「上野ミュージアムウィーク」のイベントで、
私が一番行きたかったのは、「上野公園建物ツアー」だったんですが、
その日はどうしても先約があったので、残念~!とぼやいていたら、
優しいまいみぃちゃんが、「とびラーの建築ツアーがあるので参加してみましょ」
と誘ってくれたので、旧古河庭園を出て、早めのランチを済ませて、
いそいそとやってきました、東京都美術館!

 

 


そもそも、「とびラー」って???って思いますよね。
とびラーとは、東京都美術館と東京藝術大学の『とびらプロジェクト』のもと、
アートコミュニケーターとして、わかりやすく伝える人たちのことです。
詳しくはコチラ → とびらプロジェクト

調べてみると、結構な倍率の中から選ばれ、学芸員さん達から教育を受けたり、
本格的な活動をされている方たち。 ヽ(*'0'*)ツ スゴーイ!
奇数月の第三土曜日に、10名ずつ計30名まで、東京都美術館の建物やアートの
解説を聞きながら、見てまわれるのです。 (≧▽≦)


こちらの美術館へも、これまで何度か作品を見に来たことがあるのですが、
こちらは、大正15年に開館した、日本初の公立美術館で、
その費用の大部分を、福岡の石炭商だった 佐藤慶太郎氏が寄付してたと
初めて知りました。

九州の石炭商といえば、今はドラマ「花子とアン」の嘉納伝助をイメージしそうですが、
苦学の末、今の明治大学まで進学し、九州に帰って、石炭のことについて深く研究し、
座右の銘は「公私一如」という、とても人望のある人だったようです。

 

 


当時の建物が老朽化したため、1975年に、前川國男氏の設計で今の建物が
出来上がり、更に2012年、前川氏の設計を活かしたまま改修工事が終わり
今に至っているのだそうです。

この壁や椅子のカラフルな色遣いは、ル・コルビジェの影響なんだとか。
しかも、この色の指定の表現が、中々職人なかせな人だったようなんですが、
それもそのはず、「建築家にならなかったら、ペンキ屋さんになりたかった」
そうなのです~!!! (;´▽`A``



さてさて、そんな東京都美術館の建物の外壁。。。

 

 

 



てっきり、レンガだと思い込んでいたのに、よく見ると、なんだか違うし、
あちこちに穴が開いてる・・・。なんだろう???と思ったら、
この素材はタイル。 打込みタイル工法という、ものすごく手の込んだ
作り方をされたことを、とびラーの皆様に教えて頂きました~。
(@_@) ベンキョウニナリマス


 

 

 



そして、こちらの外壁は、なんと、はつってあるのです。
「はつる」とは、いったん、流し込んで固めたコンクリートを、
専用の工具で、表面をたたき、凹凸をつけてしあげるもの。。。
これ、全部、手作業なんですよね~。

実際に、東京都美術館で、はつった壁をご覧頂けるとわかりますが、
気が遠くなるような表面積がはつられていましたよ~。 (*_*)(*_*)(*_*)


うー、なんとか1回で、紹介してしまおうと思いましたが、情報が多くて
やっぱり、無理~! 明日に続きまする~。