桐生オール女子戦はシリーズ3日目。
予選最終日の攻防が行なわれました。


今日は朝から追い風、いわゆる赤城おろしが吹き、
昼過ぎあたりからはやや強めの風に。


すると5Rが行なわれている最中にピット内にアナウンスが流れ、
風が強まる傾向とのことで急遽6Rから安定板使用に。


6R出場選手はカポックを着た状態で
展示ピットで作業する慌ただしい展開になりました。


女子リーグ@cafe


さて今日のレース結果は、


1R ②足立かなえ 2コース抜き
2R ②松瀬 弘美 1コース抜き
3R ⑤山下 友貴 5コース抜き
4R ⑤角 ひとみ 1コース逃げ
5R ②池田 浩美 2コース差し
6R ③佐藤 幸子 3コースまくり差し
7R ①宮本 紀美 1コース逃げ
8R ④佐々木裕美 3コースまくり差し
9R ⑥山下 友貴 5コース抜き (3連単14,120円)
10R ③角 ひとみ 3コースまくり
11R ⑥水口 由紀 4コース差し (3連単43,700円)
12R ②太田 雅美 2コース差し


シリーズリーダー争いは混戦模様となりました。


前日首位だった三浦選手が前半5Rで2着に終わり、
この時点で三浦選手と櫻本選手が
4走37点の得点率9.25で同点に。
結末は11Rでの直接対決に委ねられました。


そして迎えた11Rは、
2人の争いに注目が集まるなか、
6号艇の水口選手が勝って3連単4万舟の大波乱に。


三浦選手は4着、櫻本選手は5着に敗れ、
大きくポイントダウンを喫します。


これによりシリーズリーダーに浮上したのは、
前日得点率5位で今日連勝をマークした角選手。


最終的な予選得点率ランキングは、
①角9.20、②水口9.00、③山下8.60、
④太田8.40、⑤三浦8.40、⑥櫻本8.00、
⑦永井7.60、⑧佐藤7.60、⑨佐々木7.00、
⑩福島6.80、⑪安達6.80、⑫今井裕6.80、
⑬池田浩6.60、⑭松瀬6.60、⑮寺田6.60、
⑯栢場6.40、⑰香川6.40、⑱浜田6.40、
⑲宮本6.20、⑳久保田6.20、
となりました。


予選1位通過の角選手は先月の大村男女ダブル戦の覇者、
予選2位通過の水口選手は先月の三国男女ダブル戦の覇者で、
ともに前節の尼崎オール女子戦の優出メンバー。
近況好リズムの2人が上位を占める格好となりました。


そして山下選手が今日連勝で自身初の3連勝をマーク。
昨年9月の住之江女子リーグ以来となる
通算4回目の準優出を果たしました。


しかも予選3位通過で準優1号艇を奪取。
山下選手はたいていの節で外枠希望を出しているそうで
基本的に4~6号艇しか回ってこないのですが、
自力で白いカポックを着る展開に。

明日もダッシュ戦が予想されますが、
デビュー初優出を目指してどんな走りを見せるのか注目です。


また予選18位に滑り込んだのは104期の浜田選手
前日得点率23位から逆転での予選突破。
3・3・3・2・3着のオール3連対という見事な成績で、
デビュー初準優出を飾りました。



準優勝戦の組み合わせは以下のとおり。


【準優10R】
1.山下 友貴 (優出0回)
2.太田 雅美 (優出19回、優勝2回)
3.佐々木裕美 (優出31回、優勝3回)
4.福島 陽子 (優出32回、優勝2回)
5.寺田 千恵 (優出181回、優勝39回)
6.栢場 優子 (優出18回、優勝2回)


【準優11R】
1.水口 由紀 (優出42回、優勝3回)
2.三浦 永理 (優出34回、優勝8回)
3.佐藤 幸子 (優出142回、優勝27回)
4.安達 美帆 (優出6回、優勝1回)
5.松瀬 弘美 (優出31回、優勝1回)
6.香川 素子 (優出37回、優勝4回)


【準優12R】
1.角 ひとみ (優出158回、優勝27回)
2.櫻本あゆみ (※初準優出)
3.永井 聖美 (優出50回、優勝11回)
4.今井 裕梨 (優出11回)
5.池田 浩美 (優出44回、優勝7回)
6.浜田亜理沙 (※初準優出)



10Rでレースのカギを握りそうなのは岡山勢。
4号艇の福島選手と5号艇の寺田選手です。


特に福島選手は初日・2日目に圧巻の走りを披露。
強烈な伸び足で一気にまくり切るレースを連発し、
「スリット手前あたりから出ていく感じが凄く良いですよ」と話し、
「今節楽しみですね」と笑顔も見せていました。


今日は4着3着と中間着に終わりましたが、
調整力に定評のある福島選手だけに明日巻き返してくる可能性は十分。
その動きから目が離せません。


ちなみに福島選手といえば女子レーサーでは数少ないチルト3度の使い手。
近況もほぼ毎節のように6号艇の時はチルトMAXで走っています。


それだけに今節もひょっとして見せ場があるかとも思ったのですが、
よく考えれば桐生のチルトMAXはプラス1度まで。

「さすがに1度だとそれほど伸びないんですよね」とのことで、
今節はチルト3度用のペラは持ち込んでいないと話していました。



12Rは初準優出の選手が2人入るフレッシュな顔ぶれに。
櫻本選手と浜田選手がデビュー初優出を狙います。


櫻本選手は2号艇で枠なり進入になりそうな気配。
ただこれまで2コースでは通算8戦0勝とやや苦戦ぎみです。


それでも彼女に話を聞くと、
内寄りからのレースの難しさを話すとともに、
「ダッシュ一本の時と違って、スローにも入るようになると、
 いろいろ考えなきゃいけないことが増えて、
 前より楽しくなってきました」
と言います。
前向きな姿勢で次々と出てくる課題と向き合い、
それをクリアしていくことで着実にレベルアップしている自分に
充実感いっぱいの様子。
彼女の飛躍的な成長ぶりの要因を垣間見た気がしました。


ちなみにそんな櫻本選手といえば101期生。
デビューから3年が経ったということで、
今期から新ヘルメットを使用しています。


女子リーグ@cafe


犬好きの櫻本選手らしいデザインに。

自宅で飼っている愛犬の写真を撮って、
それを参考に専門の方にイラストを書いてもらったとのこと。
彼女は心強い仲間と一緒にレースを走っているのでした。



というわけで5日間シリーズの桐生オール女子戦は
あっという間に終盤の戦いに突入。
1日短いだけとずいぶん感覚が違うので不思議なものです。


なお今年から新鋭リーグ・女子リーグ・オール女子戦では、
準優・優勝戦でのスタート事故に新たな規定があるとのこと。


優勝戦Fの場合はF休み終了後6カ月間、
準優Fの場合はF休み終了後3カ月間、
当該レースへの斡旋除外となるそうです。


果たして明日はどんな展開となるのか。
児島のときのような初優出ラッシュが訪れるのでしょうか。