H704 社会人094 | 【ラブストーリー】はお好き?

【ラブストーリー】はお好き?

小説です。お楽しみいただけたら、幸いです。



これだったらさ、立ち位置を少し、中央に寄っても、大丈夫そう!
その方が後々のあの、ドタバタが無くなる。
変更された、理解して、自分達で、訂正部分を稽古をしてから、稽古場に足を運ぶ。
稽古が進むに連れ、白人チームと日本人チームの実力差が目立ってくるし、彼らの不満が大きくなる。
そして、監督やスタッフがうける、印象にも差が大きくなる。
自分達の練習稽古にかれらを巻き込んではいけないと、何となく思っていた。
でもこのままでは、バラバラになって、修復不可能になる。
そして、また、一方的に、内容が変更され、多くの台詞も変更になった。
一人の白人がその台本を投げつけて、
「やってられるか!」と言ってその場から出て行きそうになった。
「待って!」
何処が変ったか見て、それに、意味があるかないかを確かめてから、出て行ったら?」

「えっ?」
「変更の意味?」
「そうです。今迄の変更は、変更されるべき所が変更された。」
「・・・・」
「その証拠に、皆の立ち位置が変っただけで、変更された、後のシーン、スムーズになったと思いませんか?」
「私は、この台本、まだまだ、訂正が入った方が素晴らしい作品に近づくと思います。
この、作品の、本当の意味を理解したら、まだまだ、未完成である事が解るはず。
今、この作品を作り上げる為に我々は、集められた。
選ばれた人間。
その私たちが、実際に演じてみて、ここは、治した方が良い。
って、感じたりしませんか?

私たちが思うと同時に、先生達も感じてるはず。
感じても、直さない場合は、わざとその、違和感を残してる。
何処かを治せば、何処かに、ひずみが来る。
当たり前の事。
だから、直しは、ずっと続く。
新作ならではのこと。