2016-12-31 12:14:28

シグナスXベンチデーター

テーマ:ブログ

先日のモトチャンプ企画でのシグナスXのパワーチェック
スクーターチャンプに記事が掲載されています。ご覧いただけましたか?

誌面の構成上、充分な結果が載せられていません。
ので、WJより詳細を追記いたします。
HOTなデーターですよ!

まず、パワーチェックにあたりスクーターでは必ずやらなければならないことがあります。
スクーターは自動変速機構のため、固定ギヤでの測定が出来ないのです。
雑誌やWEB等によく見かけるベンチデーターは縦軸がパワー、横軸が速度となっています。

この測定方法ですとウエイトローラーの重量やクラッチミートの回転数によって本来のエンジンパワーより高く出てしまいます。この方法で測定したものはエンジンのパワーカーブさえわかりません。マフラーを造るときも回転に見合った特性を探し当てることは困難になります。
完成したエンジン、マフラーに対し適正な駆動系のセットアップには有効ですが
開発段階では必要の無い計測方法です。
前置きが長くなりましたがここからが本題です。

 

プーリーとランププレートの間に測定用に製作したカラーを入れ組み付けます。
もちろんウエイトローラーは入れません。
これによってミッション車でいう4速あたりの固定状態になります。
とてつもなく発進が遅くなってしまいますがベンチ測定では必要なことです。
ファイナルレシオを固定しエンジンからの純粋な回転数ごとの出力を計るためです。

なぜ?次の測定グラフを見てください。

 

 

駆動系をリジッド、変速なしで測定したデーターです。
青色がフルノーマル

赤色がスーパースネークコーンマフラーのみ
緑色が赤色にECUを取り付けたものです。

ノ-マルは7200rpm/8.2ps
マフラーのみが7200rpm/8.5ps
マフラー+ECUが7200rpm/8.8ps
今回はどれも最高出力が同じ回転数あたりに落ち着きましたが
車種によっては変わることがあります。
9000rpm付近の値を見てみましょう。
ノーマルとECU付きを比べると実に1ps以上の差が出来ています。
トップエンドが伸びて速い訳がわかりますよね

次にこのグラフを基にウエイトローラーの重さを考えましょう
最高出力の回転数はどれもほぼ同じですが
回転が上がるに連れてグラフはどう変化していますか?
ノーマルの落ち幅に比べて他のグラフは落ち幅が減っています。

回転馬力を考えましょう!

ECU付きで考えてみます。
最高出力は7200/8.8psです。1分間に7200回転エンジンがまわって8.8psを出します。

仮に9000rpmとします。そこの出力は8.6ps位ですね。

 

7200x8.8=63360 < 9000x8.6=77400

変速の回転数が9000rpmの時の方が速いのがわかりますよね
ちなみに逆計算すると 63360÷9000=7.04
9000rpm時に7.04ps以上あるマフラーならノーマルより加速の良いことがわかります。
ただし、体重や風圧、回転上昇時間等の条件は一切考慮していませんが

おおよそのことがわかってきたのでウエイトローラーの重さはもうわかりますよね
このグラフから読み取れるのはECU付きの場合、9000rpm付近で変速するよう
セットアップするのがもっとも加速するのだと。最高速はまた別の話になります。
変速完了後の回転の落ち込みなどをなくすため、その後の回転の出力はある程度残っていないとダメだったりもします。
あとは実走で変速が9000rpmになるようウエイトローラーの重さを替えていきます。
実走フィーリングや区間タイム計測などを盛り込んで変速回転を最も良いところへ持って行きましょう!!!

ECU付きのグラフが9000rpm以上まわっていくのはリミッターと呼ばれているものが外れているためです。

 

次に駆動系をセットアップした速度のベンチデーターです。

青がフルノーマル
赤がスーパースネーク+ノーマル駆動(ウエイト8.5g)
緑がスーパースネーク+ノーマル駆動(ウエイト9.0g)
紺がスーパースネーク+ノーマル駆動(ウエイト9.0g)+ECU です。
グラフの表記が間違っています。(^_^;)

細かいところを詰めていませんのであくまで参考程度にしてください。
加速を最大限良くした状態の最高速はこのグラフから7ps以上は必要かと思われます。
青で88km/h
赤で102km/h
緑で104km/h

紺で116km/hが限界ですね。
 

何か気づきましたか?


出力が大幅に上がっていませんか?
駆動系があると無いと、ウエイトローラーの重さが替わるだけで

ベンチデーターの出力がプラス方向に出てしまうことを
ハッピーパワーですね(^o^)
最初のデーターからもわかるように実際はここまでのパワーは出ていません。
プーリーや自動遠心クラッチ、ウエイトローラーの重さによって回転と速度が一致しなくなるために起こる現象と思われます。
しかし、各セットの違いを計るには充分です。

うちにあるのは20年以上も前のダイノジェットです。
今はスクーターもちゃんと測定できるのかな?
でも現状の開発には充分です。

皆さん、公表されているベンチデーターを見抜く知識、少し身につきましたか?
奥をたどれば深いのでこの辺にしておきます。

それでは良いお年をお迎えください。

ワタクシといえば、元旦から仕事します。
1/4まで会社の電話には出ませんのでご了承ください。

 

 

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