明日は隅田川花火大会打ち上げ花火
お天気も良さそうです。浴衣で花火大会、ぜひ楽しんでください♪

きものや浴衣を着慣れていない人が間違えやすい衿合せですが、

● 必ず 右手が懐に入るように 着付けましょう。

● 相手からみたときに衿合せは「y」の字に見えます。

これを「右前」といいます。この「前」というのがどこから見てのことかわかりにくいので混乱してしまうのですが、自分が纏っているきものや浴衣の右側を先に身体に合わせるので「右前」と覚えてください。

「左前」は死装束の衿合せです。
なぜ左前ではいけないのか、鏡越しの自撮りによる弊害とその考察も含めて、以前詳しく書いておりますので、ご参考までに。

現代においては、日本人でもきものを着るということが滅多にない特別な状況になってしまったのですから、間違える人がいるのも仕方がない…というか、それも自然な流れだと思います。

なので常識の一言で糾弾するのではなく、何度も何度も、繰り返し繰り返し、同じことを懇切丁寧に伝えていくことが必要なのです。

着慣れない浴衣でのお出掛けも、夏の夜空の花火の美しさと共に、素敵なものとなりますように。
そしてその経験が <もっと、きものを着たい> という想いへと繫がりますようにドキドキ

祇園祭(7月12日) フライングの屏風祭 / 2016年祇園祭 その2 のつづき(^-^)/

祇園祭は貞観年間よりつづいている7月にひと月かけて行なわれる八坂神社の祭礼のこと。明治までは祇園御霊会といわれました。八坂神社が行なう神幸祭と山鉾町が行なう山鉾巡行があり、山桙巡行は重要無形民俗文化財とユネスコ無形文化遺産に指定されています。※祇園祭の歴史は後述します。

八坂神社のご祭神は3基の神輿に還り、7月17日に御旅所に渡御、24日に本社に戻ります。山桙巡行はその露払いの役目を担っているのだそうです。

山桙には稚児が搭乗します。他の鉾は人形ですが、長刀鉾のみが<生稚児>といわれる稚児と家来の禿が京都の町衆の名家より選出されます。大変名誉なことですが、祇園祭の期間中は、さまざまな行事に拘束され、さらに莫大な費用がかかり、そんじょそこらの家では受けることができない…といわれています。稚児は6月の大安の日に長刀鉾町と養子縁組をし祇園祭に奉仕することになるのです。

7月13日の午前中に長刀鉾のお稚児さんが四条通りの長刀鉾保存会の会所から白馬に乗って八坂神社へ参詣します。2009年に長刀鉾の禿を息子さんが務められた、京ごふく宮下の宮下貴行さんに教えていただき、みることができましたヾ(@°▽°@)ノ
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唐櫃を持った白丁を共に従えてさながら大名行列のよう!

後ろからバスが迫っていますが、交通規制がしかれ祭礼が優先されます。

禿は侍烏帽子に長刀鉾の紋が入った素襖の装束

長刀鉾の紋が抜かれた朱の長柄傘には祇園守がついています

稚児は蝶蜻蛉の冠に金烏帽子、孔雀の羽根つき。そして金唐草文様の水干狩衣装束。

振袖の小袖は金雲に鳳凰文様、立涌の指貫袴でした。


小雨が降ってきて付き従える裃姿の長刀鉾の稚児係の方々がさした長刀鉾の和傘もカッコイイ。


稚児社参の儀は山桙巡行の役目を全うするための「お位もらい」であり、正五位少将の官位にあたり十万石の大名に匹敵する厚遇を受けるとのこと。御所には参内しませんが(江戸時代には参内したこともあったらしい)、参内の後からは神の子として地上に足をつけることはできないのだそう。強力といわれる男性の肩に担がれて移動することになり(日常ではポッコリといわれる高い下駄を履く)、女人禁制の言い伝えにそって着つけから食事の用意まで男性の手によってされることになります。
※下の写真は2009年長刀鉾 稚児、禿、行事記録より。


稚児は祇園祭の神としてひと月の間、大役を果たされるのです。


ちなみに、社参を終えたお稚児さんと禿は、八坂神社境内の中村楼で稚児餅をいただきます。この儀式の翌日からは一般でもこちらで稚児餅がいただけるのだそう。これは後で知ることとなり食べ損ねたのがショック〜(T_T) 来年こそは!!!


つづきます(^-^)/

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<洋服の中でも違和感のないきもの>が好まれやすい傾向にあるようですが、私は<きものらしいきもの>が好みです。歌舞伎座という非日常空間ではとくにです。

友禅の生みの親といわれる宮崎友禅斎は友禅染めの創始者ではなく、あくまでも扇面絵師であり、その意匠が小袖の文様につかわれたことから、友禅斎の名が糸目糊置きの防染に色挿しの技法をつかった絵画的表現の染めの名の由来となったということが、近年の考証で明らかとなっています。
日本には、散らし、雲取り、尽くしといった文様表現がありますが、扇面という手で持てる小さな面積の中の意匠としてつかわれていたものが、小袖という身体に纏う大きな面積のものにデザインとしてつかわれたことから、文様の中の意匠表現として、友禅染めと共に流行することになったことが興味深い。

風鈴や団扇に描かれる夏模様というのも文様の中の意匠というきものらしい表現のひとつ。歌舞伎鑑賞には、演目や役者にちなんだ装いをすることが多いですが、季節の装いで歌舞伎座へというのも楽しいです。

【7月25日の装い】東京◇晴れ(湿度73%) / 最低気温21℃ 最高気温28℃

鉄線文様の絽小紋に夏の意匠が描かれた風鈴文様の絽塩瀬の染め帯

団扇に花火の絞りの絽の帯あげは井澤屋、帯〆は龍工房


【7月26日の装い】東京◇曇り時々雨(湿度83%) / 最低気温23℃ 最高気温27℃

この日は雨だったので、紗布コート。紗布コートは既製品ですがシワになりにくく畳むとコンパクトになるので重宝しています。価格も安い。

秋草文様の絽小紋に団扇に朝顔、秋桜、桔梗が描かれた志ま亀の絽塩瀬の染め帯

帯あげは井澤屋、帯〆は志ま亀


七月大歌舞伎 夜の部は、グッと泣かせる江戸時代の世話物とパーッと歌舞伎の王道の荒事。猿之助のイクメンの子育てと別れの断腸の思いがビシバシと伝わってくる熱演にびっくり。←意外でした。巳之助の辰五郎がとても良かった♪ 「鎌髭」の阿古屋の美しさと竹田奴のシュールさに笑い「景清」は大スペクタクルな舞台装置が圧巻。海老蔵は画になるなあ〜と改めて。そして右近の猪熊入道が軽快で心地よい。

七月大歌舞伎 昼の部の千秋楽は、人の出世欲を描いた柳澤騒動、海老蔵の吉保も中々の嵌まり役。流星は面をつけかえ華麗に舞う猿之助丈。ラストは宙乗りで爽快に。

ドンと気合の入った熱演で見応えがありましたヾ(@°▽°@)ノ



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