次屋妙子のサプライズ☆ラボ「何千回、何万回とくじけそうになったけど、こつこつ努力を続けていけば不可能も可能になる」――これは過日、日本初の女性パイロットに就任されたばかりの藤明里(あり)さん(42歳)の言葉。久しぶりに鼓舞され、心が震えました。

藤さんは米軍横田基地近くで育ち、幼い頃から空への憧れが人一倍強い少女だったようです。しかし、身長が155センチと小柄だったため、航空大学校への受験を断念。それでもパイロットへの夢をあきらめきれず米国へ渡り、パイロット養成学校に入学。念願の操縦免許を取得されました。その後、平成11年にJALエクスプレスに入社。平成12年4月からは副操縦士となり、機長になるための社内規定でもある3000時間以上(彼女の場合、最終的に11年間で5500時間!)の搭乗をクリアし、遂に機長の認定審査の合格を勝ち取られたのです。まさに、努力と信念と不屈の人。このニュースを初めて耳にした時、全身鳥肌が立ち、自然と涙がこみあげて来てしまいました。

(ある種、独特な)自身の職場環境についても極めて楽天的なこの発言(笑)。「女性の少ない職場でしたが、それはあまり意識しませんでした。むしろ、周りの方が気を使っていたかも」。周囲からは「がんこ」との呼び声も高いようですが、きっと彼女の夢への挑戦は、「覚悟」に裏打ちされた壮絶な努力努力の日々であったに違いありません。そう思うと、「何千回、何万回とくじけそうになったけど、こつこつ努力を続けていけば不可能も可能になる」との彼女の言葉は、同世代の私たち女性にとって、これ以上ない励ましの言葉であり、まさに千金に値する至言だと思います。やっぱり努力の人は無条件に美しいですね。そんな彼女の夢を傍で支え続けて来られたのは、同じくパイロットとしてご活躍されている旦那様。現在、中国の航空会社でやっぱり機長として大空を飛んでいらっしゃるんだそう。月の3分の2は別居生活とのことですが、強い信頼関係で結ばれているお二人は何て素敵なご夫婦なんだろうと感動してしまいました。

そういえば最近、30代後半~40代の女性たちの活躍が光っていますよね。キラ星の如く、次々と輝く女性たちが登場して来ると、手放しで嬉しくなってしまいます。思わず背筋がピンと伸びて、武者震いしてしまいます(笑)。前述の藤機長然り。記憶に新しいところでは、宇宙飛行士の山崎直子さん(40)や、先月23日には都内で初となる二人の女性駅長(中央線四ツ谷駅の白山弘子さん(39)と、山手線目白駅の清水佳代子さん(37)の誕生にも思わず胸が躍りました。更には、日本銀行にも初となる女性支店長(清水季子さん:前ロンドン事務所次長)(45)が誕生するなど、ホットな話題が続いています。こうした女性たちの活躍は、まるでティンカーベルの魔法の粉のように、私たちの頭上にもちゃーんと降り注ぎ、「よーし、私もがんばろう」って、素直にそう思わされるのですから、スゴイ伝播力ですよね。かく言う私も、未だにくじけそうになる自分と闘ってばかりですが、まだ藤機長のように「何万回」も努力したワケではありません。ドリカムの歌ではありませんが「10000万回だめでへとへとになっても、10001回目は何か変わるかも知れない」ですものね(笑)。この夏は、本気で何かに打ち込んでみようかなと思っています。

ご挨拶/長い長いお休みをいただいてしまいました。この間、多くの読者の皆さまからあたたかな励ましのお言葉やお見舞いのメッセージをいただきました。この場をお借りして心から御礼申し上げます。大変にありがとうございました。また少しずつブログを再開しようと思いますので、引き続きご愛読いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。