太物スタイルズ 太物サミットその③ at 宮崎市民プラザ / 2016年5月 宮崎の旅 その4  のつづき(^-^)/

●宮崎のおもてなし●

サミット当日は、実行委員の皆さまによるおもてなしがありました。スタッフの女の子の太物にエプロン姿が可愛らしかったドキドキ 生活に根付いた太物のリアルな着こなしをみることもできる素敵なおもてなしでした。
宮崎のお菓子が用意されていて、宮崎土産の参考にもなる心遣い。地元の方々の郷土愛が犇犇感じられるイベントでございました。これは遠方から来た参加したものとしてとても嬉しかったです♪



●太物サミット●

「太物」について語り合う参加討論の形で開催されました。きもの好きでも「太物って何?」という人が多い昨今に、東京でも京都でもなく、はたまた太物の産地でもない宮崎の地で開催され、そこに日本各地からきものエンドユーザーが集まったことがスゴイことです。(自分も参加していていうのも何ですが…)


そして何より、討論の場があるというのは、画期的でした!

会場にいる人も会場にはいない人もtwitter上の #太物サミット で発言できる趣向が用いられました。司会者は会場で進行しながら、twitter上での意見を拾うことになるので、大変そうでした(^_^;)

ちなみに、twitter上では会場での話を実況説明してくださった方がいました! この趣向は、後から太物サミットの流れを追うことができるという利点があるので、これが次への布石となると良いですね♪


きもので通勤し仕事をしている人、きもの業界の方、遠方からいらしている方、そして地元宮崎の方も、次々と壇上へ。


太物サミットの参加者は、<きものを着ることが普通>となっている人が多かった。同じような経験をし、きもの好きゆえに同じような想いに至るのだなあ…、と改めて実感しました。こういった人で集まると「普段から着物を着てると、あるある話」になってしまいます…(-。-;)

心情的な話だけでなく、太物を着て生活なり仕事なりをしてみた上での、具体的な<太物のメリットとデメリット>の話がもっと広げられたら、さらにさらに良かったのでは。じつは私にもマイクがまわってきたのですが、発展的なお話につなげられなかったことを反省しています。

太物を着る人はきもので生活される方も多く、会場には自分できものを仕立てたことがあるという人がかなりいらっしいました! ならば、太物を水通ししたときの伸縮率の違いを「素材別、産地別」で検証してみるとか、仕立て前の布地の整理について語るとか…。太物は水で洗えるのが利点なのですから、そういった話がもっと掘り下げられたら、<太物サミットならではの会議>となって、販売会がなくても、遠方から、つくり手が参加する意義が見出せたのではないかな…と。

きものを着る人と着ない人、きものは自由と考える人ときものはしきたりを守らないといけないものと考える人、きものエンドユーザーときもの業界…、相反する意見や立場の人での討論は、今は見えないものが見えてくることがあります。せっかくの「サミット」という場なのですから、現状報告だけでなく、未来へ向けての発展的な意見がでてくる可能性を望んで、ぜひ次回は熱すぎるぐらいの激論!?があることを願っています。(きものオタクの意見ですので少数派かもしれません)

無責任な理想や発言を内輪だけで述べることは誰でもできますが、そこに発展性はありません。(自戒をこめて)何でも実行し形にするということは、責任が伴い熱意だけではどうしようもない労力が必要となります。

何事もはじめてみなければわかりませんし、やってみることに何よりも意義があったかと思います。

第1回太物サミットをやり遂げられた実行委員会の皆さまには、心からの敬意と感謝を表したいと思います。ありがとうございました!!


個人的には、美しいキモノ編集部でも話題になる伝説!?のブロガーさんをみることができたことが嬉しかった! 別府絞りに肥後絣の重ね着という、幻?の九州染織レッドリストです!


<太物サミット>がこの先もつながっていくことを願って、きものエンドユーザーのひとりとして雑感でした。

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