというカタカナを使うことを結論とします。こういった言葉の取り扱い方法の標準化にメドが立ったことになります