円高じわり天井感 海外投機筋に実需の壁
日本経済新聞 掲載
1月下旬の新興国ショックをきっかけに進んできた円高・ドル安に天井感が漂う出した。
海外投資家は高水準に膨らんでいた円売り・ドル買いの持ち高を圧縮するために円買いを進めてきたが、動きに変化が生じ始めたとの見方もある。
「新たな動きを見せるヘッジファンドが出てきた」。円相場が一時1ドル=100円台後半と約2ヶ月半ぶりの高値を記録した3日の外国為替市場で、関係者に驚きが走った。
ヘッジファンド勢はこれまで「アベノミクス=円安」をメーンシナリオにして、円売りの持ち高を膨らませたり、減らしたりして利ざやを稼いできた。
しかし、この日話題になったのは、逆に円買いの持ち高を築くヘッジファンドの登場。円高の再燃にかけ始めたともとれる。
だが、ヘッジファンドの動向に詳しい野村證券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは「ヘッジファンドの持ち高調整が一巡した証でもある」と分析、今回の円高の「天井」を100円前後とみる。
海外投機筋の短期的な円売りの持ち高がほぼゼロになった場合の水準に相当するという。
100円を上回る円高圏には、過去最大に膨らむ貿易赤字などを背景にした分厚い円売り需要が待ち構える。
99円台が視野に入った4日も、結局は輸入業者など実需の円売りに押し返された。
池田氏は「円買いに転換したヘッジファンドも100円の壁が厚いと判断すれば、円買いの持ち高を早々に手じまうのでは」と予測する。
7日の米雇用統計などで米景気の先行き不透明感が強まれば、円買いが再び優勢になる可能性もある。ただ海外投機筋の持ち高調整が一服したのであれば、勢いはこれまでより鈍るとの見方も少なくない。
ある外資系金融機関幹部は、意見交換したヘッジファンドから「メーンシナリオはやはり円安」と聞かされた。貿易赤字や日米の金融政策の違いを理由に挙げたという。
身軽になったヘッジファンドは円買いに向かうのか、それとも円売りに向かうのか。外国為替市場でアベノミクスは分岐点を迎えつつある。
以上
ヘッジファンドになんらかの規制をしなければ、世界経済が順調に発展してゆくのはむずかしいのではないかと思います。是非検討していただきたいですね。
税理士ゆーちゃん より
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