2010-02-04
美術館のはしご
Theme: Life
昨晩は、朝まで仕事。大きな締め切りを1本終えたご褒美に、午後から久しぶりに美術館のはしごして来ました。サントリー美術館で開催中の「おもてなしの美―宴のしつらい展
」と、国立新美術館で開催中の「ルノワール―伝統と革新展
」。どちらも昨年末から心待ちにしていた美術展です。
「おもてなしの美展」では、春を迎える季節にふさわしく、新春から雛祭り、お花見に至まで、人を招く際の様々なしつらいが華やかに展示されてありました。四季を大切にする日本人独特の繊細な感性にあらためて胸を打たれたり、薄明かりの中に突如浮かび上がる金屏風や蒔絵の美しさに息を呑んだり――。そこかしこに古の人々のお客様に対する心遣いや気配りが感じられ、あらためて先人の知恵に驚嘆したり敬服したり。それと同時に、本当の意味での「おもてなし」とは一体どういうことを言うのか、そんなことも学んで帰って来れたように思います。髪や衣服に香を焚きしめる際に使われたという小さな香炉や、朱漆などの食膳や茶器、客人を案内する際に足元を照らしたとされる燭台など、思わずふっと笑みがこぼれてしまいそうなほど愛らしいカタチの調度品もガラスの中にひっそりと。今一度私もこの忙しい日常にあって、「愛でる」という豊かな心を取り戻したいとそう感じました。
サントリー美術館を後にした私は、今度は一路国立新美術館へ――。大好きなルノワールに会える!そう思えるだけで、遠距離恋愛中の恋人にでも逢いに行くように、自ずと足早になりました(笑)。私はとにかく昔からルノワールが大好き!(音楽だったら、ドビュッシー)たとえ落ち込むことがあっても、ルノワールの画集を広げると、それだけでたちどころに元気になれるほど。特にお気に入りなのは「舟遊びの昼食」で、新緑の季節になると、決まって玄関に飾る特別な一枚です。今回は残念ながらこの絵との再会は果たすことはできませんでしたが、その代わり4年ぶりに大好きな「レースの帽子の少女」と逢って来ることができました。あのルノワール独特のエメラルドグリーンは健在で、この少女の絵の前に立っているだけで、心がどんどん透き通って行くよう――。ルノワールは、まるで光の詩人ですね。彼の描く絵画の中からは燦々と光がこぼれ、人々の楽しそうな笑い声まで聞こえて来るのですから。まさしく幸福の画家との称号にふさわしく、本当に観ているだけで幸せになれる作品ばかりなのですが、実は当のルノワール自身は、晩年重度のリウマチに苦しみ、不自由な身体で絵筆を取り続けていたようです。聴覚を失ったベートーヴェンがあの「運命」を書き上げたように、ルノワールもまたリウマチで変形してしまった指に包帯で絵筆を縛りつけながら、一枚一枚の作品と向き合っていたことを知りました。何より感動したのは、ルノワールの創作意欲がどんな環境下にあっても決してしぼむことはなかったということ。まさに宿命を使命に変えた巨匠の生き様に、どれだけ大きな勇気をもらって来たことでしょう!今日は仕事の合間だったので、ちょっぴり駆け足での美術館の梯子ではありましたが、やっぱり行って来てよかった。ルノワールに会って来てよかった。明日からまた元気に頑張れそうです。
●「おもてなしの美―宴のしつらい展」(サントリー美術館)会期:2010年1月27日~3月14日
●「ルノワール――伝統と革新展」(国立新美術館)会期:2010年1月20日~4月5日
「おもてなしの美展」では、春を迎える季節にふさわしく、新春から雛祭り、お花見に至まで、人を招く際の様々なしつらいが華やかに展示されてありました。四季を大切にする日本人独特の繊細な感性にあらためて胸を打たれたり、薄明かりの中に突如浮かび上がる金屏風や蒔絵の美しさに息を呑んだり――。そこかしこに古の人々のお客様に対する心遣いや気配りが感じられ、あらためて先人の知恵に驚嘆したり敬服したり。それと同時に、本当の意味での「おもてなし」とは一体どういうことを言うのか、そんなことも学んで帰って来れたように思います。髪や衣服に香を焚きしめる際に使われたという小さな香炉や、朱漆などの食膳や茶器、客人を案内する際に足元を照らしたとされる燭台など、思わずふっと笑みがこぼれてしまいそうなほど愛らしいカタチの調度品もガラスの中にひっそりと。今一度私もこの忙しい日常にあって、「愛でる」という豊かな心を取り戻したいとそう感じました。
サントリー美術館を後にした私は、今度は一路国立新美術館へ――。大好きなルノワールに会える!そう思えるだけで、遠距離恋愛中の恋人にでも逢いに行くように、自ずと足早になりました(笑)。私はとにかく昔からルノワールが大好き!(音楽だったら、ドビュッシー)たとえ落ち込むことがあっても、ルノワールの画集を広げると、それだけでたちどころに元気になれるほど。特にお気に入りなのは「舟遊びの昼食」で、新緑の季節になると、決まって玄関に飾る特別な一枚です。今回は残念ながらこの絵との再会は果たすことはできませんでしたが、その代わり4年ぶりに大好きな「レースの帽子の少女」と逢って来ることができました。あのルノワール独特のエメラルドグリーンは健在で、この少女の絵の前に立っているだけで、心がどんどん透き通って行くよう――。ルノワールは、まるで光の詩人ですね。彼の描く絵画の中からは燦々と光がこぼれ、人々の楽しそうな笑い声まで聞こえて来るのですから。まさしく幸福の画家との称号にふさわしく、本当に観ているだけで幸せになれる作品ばかりなのですが、実は当のルノワール自身は、晩年重度のリウマチに苦しみ、不自由な身体で絵筆を取り続けていたようです。聴覚を失ったベートーヴェンがあの「運命」を書き上げたように、ルノワールもまたリウマチで変形してしまった指に包帯で絵筆を縛りつけながら、一枚一枚の作品と向き合っていたことを知りました。何より感動したのは、ルノワールの創作意欲がどんな環境下にあっても決してしぼむことはなかったということ。まさに宿命を使命に変えた巨匠の生き様に、どれだけ大きな勇気をもらって来たことでしょう!今日は仕事の合間だったので、ちょっぴり駆け足での美術館の梯子ではありましたが、やっぱり行って来てよかった。ルノワールに会って来てよかった。明日からまた元気に頑張れそうです。●「おもてなしの美―宴のしつらい展」(サントリー美術館)会期:2010年1月27日~3月14日
●「ルノワール――伝統と革新展」(国立新美術館)会期:2010年1月20日~4月5日

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TSUGIYA TAEKO PLANNING OFFICE プロデューサー



2010年2月4日、ブログを更新しました!
このたび、扶桑社から発刊されている








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最近、一番お気に入りのCMは、サッポロ生ビール黒ラベルの「大人エレベーター」です。



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