読み終わりましたー。
きのう1~10巻を借りて、きょう完結の21巻までひといきに読んだのですが、
テレビドラマでもやっていたしネタバレということもないと思いますが、
(あれ?ドラマと結末はおなじなのかな?)
水野さん、東大に合格しましたね。
「東京大学物語」でも合格したのは女の子で、主人公の男の子は落ちたんだったなあ。
(でも翌年合格しましたが)
前半は受験テクニックの華々しさに圧倒されましたが、
後半は水野さんと矢島くんの内面的な成長に瞠目です。
また、もともといた先生たちも桜木先生や特別指導の先生に影響されて次第に変わっていきます。
ああ、なんて清々しいマンガなんだろう。
最初はヤンキー丸出しだった矢島くんの心の成長は表情にもあらわれていて、
2次で15点足りなくて不合格になったことを、存分に悔しがったあと、
「結果は落ちたけど、失敗じゃない」
「積み上げたことは、失敗じゃない」とすこし紅潮した顔で桜木先生と水野さんに
語る顔は目がきれいでした。
なにがどう変わったんだろうと思いましたが、目頭がすこし丸みをおびて、1年前よりむしろ少年のようにみえます。邪気のない顔と申しましょうか…。
もちろん、桜木先生も水野さんも矢島くんも現実のひとではないというか、いや、マンガの登場人物たちなのですが、
21巻をひらくときは、これでお別れなんだなーと思って読むのがもったいないような気がして。
合格発表は水野さんも矢島くんも各自で見に行ったのですが、水野さんは自分の番号を確認した後、
勇介は?と矢島くんの番号を探して、その表情がすべてを物語っていました。
肩を落としてふらふら歩いている水野さんの前に、
矢島くんがやあ、という顔で現れたのですが、精一杯笑おうとしている口元のゆがんだ笑顔に、
読んでいたこちらもぐっときました。泣いているのは水野さんで、矢島くんは降ってきた雨に傘をさしだします。
このとき、矢島くんのがんばってきた1年は、心も磨いた一年だったんだと思った。
というように思いっきりのめりこんで21巻まで読んだのですが、
DVDを借りてドラマをみるのがコワイ(笑)。阿部寛はすきなんだけど、
マンガが想像以上におもしろかったからなあ。特進クラスのエキスパートの先生たちが、
国語は芥山先生でほんとうに芥川龍之介みたいな顔と和服(なぜ!)だったし、理科はアインシュタインみたいな
阿院先生で、そのキャラクターだけでも楽しかったのですが、
教え方も的を射ており、説得力がありました。英語の川口先生は誰がモデルなんだろう?
マンガだけではなく、東大生からの受験のアドバイスや、東大生協の○○さんのメッセージ、教育界で活躍している方々の言葉など、付録も充実でした(笑)。でもマンガがはやく読みたいのでそこは飛ばし読みでしたが。
あー、おもしろかった!