楡の神代なりかけの丸太を挽いています。
外側はいい色合いなのですが中身は楡本来の色。
あちこちに砂が入り込んでいるので鉞(まさかり)で
はつります。 これがキツイ!
腐った一面を挽き落とし片耳板にしていきます。
2本めに挽いた丸太は挽き落とした面が穴だらけ。
嫌な予感は的中し 片耳板に挽き割ると
内部には蜂のような虫が集団で冬眠中でした。
あまりにもおぞましく寒気が増します。
挽き終りの板がバタンと倒れると干しブドウをばらまいたよう・・・
ううっーーー絶句。
なんとか挽き終り こんな時は「救世主」のカミさんに
後片付けをお願いしました。
即、工場の薪ストーブで燃やしていただきました。
ありがとうございます。 特別手当ですか?
はっ はい! わかりました。 仰せのとおりに
あなたはエライ。
下の左の写真。
手前が外側の板で奥が中側の板です。
埋まっていた場所の影響でしょうか。
噴火などで埋もれた木はアルカリ分などで木のタンニンなどと反応し
色が芯まで濃くなるのでしょうか?
洪水などで埋もれた木は色合いが薄く
中まで染まりきらないのでしょうか? 詳しいことは解りません。
下の右側の写真。
少しの割れやくぼみにも細かい砂が入り込んでいて
鉞(まさかり)やワイヤーブラシで取りきれません。
一本挽き終わる頃には鋸の刃が摩耗して切れなくなり
焦げた刃の跡が見えます。