スキーのホットワックス手順 | むらのブログ

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趣味の記録です。

こんにちは

ワックス選びの記事を書きましたが、スキーのメンテナンスについても書きたいと思います。

スキーシーズン中の恒例行事。
ウィークデーは仕事後に、家でこんなことやってます。

◆我が家のワックス環境全景

ワクシング01 ワクシング02


こんな感じ。
部屋は約6畳のフローリングで、180cm×65cmの机の下にブルーシートを敷いています。

冬の間は、ずっとこんな状態です。



◆使用道具

ワクシング03

左上から

①ワックス台
②ベースワックス
③クリーニングワックス
④滑走ワックス(-3℃以上用)
⑤滑走ワックス(-8℃~-3℃用)
⑥アイロン
⑦カーボンペーパー
⑧ペーパータオル
⑨ミックスブラシ
⑩ナイロンブラシ
⑪馬毛ブラシ
⑫スクレーバー用ヤスリ(ブラシの上)
⑬仕上げ用クロス
⑭カス落とし用タオル
⑮スクレーバー3枚(タオルの上)

多いですね

ワックス部分をピックアップすると、こんな感じ。

ワクシング04

左から
・R≒0ワックス エメラルド(ベース)
・マツモトワックス(クリーニング)
・R≒0ワックス ルビー(滑走用:OVER-3℃)
・R≒0ワックス パール(滑走用:-8℃~-3℃)

ベースワックスは表面のケバ取りに使います。
クリーニングワックスは滑走後の汚れ落としと、シーズンオフ時の、夏場の温度変化や埃などの影響からソールとエッジを保護するためのコーティングとして使っています。

そして、滑走ワックス2品は雪温度によって使い分けるのですが、俺の場合は単純に時期と場所で使い分けています。

 ・12月と3月、新潟の標高低いゲレンデではルビーを使用
 ・ハイシーズン(1~3月初)と長野・東北以北ではパールを使用

もう少し厳密にワックス選びする場合は、↓の記事を参照してみてください。

【ワックス選び】
http://ameblo.jp/wiz95/entry-11516529968.html

大抵、滑走ワックスを塗るのは水~木曜なので、それまでの天候と気温、行く予定の場所で総合的に「
なんとなく」判断してます。




次にワクシングのお話し。

滑った後のメンテナンスから、次の滑走への準備という流れです。

ワクシング05 ワクシング06

ずは滑走後の板。
だいぶ汚れてます

ワクシング07

まずはペーパータオルでごしごし汚れ落とし。
これで表面の汚れをざっくり取ります。
帰りの高速で付いた排気ガスの汚れもあるので、これだけで結構汚れ取れます。
あと、帰りの移動で浮き始めた錆びも、これだけでいくらか取れます。


ワクシング08

次にナイロンブラシでごしごし。
ソールのケバ(主にエッジ付近のソールが白く見えるところ)を取ります。
また、ソールのワックスポケットに入った汚れを掻き出す効果もあります。

これだけでも、見た目は結構綺麗になりますね。


ワクシング09 ワクシング10 

こんな感じ。


まずはここからクリーニングワックスで汚れを取ります。


ワクシング11

固形ワックスを生塗りしーの。
(これは省略してもOKです)

ワクシング12

アイロンで溶かして垂らしーの。


ワクシング13 ワクシング14


垂らした板全体(左)と、アイロンで伸ばして全体に馴染ませたとこ(右)
クリーニングワックスは融点が低いので、アイロンはあまり高温ではなく110℃くらいで処理してやるといいです。

高めの温度設定のままクリーニングワックスする場合は、

 ・アイロンの動きを止めない。
 ・同じ場所を何度も往復させずに手早く仕上げる

の2点に気を付けて下さい。
手際が悪いとソール焼きます


で、次に塗ったワックスを剥がします。

ベースや滑走ワックスの場合は、普段は塗った後、このまま冷やして定着させます。
が、クリーニングワックスの場合は汚れをワックスごと引っぺがすので、塗った直後の暖かいうちに剥がします。


ワクシング15

スクレーバーの角をヤスリで研いで。

ワクシング16

板のトップからテールにかけて、シャッシャッと削って行きます。

ワクシング17

こんな感じ。


ワクシング18 ワクシング19

剥がしたあと。
まだスクレーバーだけだと綺麗には剥がせません。

ここからスクレーバーだけで落とせない細かいカスを、硬さの違うブラシで落としていきます。

ワクシング20

まずはナイロンブラシ。
これで粗め(大きめ)のカスを出してやります。


ワクシング21 ワクシング22

ナイロンブラシ後
これで見た目はだいぶ綺麗になりました。

ワクシング23

次に、ナイロンよりも柔らかくて細かい馬毛ブラシの登場。

ナイロンブラシで綺麗になったと思いきや、馬毛を使うと細かいカスが沢山出てきます。
このカスが出なくなるまでごしごし繰り返します。


ワクシング21 ワクシング25

馬毛ブラシ後
写真じゃ判りにくいですが、もっと綺麗になってます


ワクシング26

そして最後にクロスで仕上げ。
さらに細かいカスが静電気で吸い出されるとか何とか・・・
これは気休めかも。

ワクシング27 ワクシング28

こんな感じ。
あとはタオルでトップシートやエッジについたワックスのカスを拭き取って、1本目のワックス終了です。



さて、比較してみましょう。

ワクシング29

滑走後メンテ前の状態



 ワクシング30
クリーニングワックス後


だいぶ綺麗になりました

ワックスを垂らすところからここまでを左右2枚で1つの工程として。

 クリーニングワックス(毎回)
    ↓
 ベースワックス(3~4回に1度くらい)
    ↓
 滑走ワックス(毎回)


の2~3工程を次の滑走までに終わらせています。
時間にしたら、各工程1時間かからないくらい。


プロのチューン職人の方にはホント頭下がります。
ワクシングだけでもこんな工程あるのに、これをもっと丁寧に、もっと手際よく、もっと繰り返して最高の状態に仕上げるんですから。

でも、遠くのゲレンデまで時間とお金かけて行って、板滑らなかったら切ないですからね。
それはスキーもスノボも同じですね。



この記事がワクシング入門者の方にとって、少しでも助けになれば幸いです