人はもともと自由な個体であるのにもかかわらず、

ほとんどの人が、結婚という、制限がある制度に入りたがり、

入って行くのが自然だと思っています。

しかしそれは一昔前の話でもあります。





最近の結婚に関する意識調査では、

「してもしなくてもいい」と思っている女性は

日本の女性では6割以上にのぼるそうです。

しかし、逆を言えば、4割の人は

「それでもやっぱり結婚したい」

なぜでしょうか?





そこに、安心と安定があると思っているから。

「二人は一人に勝る」

という格言もありますが、

一人でいると寒いけど、二人だったら温かいよね。

一人は寂しいけど、二人は寂しくないよね?

という思い込みがあるから。





そして、老後、独りぼっちなんてさみしすぎる、

と思っている人もわんさかいます。

だから結婚したいと。





そしてもう一つの要因は、

周りの幸せそうに見える夫婦や家庭を見ると、

自分もそうなりたい、と思うわけです。

しかし、内情は外に見えませんでね。

もちろん、すごい幸せな人もいますが、

全くもってそうじゃない人もいますが、

外には色んな大人の事情ゆえに、見えなかったりするものです。





結婚したら、男性はこれまで得ていた収入を

自由に自分のためだけに使えませんし、

女性であれば、今まで自分だけの食事や洗濯でしたが、

家族の分までその労力を使わなければなりません。





しかし、一つ思うのは、

結婚も子育てもやっぱり、経験値が上がるな、ということ。

私は子供がいませんが、子育て無理!と思うわけでして、

そういう状態でもし子供がいたら、喜び半分、

人間としての修行が半分だったことでしょう。私だったらね。





人は結婚により経験値を高めるため、

人生の中での学びとしたい、と本能的に思っている、

そして、家族を持つことによって利他性を発揮する場を与えられる、

いや、自分で選んだわけですから、そういう学びを得たい、

と思ってのことでしょう。





結婚したら、安心、安定か?

と言ったら、そうではないです。

ただ、安心と安定を得ることもありますが、

どこにも確実性がない、ということ。





経済的なことも、

二人の絆やら愛情やらも同じ。

そこにも確実性はない。





ある女性は、孤独が嫌で結婚したのに、

夫と一緒にいるのに、一人でいる時よりも

孤独に感じて苦しい、と言っていた人がいました。

最初は良かったのに・・・と。





子供を持つことも同じです。

子供がいれば、幸せになれる。と。

温かい家庭になると思って子供を作ります。





子供がいたら、幸せになれます。

子供がいても不幸にもなれます。

いなくても幸せにも不幸にもなれます。

どっちでも、実はもうあなたは幸せな存在です。

そこに気づいているかどうか、ということ。





結婚も同じく、それによって何かを得る、

と言うよりも、家族を作るということは、

安心感もあり、安定もあり、しかし、不安もあり、

苦しみも時々あり、しんどいこともあるけど、

充実感も満足感もあり、苛立つことも多くて

しかしそれでも、自分を差し出してお世話をする、

・・・ペットと違って、感情と感情のぶつかり合いですから、

本当に人生の中で大きな学びの場なんでしょうね。





私自身も父親から、

そして夫から多くを強制的に学ばされました。

決して苦行好きではないのですが、

それが痛い思い、辛い思いほど、成長を感じます。





なぜなら、結局人は、楽しいだけが成長ではなくて、

苦しさとか悲しさとか悔しさを感じながらも

乗り越えた時に、成長を感じるから。

ま、そう考えた方がその後のフットワークは

軽いので、良い意味づけをした方が楽ですからね





結婚したい人は、結婚したいけど、

してもしなくても幸せだよね、と思っていた方が

素敵な人を引き寄せられますよ。





もちろん、女性としての美しさ、神様から頂いた器は

常に美しく保っているのは、神様への敬意でもありますから、

年齢と共に、衰えてくる部分は、ケアしておきたいもの。





そして、結婚しなくてもいい、と最初から

思っている人でも、もし、あなたにとって、

なんだかこの人と一緒にいると落ち着くとか自然、

と思ったら、それもまたご縁だと思いますよ。





なので、結婚制度に収まってみるのもいいと思います。

離婚したっていいので、そこは勇気を出して

一歩、未知の世界に踏み出てみて欲しい、

というのが個人的な意見でもあります。





ビビビビーー、よりも、そっちの落ち着くとか自然、

というのは運命の人である可能性大だから。

もちろん、過去に別れたとしても、それは

あなたの人生という長いプロセスの中の一部分での運命の人。

学びが終わった、卒業してグレードアップの儀式です。

ということでまた明日。