今日は打ち合わせの合間を縫って、（泣く子も黙る）資生堂のカリスマアートディレクター成田久さん（以下、Qちゃんさん）の個展へ行って来ました。今回、わざわざ直筆でのDMを頂戴した上、今日が個展初日ということもあり、何としても時間を作ってお祝いに駆けつけねば！と馳せ参じさせていただいた次第です。その思いが通じたのか、今日は運よくご本人も会場にいらして、思いがけずゆっくりとお話を伺って来ることができました。まさにQちゃんさんご本人による贅沢なギャラリートークが実現してしまったのです！夕方の隙間時間だったせいか、あのスーパークリエーターのQちゃんさんを独占できたことは、超ラッキー＆超ミラクルでした♪やっぱり何事も、「気」って大事なのかも（笑）。とにかくQちゃんさんはめちゃくちゃ熱いヒトなんですよ！触ると火傷しそうなくらい情熱の固まりのようなヒト。ピュアでまっすぐで、男の子がそのまま大人になっちゃったようなヒト（笑）。常に誰かを喜ばせたい、ビックリさせたいと企み続けている「歩くおもちゃ箱」ようのヒト。あの中島信也さんとも親交が深く、しばし中島信也論で盛り上がる一幕も（笑）。ご存知Qちゃんさんは、資生堂のマキアージュとかマシェリ商品などを手がけているカリスマアートディレクターさんです。すべての女の子たちをキラキラ輝かせたいんですって！そう言い切れる彼こそ、誰よりもキラキラしていて素敵でしたけど。どんなヒトと話をするのも楽しいと語るQちゃんさんに、嗚呼このヒトもまた「心底人間が好きなんだなぁ」「喜ばせ組の一員なんだなぁ」と感心するやら、共感するやら、リスペクトするやら。Qちゃんさんのこの突拍子もない遊び心も、とてつもないプロ根性も、強烈な個性（キャラ）も、「僕はコツコツ努力をしているからね」との（いい意味での）意外な一言で、すべて納得させられてしまいました。映画を観たり、舞台を観に行ったり、常にアンテナを張り巡らせながら、キレイなものをインストールされているQちゃんさん。坂本龍一を聴いていたかと思えば、安室奈美恵も聴くし、スキューバダイビングをしていたかと思えば、その翌日にはお花をやっていたりと、「こんな大人がいたっていいじゃない？」――そうサラっと語って聴かせられるQちゃんさんは最高にカッコよかったし、「こうあるべき」との固定観念に縛られ、自分で自分の個性に蓋をしてしまうこと自体がナンセンスなのだと、思い知らされる思いがしました。プライベートでも仕事の上でも、振り幅が大きい分だけ、世界が広がり自由になれるのだいうことを今日もたっぷりと教えていただいたように思います。いつの日か、サクセスウーマン講座にもゲスト出演して下さるそうですよ（笑）。Qちゃんさん直伝の美の法則……対談を実現できる日が楽しみです。
そう言えば去年、初めてQちゃんさんにお会いした時、「元気なこと」と「声が大きいこと」をめちゃくちゃ褒められたっけ（笑）。まだちゃんと自己紹介も終わっていないうちから、「あなたって、めちゃくちゃ面白いわね～」と、何をどう見てそう感じて下さったのかは未だに謎のままですが、「面白い」を連呼されたのを今でもよく覚えています（笑）。実はワタシ、「面白い」って言われるのが一番嬉しいんですよねぇ（笑）。自分の中では最大級の褒め言葉だとさえ思っています。お笑い芸人的なセンスはまるでありませんが、頭の中身が面白い、生き方が面白いと思っていただけることこそ、クリエーター冥利に尽きると信じていますから。でもそれはきっと、Qちゃんさんからの多大なる激励の意味も込められていたに違いありませんが、小さな小さな「自信のタネ」をプレゼントされたような気がしています。いつかちっちゃくてもいいから、いただいたタネをちゃんとお花にできるといいな。
今回の展覧会は、３月16日（火）～20日（土）までの５日間、西麻布にあるJAGDA TOKYOにて開催されている、グラフィックデザイナーの相澤信彦さんとの夢のコラボレーション展です。「相成ります」とのコピーはもちろん、相澤さんの「相」と、成田さんの「成」が掛け合わされているんだそう。コピーライティングの仕事もしている私にとって、既にこの時点で「ツボ」でしたねぇ（笑）。Qちゃんさん……やっぱりカッコよすぎます。今回は、個性的なお二人のテキスタイルデザインが、圧倒的な存在感のコスチュームアートとして生まれ変わり、一人の同じモデルさんにそれぞれを着用してもらうことによって、その対比を楽しむという仕掛け。色もシーンも対極にあるのに、シンクロナイズされている二面性の美。シンプルな空間ながら、強烈な個性のマリアージュを体感できます。ぜひ皆さまも足を運ばれてみてはいかがですか？
