【独偏ベストテン 5-1】 FOLDER+FOLDER5 のシングル作品 | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 

 

 この辺でちょこっと気分を変えて、比較的最近の作品で、独断と偏見のベストテンを作ってみましょうか。

 

 

 以前は歌手だったのにいつの間にか表舞台から消えて、気がついたら全然違ったジャンルで再会・・・!っていうケースって、結構ありますね。先に書いた新井薫子(歌手→イラストレータ)もそうですし、歌手→議員(森田健作、青木愛、etc・・・)
というのも意外と沢山いる。ちょっと変わり種では、アイドル歌手→大学(准)教授(倉田まり子、紘川淳)なーんていうのも・・・。だけど圧倒的に多いのは、やっぱり歌手→俳優(女優)というケースでしょうね。
 
 

 数年前あたりから映画の賞を次々と獲得して注目を集め始めて、いまや演技派女優としてすっかりメジャーな存在となった満島ひかりもその一人です。沖縄アクターズスクールで鍛え上げたダンスとボーカルを引っさげて、1997年に男女混声7人組ユニットFOLDERとして「パラシューター」で歌手デビュー(HIKARI)したときは、何とまだ11歳でした。

 このFOLDERというグループ、三浦大地クンという、9歳にして驚異的なリズム感と歌唱力を持つ男の子がメインということで、満島ひかりが脚光を浴びることはありませんでした。2000年に三浦大地が変声期で充電期間に入ると、女の子のみの5人グループ「FOLDER5」として再起動することになるのですが、そこでもメインはHIKARIではなく、AKINA(宮里明那だという悲劇が・・・

 私がリアルタイムで見ていた印象では、満島ひかりは、FOLDER5の頃でさえも、特に目立った特徴を打ち出すこともなく、メンバーの中であからさまに地味な存在でした。
5人の中ではダントツでAKINAが可愛くて人気があるというのが、当時の一般的評価だったのではないでしょうか。2004年から女優に転向してからも、しばらく不遇の時代が続くことになります。あれから10年、 あの地味だったHIKARIの大活躍を耳にできるなんて想像していなかっただけに、「いろいろ苦労があったと思うけど、本当によかったねー」と祝福したい気持ちで一杯です。

 ・・・なぬ、相変わらず前置きが長すぎるって?これは失礼しやしたー。それでは、FOLDER+FOLDER5時代のシングル作品を対象としたwishy-washyの独断と偏見によるベスト10、いってみましょう。 

1.SUPERGIRL (FOLDER5) (2000.5.10) 【オススメ度★★★】
2.パラシューター (FOLDER) (1997.8.1) 【オススメ度★★★】

3.FIRE ! FIRE ! (FOLDER) (1998.3.18)
 【オススメ度★★★】
4.AMAZING LOVE (FOLDER5) (2000.8.23)【オススメ度★】
5.STAY… (FOLDER5) (2001.3.14)【オススメ度★】
6.Magical Eyes (FOLDER5) (2002.3.6)【オススメ度★】
7.GO AHEAD !! (FOLDER5) (2001.11.14)【オススメ度★】 
8.believe (FOLDER5) (2000.11.29)
【オススメ度★】
9.MY MIRACLE (FOLDER5) (2002.5.29)【オススメ度★】 
10.Glory Glory (FOLDER) (1999.3.1)
【オススメ度★★】

 1位は、記念すべきFOLDER5としての再デビューシングル。イギリスのSupergirlというグループのカバー曲です。曲中の掛け合い自体はやや幼いながらも、「これでもか漲(みなぎ)るような沖縄パワーが炸裂して、とっても小気味よい仕上がりになっています。



 2位、3位はFOLDER時代に大地クンがその本領をいかんなく発揮した爽快なナンバー。そこのお兄さん、小学生のガキ共の歌だと舐めてると、後悔することになりまっせー カッコ良さでいうと1位よりも上じゃないですかね。あと、これら2作品は典型的な「小森田実節」(←分かる人には分かるはず)が聞ける佳曲でもあります(両方とも同じ曲に聞こえるとか鋭いこと言わないようにっ)。いま思えば、この路線の作品をもっといろいろ聞いて見たかったなぁと思いますね。



 
 FOLDER5の最後の頃は、曲がだんだんとマイナー調&平凡に変化して、こじんまりしたアイドルポップスにdowngradeしてしまった感があります。そうなると、dreamとかEARTHのような類似ユニットとあまり差異が感じられなくなったという憾みも。実力の点ではダントツだっただけに非常に勿体なかった。けれども、全体として見れば、音楽の持つパワーを存分に発揮して僕らを楽しませてくれた素晴らしいグループだったと言えるのではないでしょうか。